システムトレードやチャート解析と言うのをご存知でしょうか?
チャート解析は天気予報のようなものです。
過去のデータから特定パターンを見つけ出したり、刻一刻と変化する状況をリアルタイムに取得してその後の変化を予測することです。
たしかに天気予報は外れることもあります。
天気予報を見て傘を持っていき、外れてしまってどこかに傘を置き忘れたなんて経験もあることでしょう。
天気予報は確実に当たるわけではありません。しかし、過去のデータをもとに高確率で予想を当てる事ができます。
システムトレードとはコンピューターに過去のデータを分析させることでどのような状況になれば株価が変化するか探し出すことで金融商品で売買利益を得る手法なのです。
分析には多大な知識と労力、勘、運が必要となります。
過去のチャートを眺めて特徴のあるパターンをコンピューターに入力その結果を検証し、ひたすら納得のいく結果を求めて検証を行います。
高い利益を上げることができるパターンを発見すればその後は現実に運用できるかどうかシミュレーションを行い、リスクなどを計測したあと実際の運用に移ります。
長い、長い努力が必要となりますが、正しい手法で正しい分析を行えば確実に利益が見込める手法でしょう。
システムトレードでキャピタルゲインを目指す皆さん。がんばっていきましょう。
システムトレードには自動で行うものと手動で行うものがあります。
システムトレードと言うとコンピューターが自動で売買してくるようにプログラムを組まなければいけないように考えている人がいますが、実は違います。
たしかにある程度の解析のためにプログラムを組んだりすることは必要ですが、システムが行うのは売買のポイントを計算するところまででも
システムトレードと言います。
システムトレードについて株式のシステムで説明を行いましょう。
有名な3点チャージと言う
システムトレードの手法があります。
このシステムは3つの
テクニカル指標が一定の条件を満たすことで買いシグナルを発生させるというものです。
このシグナルが発生している銘柄を探す過程をスクリーニングと言い、言い換えればこのスクリーニングが3点チャージのシステムということになります。
スクリーニングを行うと銘柄がたくさん表示され(日によっては少なかったり出なかったりすることもありますが)システムを利用する人はこの銘柄リストの中から投資する銘柄を選択し注文を出します。
注文自体は手動で行っているのです。
もちろんこの注文までプログラムにより自動化することだって可能です。
しかしプログラムにで全自動化してしまうとリスク管理を失敗した場合に取り返しのつかないことになってしまいかねません。
そのため
システムトレードでは実際の売買は手動で行うことが普通となっています。
ただし、日経平均先物連動型の投資信託、商品などの
システムトレードの場合はリスク管理が厳重にできるため全自動するケースは少なくありません。
これについてはまた今度解説することとします。
一般の株式の
システムトレードでは売買を手動で行うわけですが、どこでどう売買してもよいというわけではありません。
例えば
証券会社の店頭へ行って
口座開設を行って売買を行った場合はどうでしょう?
このとき説明されるのは店頭や電話でのアポインターを通した売買でしょう。
何がいけないのかと言うとアポインターを通すと手数料が非常に高くなってしまうと言うことです。その見返りとしてアポインターは様々な説明をしてくれたり銘柄情報を教えてくれたりしますが、頻繁に売買を行う
システムトレードでは手数料の高さは致命的です。
お気づきかと思いますがオンライン証券の利用ですね。
店頭での手数料の多くは売買を行った代金に対して何%といった形になります。
2%とられたとすると100万円の注文で2万円の手数料をとられるわけですね。
オンライン証券を移用してインターネットで売買を行えば手数料は定額だったり上限があったりします。そしてその手数料は店頭のものよりはるかに安くなります。
最近野村證券がネット証券を目の敵に手数料の引き下げを行っていますの野村證券とその目の敵とされている
イートレードで例を挙げてみましょう。
(データは2006年6月現在)
●野村
証券会社の売買手数料
20万円以下の場合 2,730円
20万円超50万円以下の場合 約定代金の1.3650%
50万円超70万円以下の場合 約定代金の1.0500%+1,575円
70万円超100万円以下の場合 約定代金の0.9030%+2,604円
100万円超300万円以下の場合 約定代金の0.8400%+3,234円
以下続きますが
これでもかなり安くなっています。100万円の場合 9,030円+2,604円 = 11,634円ですね。
●ネット証券最大手
イートレード手数料
〜50万円 472円(税込)
〜100万円 840円(税込)
〜150万円 1,050円(税込)
以下続く
100万円に対して 840円、10分の1以下ですね。
手数料にはその時々の売買代金に対して支払うものや、一日の合計金額に対して支払うものなど様々ですが、この金額の差は知らない人にとっては衝撃でしょう。
システムトレードは普通の投資手法とは異なり短い期間で多くの売買を繰り返し行うことで利益を上げていきますので手数料は低いことが最低条件なのです。
その他にもオンライン証券を利用することで専用の投資ツールを使って所持している株の管理ができたり、リアルタイムで価格を表示させて監視することも可能となります。
さて、オンライントレードを行う場合に一番問題とされるところがあります。
「オンライン
証券会社には人がいない。」
