自分がパツキン美女だったらどうするか?

 天はいい男とやりまくると言い、ひろゆきは玉の輿を狙うと言った。

そんなアホな事を取りとめも無く話している。

やっぱりあのキスは何の間違いだったのだろうな。

 ひろゆきが天の膝の上でテレビを見ながら、そっと天を盗み見てそう思った。

 キスはしたが、それ以上何をするでもなく、いたって普通にTVを見ている。

 馬鹿みたいだ。心配して損した。

 なんか、天さんのたわ言を間に受けた自分のほうが恥ずかしい。

 そう思い、気持ちを切り替えるようにうーんと伸びをして、テレビ番組が終ったのを区切りにひろゆきが風呂に入る事にする。

 「先にお風呂入ります」と天に言い立ち上がると、「おー」とだらけきった返事が返ってきた。

 熱いシャワーを浴びながら、複雑な気持ちになる。

 心の片隅で、少し何かが起こるのを期待していた自分がいたのも事実だ。

 でもまあ、これでよかったんだ。

そう思いながら天の家に置きっぱなしの自分のTシャツと短パンに着替えて、勝手に洗濯機を回す。

気持ちに決着がついたつもりなのと、風呂上りの心地よさに上機嫌で冷蔵庫を開けた。

風呂上りで上気した顔のひろゆきに、天がちらと視線を走らせる。

短パンから伸びる細い足は、白くて綺麗で、おまけに無防備に太股まで晒されている。

いつもなら、ここで交代に天が風呂を使うのだが、急かす嫁さんたちがいなくてのんびりしているのか、天は立ち上がる気配がない。

「おいで」

 あぐらをかいてテレビを見ていた天がそう言って手招きした。ひろゆきが素直に天の元へ行くと、天はひろゆきの腕を取り、自分の前に座らせた。

「何です?」

「ん……」

 天と向かい合って正座したひろゆきがきょとんとした顔で問いかけたが、天は生返事をしながら、手で濡れたひろゆきの髪を後ろへ撫で付け、顔がよく見えるようにする。

濡れた黒髪に、白い肌が映える。湯上りで桜色に上気した頬と、睫毛の長い大きな目、形のいい薄い唇。濡れ髪のせいで余計顔が小さく見え、年より少し子供っぽく見えた。

線の細い綺麗な顔をしている。女顔だとは思うが、女々しいと言うわけではない。男の子らしい凛々しさもちゃんとあるし、首は細いが、喉仏もある。

だが、掴んだ肩は薄く、体に女のような柔らかさはないが、肌は白くてきめが細かい。

まだあまり男くさくなく出来上がっていない体。本人も多少気にしているようだが、少年期の終わりの、すらりとした中性的な体つきをしている。

最初の優等生めいた態度や優しげな顔から、大人しい奴かと思えば、思ったよりじゃじゃ馬だったなと思う。嫌味なほど冷静な時もあれば、負けん気強く突っかかってくる。自信家で高飛車な所もあったが、いい家庭で愛情深く育てられたのだろうなと思わせる育ちのよさがあるので、天にとっては嫌味ではない。性根の曲がった所が無く、若々しくて素直なのだ。

