「お兄ちゃま、早く行こうよ」
そう言って花穂は先に歩いていく。
「あ、花穂、よそ見しながら歩くと……」
こけっ。
「転ぶよ、って言う前に見事に転んでくれたね……」
「花穂ちゃん、ドジなところは変わってないね……」
とりあえず、見てるわけにもいかないので花穂を起こしに行く。
「花穂、大丈夫?」
「うん。……ねぇ、お兄ちゃま、花穂のこと……」
「大丈夫。見捨てたりしないから」
花穂の言葉を遮って言う。
っていうか、見捨てられるわけ無いだろ。
「相変わらずラブラブだよね」
後ろで衛ちゃんが俺達の事を見てこんな事を言ってたり。……少し恥ずかしかったかも。


第5話 商店街を歩こう 後編



気を取り直してゲームセンターの前。
とりあえずお約束なので……。
「みんなでプリクラ撮ろうか?」
「うん、賛成」
「ボクも」
と言う事で3人並んでプリクラを撮る。
真ん中が俺で右が花穂、左に衛。
……おぉっ、両手に花。……って、楓に聴かれたらなんか言われそうだな。
さて、何か書いておくか。簡単に『再会記念』日付入りで。
「じゃあ、撮るぞ」
ボタンに手を置きながら言う。
「うん」
「了解」
二人の返事を聴いてからボタンを押す。
フラッシュが光った瞬間目を閉じそうになるがとりあえず耐える。
出来上がったシールは特に問題もなく、いい出来だった。

プリクラを適当に分けてから、中に入る。……相変わらずな喧騒である。
まあ、静かなゲーセンというのもなにか嫌なものがあるけど。
さて、何やろうかな。……と考えてると衛ちゃんから声がかかる。
「祐一さん」
「何? 衛ちゃん」
「一緒にDDRやりませんか?」
どうやら、衛ちゃんはDDRがお得意らしい。流石スポーツ少女というか。
「オッケー、いいよ。衛ちゃんはどのくらいできるの?」
「なんでも大丈夫」
小さくガッツポーズしながら言う衛ちゃん。
「そっか。まあ、選曲は衛ちゃんにまかせるよ」
「はい」
で、DDRの筐体に向かう。

そんなわけで、衛ちゃんと一緒にDDRをプレイ。花穂はコケるので見学。
で、衛ちゃんのスコアを見て驚く。
ExtraStageAランククリアーですか……。
「衛ちゃん、スゴーイ」
「え、そうかな?」
「そうだよ」
花穂の言う通りです。クリアできる人はそこまで多くないって。しかもAランク……。
俺も一応クリアは出来たけど、明らかに衛ちゃんに負けてる……。
「でも、あにぃはもっと凄いんだよ。レベル10もAAでクリアできるんだ」
マジですか……。
……楓、アンタ人間超えてるよ。

それから花穂のポップンに付き合う。あ、8さなえちゃん。
花穂は確かにドジだけど、トロくも不器用でもない事を再確認。
全部簡単に演奏しますか。それもほとんどミスなしで。
俺、チャレンジモードの『25,000点以下でFEVERクリア』とか『HIDDON+SUDDON+HiSpeed』とかクリアした人初めて見たよ……。
「花穂ちゃんも充分凄いよ」
「ありがとう、衛ちゃん」
確かにあれだけ出来れば充分上級者の部類に入ると思う……。
少なくとも俺には出来ない……。

こう、何か二人に負けてるみたいなので俺も特技を披露する事にする。
「花穂、衛ちゃん、欲しい物ある?俺が取ってあげるよ」
クレーンゲームの前で二人に言う。
そう、俺の特技とはクレーンゲームである。
昔あゆに人形を取ってやるときかなり失敗したので、その後猛練習したのだ。
その甲斐あって今では狙った獲物は逃がさないくらいに得意になった。
「いいの? お兄ちゃま」
「いいのいいの。難しくてもちゃんと取るよ」
この辺で一発兄らしいところをビシッと見せておかなくては。
「じゃあ……花穂、あのペンギンさんがいいな」
花穂の指差した先には少し山に埋もれたペンギンのヌイグルミがあった。
「おっけー。あれなら300円コースだな」
「300円コース?」
「そう。位置にもよるけど、無理に100円で取ろうとしないのがコツだな」
無理に取ろうとして他のヌイグルミに引っかかると悲しいし。

まず100円で邪魔なぬいぐるみをどかす。次の100円で取りやすい態勢にしてやる。
「お兄ちゃま、次で取れるの?」
「おう。心配しないで見てな」
そして、最後の100円でしっかりペンギンを入手する。
「ほい、花穂。ペンギンだよ」
「ありがとう、お兄ちゃま」
花穂が抱きついてくる。
……嬉しいけど少し恥ずかしい。

