【1114】 ついカッとなってやった、ボランティアならなんでもよかった
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13日目「み、な、ぎ、っ、て、きたぜwwwwwwwww」(1/3)
明日、レンジャー隊長も帰ってしまい風避けも無くなってしまうので
今日が休める最後のチャンスと言うことで、午前中休みを貰う。
いつも(通常6時半起き)より2時間も長く寝て、ダラダラしながら
柿の種をつまみつつ、ハーゲンダッツアイスクリームをほうばる。
・・・至福の瞬間☆
不健康な日常がこんなに新鮮だなんて、なんだかんだ言っても
それだけ現地の状況が過酷と言うことなんですよね・・・。
やっぱりもっと頑張らねばと言う事で、10時には本部に向かうことに
少ないまどろみの時間でしたが、お陰で気力・体力共に大幅回復。
やっぱり人間疲れてくると、段々神経質になり頭も回らなくものです。
途中、学校の校庭からコクボウガーのヘリが飛び立つ瞬間を目撃。
ファイヤー1、ジャイロ2、ティガー3、サブマリン4!
城田さん、俺はやるぜ! サラリーマンだって平和を守れるんだ!!
とりあえず引き継ぎなどを確認していると、センター長が出張から戻り
お土産に富山の鱒寿司(大)を6個買ってきてくれる。<やったー!>
モリモリ(1人頭3分の1位)食べ、ウジュルウジュル、ぱわーあーっぷ!
コンピューター先生(4日前位に来た、パソコン教室を経営していた
IT関係のエキスパート、大阪弁で騒がしいが愉快なおばちゃん)に
資材ベースの構築管理をお願いし、無能太郎の左遷も大・成功。
うはっwwwwwwみなぎってwwwwwwwきたぜwwwwwwwwwww
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13日目「専門用語。」(2/3)
災害ボランティアは(悲しいかな)大多数の方には程遠い存在です、
なるべく長期の人を求められている性質上、民間企業では厳しいのも事実。
それはそれでしょうがないのですが・・・。
みんなの知らないボランティアセンターに入ると、投げ込まれたその日から
血走った目でスタッフが走り回る中、こんな専門用語が飛び交っています。
ボラ = ボランティア
普通の略かもしれませんが、未だに違和感があります。
短期しか出来ない人を一般ボラと呼んだりとか。
ボラセン = ボランティアセンター
上のことと同じ話ですが、センタースタッフと対比して
一般ボラとか、1枚のファックスにボラボラボラボラボラボラセンボラ
とか書いてあるとなんかJOJOっぽい感じがします。メメタァ!
JC = 日本青年会議所
初日から初心者相手に専門用語言うの辞めて下さい。
いや、マジで…。
社協 = 社会福祉協議会
初日から初心者相手に専門用語言うの辞めて下さい。
いや、本当マジで…。
マッチング
ニーズとニーズを上手くかみ合わせる事。
これは一般用語ですが、事前にボラボラボラボラ、
ニーズニーズニーズマッチングなどと続けることにより
初心者お断りな空気がかもし出されます。
ニーズ
これも一般用語ですが、あきらかにここではおかしいです。
ニーズが上がってきている、ニーズを吸い上げる、ニーズを掘り上げる、マッチング。
既に私も洗脳されて、1日30回ぐらいニーズって言葉を使い始めています…。
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これであなたも、ちょっとした災害ボランティア通w
みんなで流行らせましょう、ボラボラボラボラボラレヴィーア!
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13日目「マッチングという名の厄介払・・・以下自主規制」(3/3)
先日、某社の調査員様を某所(非公開)の物資ストックヤードを紹介した際に
そこの責任者の方が、『慢性的な人材不足なんだよなぁ、長期の人が足りない。
みんなここに居るのガンガン行く若い人だから、それをまとめる役としておとなしい
年配の男性と。PCも使える女性スタッフをまとめられるような人、・・・そうだな、
炊き出しなんかも手伝って欲しいから、若い人よりおばさんくらいの人がいいな。』
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「年配の男性で、おとなしい人」(無能太郎)
「おばさんくらいの人で、女性スタッフのリーダーになれる人」(コンピューター先生)
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キター!!マッチング!!