ということです。
サポートがいきわたらないのです。
オンライン
証券会社はなぜ手数料が安いのかと言うと人件費がかからないから
わからないことは聞く前に調べなさい、というのがネットの常識となりつつありますが、オンライン証券で売買を行う場合に不安を覚える人も多いでしょう。
実はこの問題は最近解消されつつあります。
それが証券仲介業制度を利用したものです。行ってしまえばサポートを他の会社に任せてしまえ、という考え方です。
しかしこれは実に利にかなっていますよね。サポートを行う会社は実際はサポートだけを行うのではなく顧客を集めて
口座開設、売買の窓口となります。
その会社はより多くの口座を集めれば集めるだけ利益となりますから独自でサポートを行うという仕組みです。
イートレードでももちろん利用しています。
普通に
口座開設を行ってしまうとこのサポートは受けられないので損ですよね。
ぜひこの証券仲介業制度うまく利用してみてください。
こちらは
イートレードの証券仲介会社です。ご興味の方はぜひ証券仲介を通じて
口座開設を行ってみてください。
自分で判断をしない投資家が最近増えてきています。
最近は著名な投資家が増えてきたためにその投資家の手法を参考にしたり、大量保有報告書に注目してこのような投資家が支持する企業を購入したり、レーティングに注目して国内の有名
証券会社や海外の投資ファンドに投資を左右されたり。
ここで問題となるのは投資の世界で設けているのは個人投資家なのか、機関投資家なのか、ということです。
もちろんご存知の通り機関投資家です。
なぜか
大きな理由の一つとして機関投資家の方が運用資金が大きいから
という回答があります。これには理由がたくさんあります。
○リスク分散ができること
○株価に変化を与えることができること
○企業や
証券会社が優遇してくれること
リスクはもちろんのこととして株価に変化を与えることができる金額であれば仕手とは言わなくとも簡単な情報操作や、情報をきっかけとしたし掛け仕込み後の買いあおり、下落時の株価修正といったことができるようになります。
さらに企業とっても
証券会社にとっても資本の少ない個人投資家を相手にするよりも資本の多い機関投資家を相手にしたほうがよいのは明らかですのでどうしても機関投資家を優遇してしまうのです。
他にも機関投資家が有利な理由があります。
それは自身で判断していること、そしてそれに個人投資家が左右されること
機関投資家は当然のように分析機関やアナリストを有します。
この分析機関やアナリストが独自に企業分析や統計データを元にチャート解析を行いディーリングを行っており、当然彼らは公の情報を利用しません。
もちろん株価に織り込まれていない情報があればそれを元にディーリングを行うこともありますがその判断は匠のものです。
そして利益率の高い投資家、投資期間には必ずその手法を支持し後から同じことをしようと試みる個人投資家が存在します。
このとき支持される投資家と支持する投資家どちらがより多くの利益を上げることが
できるかは難なく理解できるでしょう。
情報を元に投資をする場合も同じです。
その情報の発信元はどこですか?
その情報が公にでる前に情報を入手している機関はありませんか?
それはインサイダーではないのかという声が聞こえてきそうですが違います。
厳密にはインサイダーである場合もありますが。
情報が公になると言うのはおもにメディアで紹介されたり、企業が発表したりすることを指しますが、企業がそれを発表する前にことを起こしていればそれはもちろんインサイダーです。
しかし、メディアが発表していないだけであればそれはインサイダー情報ではありません。
さらに言うとインサイダー情報でもその公開時期も同時に知っていればだれよりも早くその情報を有効活用することができるのです。
この場合の責任問題はかなりあやふやで限りなく非合法に近くとも合法となってしまうでしょう。
もちろんどちらもそれらを早い段階で得る事ができれば利益は上がりますがそれが少しでも遅れれば機関投資家のえさとなってしまいます。
システムトレードではどうやって銘柄を決めるでしょう?
もちろん
システムトレードの手法は機関投資家の
ディーラーも取り入れています。
システムトレードを行う場合、独自のシステムにより売買や銘柄を選択しますので情報に左右されません。すなわち完全に自分と株価との勝負になるのです。
この考え方は投機的な考え方なので一般的には否定されてしまいます。
そのため
システムトレードはあまり浸透していません。
システムトレードを否定する人は業績を見ないで勝てるわけがない、業績による裏づけがあればリスクが少ない、なんてことをいいます。
業績がよければ株価が上がるのは確かですが、それに気づいた時点で株価に織り込み済みだったら利益にはならないわけですし、業績がよくても株価が下がる状況なんて最近の投資家たちは何度も目の当たりにしてきていますね?
ライブドアショック以降、株価の変化理由はなにでしたか?
安易なメディアの情報に踊らさせて乱高下を繰り返すのを見ていますよね
株価は需給で動き、需給は業績からのみ生まれるわけではありません。
システムトレードは勝ち組の機関投資家も行っていることであり、ファンダメンタルでは機関投資家の利益の下に個人投資家の利益があるのですから初めから土俵が違うのです。
ファンダメンタルともっとも違うところは、その基本となる情報から自分で考えているところです。
そのためテクニカルによる
システムトレードは個人投資家がもっとも利益を上げることができる可能性が高いトレード手法だと私は考えています。
みなさんはどう考えますか?