自分が、女の代わりとしてひろゆきを見ているわけではないな。と思った。ちゃんと男としてみている。

だが……。

十分に許容範囲だ、これは。

そう天は内心で呟いた。

もちろん、男を抱くということへの抵抗はあるが、天は元々その抵抗のハードルが低かったらしい。下手な女よりずっといけると天はひろゆきを見ながら思う。

じっと自分の顔を見る天との間が持たなくて、ひろゆきが口を開きかけると、天がおもむろに両手でひろゆきの頬を挟み、額にキスをした。

 ひろゆきが驚いて固まっていると、天のキスは今度は瞼に落ちる。

 慌てて目を閉じると、それが合図のように天のキスが顔中に落ちてきた。

 額に、瞼に、目の下に。鼻先をぺろっと舐められ、思わず顔を顰める。それでも天は気にせずに、敏感な首筋に、また額へ、頬、唇の端を掠めるように何度もキスを落とす。

 そうっとひろゆきが目を開けると、天がキスを止めてひろゆきの瞳をじっと見た。

「……疑問が二つあるんですけど」

「何だよ?」

「どうして天さんは僕にキスするんだろう?」

「そりゃ俺はお前が好きだから」

「どうして僕は、天さんのキスに抵抗しないんだろう?」

 ひろゆきがそう言うと、天が噴出した。ひろ面白い事言うなーと楽しそうに笑う。そのあと、またひろゆきをじっと見る。

 その目の優しさに、ひろゆきがドキッとする。

 流されちゃ駄目だ。と思うが、天が近づいてくる気配に、天を突き飛ばす代わりに、そっとまた目を閉じた。

ひろゆきの唇に天の唇が重なる。

二度目のキスは、好奇心や出来心だけでは片付けられない。自分が望み、受け入れたのだとはっきり自覚した。

何度か軽く口付けた後、促すように天の唇がひろゆきの上唇を軽く押し上げた。その誘いに乗り、ひろゆきがかすかに唇を開く。

遠慮がちに開けられたそのかすかな隙間を、天が舌でこじ開けた。

歯を磨いたばかりなのだろう。ミントの味がする。その、酒にも煙草にも汚されていないひろゆきの清い唇を思う存分味わう。

上唇を硬くした舌先でなぞり、軽く舌を入れる。誘われて、ひろゆきがほんの少しだけ舌を出した。その舌に自分の舌を絡ませる。キスは少しずつディープなものになっていき、ひろゆきはいつのまにか天の首に腕を回して夢中になっている。

キスしながら、天が慣れた手つきで片手でひろゆきのTシャツを捲り上げる。唇を離した一瞬の隙に、頭と腕を抜き、ぱさっと軽い音を立ててTシャツが床へ落ちた。

「ふぁ……」

 ひろゆきのわき腹を天の手が掠め、思わず声が出た。自分がそんな声を出したことに驚いて、慌てて堪えて天の様子をうかがうが、天は気に留める様子も無くひろゆきの体にキスを落としている。

 唇を押し付けるように首筋にキスをしながら、天の手が短パンにかかる。

 俺、天さんとセックスしようとしてるんだ。

 想像できない。と思っていたが、実際は驚くほど自然にひろゆきはその行為を受け入れている。予想した嫌悪感もなく、あるのは、初めてのことに対する戸惑いだけ。

「天さん……」

「何?」

「恥ずかしいんですけど」

 消え入りそうな声でひろゆきはそう言った。

「じゃ、俺も脱ぐよ」

 ひろゆきは本当は明かりを消して欲しかったのだが、天はそう言って立ち上がり、隣の寝室に消えた。押入れからどさっと音を立てて布団を引きずり出す。天もひろゆきの言いたいことを判っているのだが、わざとわからないふりをした。

 だって電気消したらひろの裸見れねーじゃん。

 そう心の中で思いながら、恨めしげに天を見るひろゆきの目を無視して、天は丸まった布団を足で蹴飛ばして適当に敷くと、枕を二つ放り投げ、その側にローションだのコンドームだの寝具を汚さない為のタオルだのを投げる。

 普段使いの布団に並べられた二つの枕。散らばったコンドーム。それが妙に生々しい。

「天さん」

「ん?」

「俺たち、このままセックスしちゃうんですか?」

 二人きりの部屋、ディープキス。お互い惹かれているのは判っている。

 そこまでしておいて、嫌だと言えないことはひろゆきも判っている。既に体と心には火がついている。お互い男同士でここで止めろと言うのは無理だ。嫌ならば、二度目のキスを拒むべきだったのだ。