今までここまで合致したニーズと供給があっただろうか? いや、無い!(反語)
おとなしいどころか、やった仕事、ワケのわからないファイルを自作以外仕事してない
セルフ窓際族でここ数日声を出しているのを見たこともない物静かな無能太郎に。
全くその正反対で、本部内のローカルネットワーク等の設定を全部構築してくれて、
口も出すけど自分もバリバリ仕事をやる、姉後肌のコンピューター先生が活躍する!
・・・こいつァ、フォロー利くぜ!
人事の承認も得て、コンピューター先生ご栄転、及び無能太郎の左遷も無事完了。
今まで無能太郎が何をやっていたのか(誰に聞いても知らなかったので)調べた所、
どうやら書類のファイルを自作してくれていたっぽいので、それをチェック。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
今まで物資では、頂いた物資の預かり票(お礼状書くのに必要)、FAX送受信記録、
各ボラセンの在庫表及びに県資材リストの3つのファイルを使っていたのですが、
2日間まるまるかけて、無能太郎センセが作って下さったファイルの数々。
頂いた物資の預かり票、FAX送信記録、FAX受信記録、各ボラセン在庫表、
本部の倉庫在庫表、県資材リスト在庫表、雑文章保管、基本書式保管の8つ、
・・・あの、どのファイルがどこにあるか判らないんですけど。
ちなみに本部の在庫は1枚の紙に収まる程度と言うか、むしろPCに入ってます。
基本書式も別にPCで取り出せばいいですし、常時2〜3枚は持ってます。
今までは電話しながら各倉庫に在庫があるか調べて即答出来ていたのに、これでは
(バインダー自体を探す>在庫チェック>違うバインダーを探・・・)
×2で不可能に。
むしろ、ファイルを閉じたバインダーが多すぎて置き場が無くなっているのですが。
改善どころか、改悪キター!
しかも基本書式保管バインダー、基本文章(いつでも書き出せるよう)保管、
受注済み保管、受け取り済み保管と3つのファイルを分けて挟めるように、
パンチ穴を結束する場所が3箇所付いている(無能太郎の自作)んですが・・・
=2個のバインダーを切り取り分解し、結束する場所のみを取り出して移植。
ごめんなさい、あなたが、なにをしたいのか、ぼくにはわかりません。
しかも、一部の大事な資料。無能太郎により捨てられていたことが後日発覚しました・・・。
今日のメモ
・冷静な思考の為にも、たまには休みも必要です。
・染まっていくうちにいつのまにか判らなくなってきてしまいますが、
初めての人に対する配慮を忘れないようにしたいです。
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この日のブログ(3)
「やすみ〜」 「わんだばわんだば」 「専門用語」
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14日目「ボランティアの難しさ・・・」(1/2)
ボランティアって難しいです・・・
「年配の男性で、おとなしい人」(無能太郎)
「おばさんくらいの人で、女性スタッフのリーダーになれる人」(コンピューター先生)
N本財団が半運営で場所を提供してくれて、被災者向けの生活物資でなく
復興の為の活動物資(スコップ、バケツ、ヘルメット等)を保管・配分する
ストックヤードに、先方の希望に見事にマッチした人事異動をして半日。
・・・ある意味ゼロからの立ち上げと言う混沌の中に放り込まれた2人は、
わずか5時間で廃人になって帰宅してしまいました・・・。
無能太郎は、元から大変使用できなかったので全く問題ないのですが、
コンピューター先生は、このセンターのIT関係を一手に引きうけていて
仕事もバリバリやっている万能キャラだっただけに想定外でした。
先生なら2〜3日でサクッと話をまとめてくれると思っていたのですが、
・・・やぱり、人それぞれ得意分野や全力を発揮できる部署があり、
それがしっかりとはまるのは難しいです。
幸い私は自分の性格にあった仕事を見つけましたが、これが私の苦手な
仕事で達成出来る自信が無かったらと思うと、ひとごとではありません。
ボランティアは善意の参加者であり、個々の意思は尊重されます。