「衛ちゃんはどれが欲しい?」
花穂に抱きつかれたまま、衛ちゃんに訊く。
「え、ボクも取ってもらっていいの?」
「もちろん。遠慮しなくていいよ」
この状況で花穂だけっていうのもなんとなく不公平な気がするし。 
「衛ちゃん、お兄ちゃまがこう言ってるんだから」
あ、花穂が離れちゃった。……少し残念。
「そうだね。今回は素直にお願いしようかな」
「おっけー。それで、どれがいい?」
「えっと……あのイルカさん、お願いします」
「イルカ……ってどれ?」
「あの、真ん中辺りの少し埋もれてるやつです」
衛ちゃんの指した先には結構埋もれているイルカのヌイグルミがあった。
……あれは結構厳しいな。
「お兄ちゃま、どうしたの?」
「いや、ちょっと難しそうだったから。そうだな……500円コースってところか」
「そんなに……」
衛ちゃんが呟くように言う。
「ま、お金のことは気にしなくていいよ。さっきも言ったけど、今日は俺が奢るから」
「えっと、ありがとうございます」
「その言葉は取ってから言ってもらうよ」
そう言って俺はクレーン台に500円玉を投入した。

とりあえず、埋もれてるのを掘り出さないといけないな。
サイドを掘って、顔を出させるか。
「これで、1回目」
「…………」
えっと、反対側も崩さないと。
「2回目」
「…………」
これで目的の物にアームがかかるようになった。
次は引っ張り上げないといけないな。
「3回目」
「花穂ちゃん……」
目標物の形状がこのままだとつかみにくい。
なので、方向を変えてやることにする。
「4回目」
「なぁ、花穂」
「ほえ?」
「何でさっきからカウントしてるんだ?」
「えっと、特に意味はないんだけど……。お兄ちゃま、もしかして迷惑だった?」
「いや、そんなことないぞ。ただ少し気になっただけだから」
少し会話をしたあと、次の一回のために台に向かう。
そう、このラストワンのための400円。いわば先行投資だ。
そして、5回目。
「あ……」
「凄い……」
衛ちゃんと花穂がそう言った直後、機械の隅にあるプラスチックの管の中にぬいぐるみが吸い込まれていく。
「はい、衛ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
衛ちゃんの笑顔を見ると、500円払った甲斐があったと思う。
花穂ほどでないとはいえ(贔屓目込み)、衛ちゃんの笑顔もかなり可愛いし。

さて、クレーンゲームというのは500円玉を入れると、追加でもう1回出来る場合が多い。
そして、今回もお約束通りそうなるわけで、あと1回残っていた。
「あの上の取りやすそうなハムスターらしきぬいぐるみでも取っておくか」
前に商店街で見かけた呪いのぬいぐるみを小さくした感じのやつだ。
今更失敗するわけもなく、簡単にそれを取った後、ふたりに尋ねる。

「さて、これからどうしよう?」
「あ、花穂何か食べたいな」
「ボクも賛成」
なんというか、予想通りの展開だな。
「よし。なら、百花屋に行くか」
もともとその予定だったし。
「衛ちゃん、百花屋って?」
「喫茶店だよ。この街でも人気のあるほうだと思うよ」
「そうなんだ」
「で、百花屋で異論は無いね」
「「ありません」」
二人の声がハモる。
「では、出発」
「「はーい」」
目的地も決まったので、ゲーセンを出て百花屋へ向かう。

そんなこんなで、百花屋。
ドアを開けて中に入る。
「いらっしゃいませ、百花屋へようこそ」
中に入るとウェイトレスさんがそう声をかけてくる。
そして、そのウェイトレスの姿を見たとき僕も花穂も衛ちゃんも一瞬固まってしまった。



「「「……鞠絵ちゃん?」」」



3人の声がハモる。そう、ウェイトレスは俺たちのよく知っている少女、鞠絵ちゃんだった。
「えっ!? あ、花穂ちゃん、衛ちゃん、祐一さん」
向こうも俺たちの姿を見て驚いている。
「鞠絵ちゃん、久し振り。元気だった?」
「はい、元気ですよ」
何時の間にか会話モードに入ろうとしている。……って、マズいか。
「鞠絵ちゃん……」
「花穂、ストップ」
とりあえず、質問を続けようとした花穂達を止める。
「どうしたの、お兄ちゃま?」
「訊きたい事があるのは解る。でも、ここは入口で店の邪魔になる。とりあえず、一旦席に行こう」
「あ、そっか。鞠絵ちゃん、ごめんなさい」
「いえ、いいですよ。それでは、どうぞ」
そして、席に座る俺たち。

