ディズニーシーの方法論
つーわけでディズニーシーに行ってまいりましたので、例のごとく感想でも。
とにかく最高だった。ディズニーランドも嫌いではないですが、ディズニーシーの雰囲気は本当によかったわけで、今後通い詰めることになりそう。
総論から言うと、ディズニーランドと違うのは展望の素晴らしさ。
とにかくどこへ行っても視界が開けている。ディズニーランドがごみごみとしていて雑多なのに対し、どのエリアに行っても展望が開けているので偉く開放感がある。TVゲームで言うとスーパーファミコンとプレステ２ぐらいの差がある。
詰め込まれている建物の数、屋台の数に関してはランドと大して差はないと思われるのにこの違い。設計段階で「展望を開けるように」を念頭に置いて、忠実に実現していったのは間違いないと思う。
さて、以前書いた文章では、ディズニーランドは「頑ななまでに夢の世界を提供することで、現実逃避を促している」と書きました。しかし、ディズニーシーが提供しているものは「夢の世界」ではありません。園内にはほとんどミッキーやミニーは歩いてませんし（私は入り口の地球儀のところでしか出会わなかった……）、雰囲気もディズニーランドに比べると非常に大人びている。ディズニーシーは何を提供しようとしているのか？
それはオフィシャルサイトに書いてあるとおり、「冒険とイマジネーションの世界」です。
ディズニーランドがメルヘン、フィクションの世界を再現することで現実逃避を促すのに対し、ディズニーシーのそれは基本的に現実に根付いています（一部例外アリ）。古きよきアメリカ、古代アラビア、南ヨーロッパの田舎町など、ランドがミッキーの住む町や魔法のパレードを演出している事実と対照的です。
誤解を恐れずに言うのなら、ディズニーシーの楽しみは海外旅行の楽しみに近いと思います。
現実的ではあるけれど異世界。地に足がついているけれど、体験したことのない世界。ディズニーシーが目指しているのはこれなのではないでしょうか。シーが大人向けといわれるゆえんもここにあると思います。
ともあれ、あの素晴らしい雰囲気はとりあえず味わっておくべき。
ランドの雰囲気には合わなくて……という冷めた方も、あれなら楽しめるはずです。
逆に、子供連れの方は注意。私が見た限りでは、シーに来てた子供のほとんどは退屈そうな顔をしてました。アトラクションは例のごとくぬるいので、子連れの方は迷わずミッキーと戯れることのできるランドへ行くのが吉。
■追記
しかし、ディズニーの接客は本当に素晴らしい。私も接客業長いですが、あんなに素晴らしい接客は他に見たことがない。
コンビニ店員や駅員、公務員のように糞接客しかできない連中とは雲泥の違いですナ。ディズニーシー最高！
２００３年８月３０日
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