 だが、なかなか天とそういう事になるという事が実感としてわかないひろゆきが、確かめるように天にそう言った。


 冗談だよ。

 ですよねー。


 今ならまだそういう会話を交わして、元の二人に戻れそうな気がする。

 天とセックスするのが嫌なのではない。

 ひろゆきは、天との関係が変わってしまうのが怖いのだ。

「うん、するよ」

 だが、天はあっさりとそう言って、ひろゆきの体を横抱きに軽々と抱き上げ、布団の上に横たえた。

「いいのかな?」

 不安そうな顔で、ひろゆきが独り言のように呟く。

 その側で、天がさっさと着ている物を脱いでいく。

「何が?」

「何がって、男同士だとか、天さんの奥さんたちになんて言うのかなとか……」

「ああ」

 そう言いながら、天が最後の一枚を脱ぎ捨てた。良く筋肉のついたたくましい体を惜しげも無くひろゆきの前に晒す。

 太い首、太い腕、引き締まった腰に良く張った太股や臀部。がっちりとした長身に重そうな筋肉の乗った体は、同じ男のひろゆきが見ても憧れる。

気力が張り詰めた体の表面、褐色のなめし革のような肌には無数の傷が付き、天の壮絶な過去を想像させた。

「ああって……」

 ひろゆきが天の体を見るのが恥ずかしくて、目を背けながらそう言って呆れる。天の股間の黒い茂みから見える巨大なペニスに一瞬目を奪われてしまった。

 勃起していないのに、少し赤黒い色をした天のペニスは、太さも長さも標準をはるかに超えている。それでもグロテスクな感じがさほどしないのは、ペニスの形がいいからだ。完全に露出している亀頭部分がかなり大きく、カリもよく張り、血管の浮き出た幹部分も下に見える袋も、天に見せられた無修正アダルトビデオ男優の誰よりも綺麗で立派だった。

天はそれをわざわざ誇示するような事はしないが、隠そうともしない。自然体の姿に余裕を感じさせた。

天は逆にひろゆきの体を舐めるように眺めながら口を開く。

「俺も、自分自身で半信半疑な部分があったんだが」

 値踏みするような天の視線が居心地悪く、ひろゆきはもぞもぞと体をくねらせた。天の体と比べて細い自分の体を見られるのは抵抗がある。

「大丈夫、さっきちゃんとお前の短パン姿に欲情した。思ったより抵抗無いもんだな。愛だな」

「な、何が愛だっ」

 うんうんと頷きながらそう言った天にひろゆきが突っ込みをいれる。

「愛だろ。愛がなきゃさすがの俺でも男は抱けねえよ」

「…………」

 真面目にそう天が答えると、ひろゆきが黙り込む。反論できない。

「それに嫁さん公認だから」

「ええっ!」

「ごちゃごちゃ細かいよお前は」

 往生際が悪いひろゆきの両手首を頭の上で拘束するように掴んで、布団に押し付けた。

 仰向けで、無防備な姿のひろゆきの上にのしかかる。

「俺はね、なるべく、できたら、なるたけ、可能な限り、強引な事はしたくないんだよ。判る? 縛ったりとか、猿轡かませたりとかね。だから大人しく抱かれなさい。全部俺に任せてくれたらいいから」

 ひろゆきの顔にぐいと己の顔を近づけ、そうひろゆきに言い聞かせるようにゆっくりと言う。

「それって脅しじゃないですか?」

「そう聞こえたか?」

 天はひろゆきが不満そうに言うのを軽く無視しながら、短パンを下着ごと強引に引き摺り下ろした。

「ひゃっ」

 ひろゆきの口から小さな悲鳴が漏れ、びくっと体を震わせた後、体を固くする。下半身が外の冷気に触れ、天に全てを見られているという羞恥に、全身がかあっと熱くなる。

 天の手が、ひろゆきのわき腹をかするように撫でた。

「〜〜〜〜っ」

 不意に襲ってきた痺れるような快感に、思わず出そうになった声を殺し、泣きそうな顔になる。

 暴漢に犯される処女みたいな様子のひろゆきに、天が呆れた。

「そんなに心配するなよ。俺はお前が何しても可愛いんだからさー」

 その天の言葉に、ひろゆきがおずおずと天を見る。途方にくれたような潤んだ目が天を見つめる。

「全部、食っちまいたいくらい」

 天がそう言って、ひろゆきに圧し掛かり激しくキスをした。

 食う、もしくは、奪う。というのが相応しいキスだった。

 ひろゆきの唇を貪り、奪い、己を注ぎ込む。お前は身も心も俺のものだと教え込む。

 激しいキスでひろゆきを翻弄する。嵐に巻き込まれたかのように心乱され、限界まで来た時に、ひろゆきが薄目を開けて懇願した。

「天さん、苦し……」

 涙が一筋流れ、キスの合間にかすかに漏れたひろゆきの言葉を聞くと、天のキスがふと優しいものに変わる。先ほどまでの激情が嘘のように優しい口付けでひろゆきの心を宥め、恐怖心や警戒心を溶かす。