席についてすぐに鞠絵ちゃんが水とメニューを持ってきた。
そして、そのまま衛ちゃんの隣に座る。
「鞠絵ちゃん、いいの?」
「はい。店長さんにお願いして、少し休憩貰ってきました」
「じゃあ、ボクたちと暫くお話できるんだね」
「はい。わたくしもお話したかったですし」
「ま、とりあえずその前にオーダー決めようか」
そして、みんなでメニューを見る。

とりあえず、この娘について簡単に説明。
名前は源鞠絵。
前に住んでいた街での花穂の友人のひとり。
生まれてからずっと病弱で、1年位前に病気の療養も兼ねて北のほうへ引っ越し。
その後、手術が成功して元気になったという連絡はちゃんとあった。
今目の前で笑ってるところをみると、本当に元気になったみたいだな。

ちなみに、鞠絵ちゃんの手術をしたのは鞠絵ちゃんの兄の源御文さん。
聞いた話によれば、栞の病気を治したのも御文さんらしい。
同姓同名の可能性も考えたけど、鞠絵ちゃんがここにいることから考えると本人に間違いないだろう。

みんな決まったのでウェイトレスさんを呼び、注文。
俺はコーヒー、花穂は白玉ぜんざい、衛ちゃんはフルーツあんみつ、鞠絵ちゃんはショートケーキ。
そういえば、ここって和風のものも置いてあるんだな。
いつも誰も頼まないから知らなかった。どうせコーヒーしか飲まないからメニュー見たことないし。

そろそろ鞠絵ちゃん質問タイムに入ろうと思う。と、その前に一応本人の了承を得ておかないとな。
「鞠絵ちゃん。色々質問してもいい?」
「構いませんよ」
よし、問題無し。
「鞠絵ちゃん、もう元気なんだよね?」
「はい。兄上様の手術のおかげで元気です」
「それはよかった。……で、何でここで働いてるの?」
実はそれが最大の疑問だった。
「体力をつけるのとお礼を兼ねてです」
「前者は解らないでもないけど、お礼?」
「はい。ここの店長さんはわたくしの親戚で、わたくしはその家に居候させてもらっているので」
「で、そのお礼か。なるほどね」
俺は納得顔で頷く。
と、そこまで話したところでウェイトレスさんが注文したものを持ってきてくれた。

「わたくしからも質問していいですか?」
「ああ、構わないよ」
訊きたい事もあるだろうし。
「では。皆さんは何故こちらに?」
「花穂と衛ちゃんが何か食べたいって言ったから。ここ、安いんだよね」
軽いボケを言ってみる。
あ、みんな少し呆気にとられてる。
「……いえ、そうではなくて」
「ごめん、冗談。本当は両親の転勤の都合だよ」
その両親が海外転勤になって現在花穂と二人暮しという変な状況だけど。
「お兄ちゃまは1月から、花穂は昨日こっちにきたばかりだよ」
「そうだったんですか」
「ちなみに、ボクの家の隣に引っ越してきたんだよ」
「それは運命を感じますね」
運命と言うか、ある意味必然だった気もするけど……。

「鞠絵ちゃんは、衛ちゃんのおうちを知ってるの?」
「住所は前に衛ちゃんに聴きましたから。大体この近所ということは知っています」
「衛ちゃんに? 本人に直接?」
鞠絵ちゃんと衛ちゃんはこっちで会ったことがあるということだろうか?
「はい。入院しているときに」
「ボク、何回か鞠絵ちゃんのお見舞いにも行ったんだ。手術の日も病院にいたんだよ」
なるほどね。場所を知っていれば会いにいけるということか。
御文さんのいる病院はここから電車で1時間くらいだからそんなに難しい距離でもないし。

「そういえば、鞠絵ちゃんは学校どうするの?」
「はい。元気になったのでこの春から通う予定ですが」
「それって……」
俺は今自分が通っている学校の名前を言った。
「はい。その学校です」
予想通り。まあ、多分大方の人が予想できると思うけど。
「なら、花穂たちと同じ学校だね」
「そうなのですか?」
「うん。ボクたちみんな同じ学校だよ」
「それは楽しみですね」
確かに。登下校中とかどこかで会うかもしれないし。

「鞠絵ちゃんは、確か16になったばかりだったよね」
鞠絵ちゃんの誕生日は4月4日、この前過ぎたばかりだ。
「はい。16歳になりたてです」
「じゃあ、今度高一でいいのか?」
「はい。入院がちでしたけど、義務教育課程はちゃんと終了しましたから」
なるほど。しっかり勉強はしていたわけだ。
流石というか何というか。