ボランティアがボランティアに対して強要させることは出来ないですし。
(私は納得出来ませんが)やりたくないなら、放り投げて帰るの自由らしいです。
私は、「被災者の為の活動が災害ボランティア」とは思うのですが。
その前に「個」、やりたくなければ帰っていいと言うのがベテランの判断。
最低限与えられた仕事はこなしてから帰るべきだとは私は思うのですが、
やはり、自意思の行動ですから、強要する方がおかしいのですよね。
・・・いや、言いたいことは判りますし、その本質も十分理解出来ますが、
それ以前に放り投げて帰ってしまう人の考えに未だに納得出来ません。
実際どうしようもないことなので、そこを割り切れない私は若すぎですか
医師としてそろそろ次のステップに進むことも必要ですか。そうですか、
確かにボランティアを参加する人は、根底は『いい人』なのは認めますが
『自分がやりたい仕事』を来る前から固定してしまって来ている人は、
その仕事以外をやる気がないので、結果困ったちゃんになってしまったり。
しっかりと型が決まっている仕事では実力を発揮できる凄い人であっても、
災害後の混乱期で自分で考え判断していかなければいけないことが多い為
実力を発揮できなくて、『ワケ判らない、ブチ切れ金剛!』になってしまうなど
適材適所で活躍出来るのは難しいもの。・・・本当にボランティアは難しいです。
【1115】 ついカッとなってやった、ボランティアならなんでもよかった
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14日目「凄いのキター」(2/2)
いきなり本人から、「折角送ってやったのに挨拶の一言も無いのか!」と
電話が来たのでようやく発覚したのですが、5日前くらいにウチの居る
ボランティアセンター本部(電話・住所一般には非公開)に着払いで・・・
こんなイカれした物を送ってきたおばさんから、怒りの電話が来ました。
しかも送ってきたもの、これのみ(着払い)
なんでも、「避難所の老人はトイレに行くのが大変だから、簡易の尿瓶を
試作してみた。ボランティアのみんなでこれを量産してくれ。」だそうで・・・。
思わず爆笑してしまったので、このスーパー尿瓶(仮称)の素晴らしい特徴を
この場を借りて報告してみようと思います。
スーパー尿瓶(仮称)の7つの特徴
1.チューブ・漏斗・帽子・2Lペットボトルで簡単に製作でききます。
2.ペットボトルは自立不能! 当然少しでも尿が溜まれば逆流します。
3.チューブが長いため。椅子に立ってしないと逆流します。
4.ペットボトルとチューブが溶接しているため、漏れることはありません。
(但し、溜まった尿を捨てるためには反対にしてぶちまけなければいけないのが珠に疵だね☆)
5.帽子も強力に接着してあるため、汚れた漏斗が直接見えません!
(但し、溜まった尿を捨てる度に、帽子が尿漬けになって洗濯出来ないのが珠に疵だね☆) |
途中で7つ考えるのメンド臭くなったけどこの素晴らしい効果!
あなたも是非欲しくなったことでしょう☆
いやね、なんかね、善意なのは判りますけど・・・、善意の押し付けカコワルイ!
いや、むしろこの際、震災発生から2週間後に尿瓶の代用品を送りつけても・・・
など言いませんから、せめて一回でも、使い勝手をチェックしてから送ってください。
にいがたに、ひとつ、ごみがふえました。
11/17追加情報 送り主に着払いで送り返したそうです☆(目が虚ろ)
今日のメモ
・散々言われているボランティア用語のマッチング、それは実際難しいことと実感しました。
・臨機応変でもやれる人がいる、冷静な場なら力を出せる人がいる、それを忘れていました・・・。
・善意の押し付けは迷惑、自分の身にも降りかかる話ですが忘れてはいけないことですよね。
その線引きは難しい、本当に難しい所ですが・・・。
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この日のブログ(2)
「ボランティアって難しいです・・・」 「凄いのキター」
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