そこからはファッション等女の子の話題に行ったので、俺は会話に参加するのを止めた。
女三人いれば姦しいって言うし、充分盛り上がるだろ。

コーヒーの次に頼んだアッサムセカンドフラッシュのロイヤルミルクティーを飲み終わる頃、3人の会話が一段落したようだ。
(余談だが、ミルクティーは最近読んだ小説で主人公が飲んでいたのでなんとなく注文してみた)
「花穂、衛ちゃん、そろそろ行こうか?」
「あ、うん、お兄ちゃま」
「うん、了解」
そう言って席を立つ。
「鞠絵ちゃん、さようなら」
「鞠絵ちゃん、またね」
「はい。また会いましょうね」
鞠絵ちゃんに別れの挨拶をしてから百花屋を出た。
ちなみに、会計は当然全部俺持ちである。約束だし。

雑談しながら帰宅。
「しかし、今日もいろいろあったよな」
「そだね。特に、鞠絵ちゃんがいるなんてビックリしたよ」
そう。それが今日一番驚いた事だった。
「俺も。あんなに早く元気になってるなんて思わなかったし」
確か、手術したのは結構最近だったはずだし。
「でも、元気そうでよかったよね」
「うん」
嬉しそうに言う衛ちゃんに、花穂も嬉しそうに同意する。
「鞠絵ちゃんも元気そうだったし、もう大丈夫だろ」
「うん。きっとずーっと元気だよね」
ま、御文さんもいるしその辺は大丈夫だろうけどな。

そのあと、今日あったことなんかを話していると家に到着。
家の前で衛ちゃんと別れて、花穂と一緒に家に入る。
あとは今日のことや明日からのことなんか話しながら夕食作って食べてお風呂入って就寝。

俺は今後の事を少し思い浮かべる。
明日から学校。平穏無事に過ごしたいけど、そうはいかないだろうな……。
俺、穏やかで平穏な生活のほうが好きなんだけどな……。
……そんなことを考えながら一日が終わっていくのであった。


続く



後書き
作者(以下作)「ということで、LittleFlower第5話でした」
衛「後書きアシスタントの衛です。……ところで、いつも同じ科白だよね?」
作「それは言わないお約束、ということにしておいて」
衛「了解。……ボク、この言葉を結構使ってる気がするんだけど」
作「気にしない。さて、今回は鞠絵が登場しています。が、その話はひとまずおいておいてゲーセンの話からです」
衛「また読者の皆さんに言うことがあるの?」
作「色々と……。とりあえず、衛がDDRで花穂がポップンなのは似合いそうだからです」
衛「他には?」
作「一応、DDREXTREMEとポップン9を想定してますが、稼動前後をまたいでいるので微妙に中途半端です」
衛「それと、Kanonの直後=1999年に現在の音ゲーが稼動していることは気にしないでください。だって」
作「ついでに言えば、花穂はガールズロックもデスレゲエもトラウマパンクもクリア可能です」
衛「最高クラスの難易度の曲だよね」
作「花穂はポップン神レベルです。衛のDDRも最上級者レベル。ちなみに、作者はそんなに上手ではありませんので悪しからず」
衛「ご了承ください」
作「あと、クレーンゲームの部分、すいすいSweetそのままだと解った人はかなり凄いです」
衛「……本当にそのままなんだね。いいのかな?」
作「問題なしということで。さて、ゲーセンの話はこのくらいにして、鞠絵の登場です」
鞠絵(以下鞠)「みなさん、こんにちは。今回登場した鞠絵です」
作「前回で予告した新しいキャラ、正解は鞠絵でした」
鞠「何故わたくしだったのでしょう?」
作「ウェイトレスが似合いそうで今後の明確な登場予定がないキャラ、ということで鞠絵に決定しました」
衛「確かに、ウェイトレスさん、似合ってたよね」
作「姓の『源』は同人作家の『源久也』さんからです」
衛「ボクのときと同じで、単純だね」
鞠「では、御文兄上様の名前は?」
作「これも単純に。鞠絵が『絵』だから兄は『文』かな、と。御文という名前はFloralia(ザウス【純米】)の『加賀御文』嬢からです」
衛「こっちも、元は人の名前なんだね。しかも女の人」
作「気にしなで……。ちなみに、読みは『みあや』です。通称アヤさん、アヤ先輩」
衛「難しい読み方だね」
作「それと、花穂と衛が百花屋で注文していたものはSSSの真琴と千秋の好物です。これが解った人も凄い」
鞠「すいすいSweetからの引用、多いですね」
作「好きな作品だからね。さて、この辺で本編のフォローも終わりです」
衛「呼んでくださった皆さん、ありがとうございました」
鞠「せめて、読むのにかかった時間分楽しんでいただければ幸いです」
作「それでは、また次の作品でお会いしましょう」
衛&鞠「「これからも、よろしくおねがいします」」

(2003年2月4日掲載)



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