「俺だから、いいだろ?」

 キスを中断し、優しい目をして天がそう問いかける。

天はああは言ったが、ひろゆきが天とのセックスを受け入れるのを待っているのだ。

「……うん」

 かすかにひろゆきが頷く。天が自分を気遣っているのがよく判る。好きだという気持ちと、天への信用が、初めてのセックス、しかも自分と同じ男に抱かれるということをひろゆきに決心させる。天さんだったらいい。と心から思う。

 ひろゆきの返事を聞いて、天がまた優しく口付けた。

「大丈夫だから安心していいよ。全部俺に任せて。全部俺が教えてやるからさ」

大丈夫、大丈夫と天はひろゆきを安心させるように囁きながら、ずいぶんと長い間、ただひたすら唇を合わせ、舌を絡ませる。

天は、ひろゆきがキスに専念できるようにと、他には一切触れない。それなのに、ひろゆきは立ち上がる気力も無いほど体がじんと痺れ、溶けるような、浮き立つような快感に全身を震わせている。

 天の唇がひろゆきの唇を名残惜しそうに離れ、瞼にキスをする。目じりを流れる涙を舌で掬い取り、頬へ、首筋へ、キスを落とす。

 首筋に執拗にキスを落とすと、ひろゆきの体がびくっと反応した。快感に小さな声を上げ、逃れようと反対を向く。それを予想していた天が、すかさず反対側の耳の裏をべろりと大きく舐め上げる。

「ああっ!」

 天の不意打ちに、ひろゆきの口から思わず高い声があがる。

 天がひろゆきの反応を見てくすっと笑い、胸元へキスをする。肌を触れるか触れないかの距離でかすり、胸もとの小さな乳首に吸い付いた。

 舌でぐにぐにと小さな突起を転がすと、じょじょに反応して固くなる。反対を指でつまみ、くりくりといじると、桜色の乳首が赤く充血する。

「あっ、はっ、ううっ……」

 天が執拗に乳首を愛撫すると、ひろゆきの息が乱れ、身を仰け反らせる。キスや肌に軽く触れるだけで声が出そうになったが、必死で堪えていた。だが、これは我慢が出来ない。

 十分乳首を立ち上がらせた後で、指の腹で撫でたり、爪で軽く引っかくと、ひろゆきの口から面白いほど声があがる。

「う……ん。くすぐ……ふゎ、ん、くぅ……」

 鼻にかかった声が出る。思いがけない快楽にひろゆき自身も混乱していた。自分の体のそんな所が、こんなに感じるとは知らなかった。

「好きなんだな、ココいじられるの」

 天が意地悪くそう言うと、ひろゆきの顔がさっと赤く染まった。だが、快感には逆らえず、恥じらいながら小さく頷く。

「あ、痛ッ」

 甘い声を上げていたひろゆきの体が、苦痛に跳ねた。

 天が、少し強めにひろゆきの乳首をひねったのだ。さすがにその刺激は強すぎて、快感よりも痛みが勝る。

「そこまで感じてるんだったらこうされてもすぐ良くなるよ」

 天のその言葉通り、じんじんとする痛みの奥から、快感の疼きが生まれてくる。

 自分でも知らなかった快感へのスイッチを押され、初めての快感に驚き、ときおり息をするのも忘れて体をヒクつかせる。

 天は、そのひろゆきの反応のいい体を丁寧に根気良く嬲る。

 舌でついと敏感な部分を舐め、手で肌をかする。耳を責められると、涙目になって天を見上げる。

「天さん……」

「ん?」

 体中にキスを落としていた天が、ひろゆきの言葉に顔を上げる。

「ひげ、ちくちくします……」

「こう?」

 うっとりと濡れた目のひろゆきがそう呟くと、下腹の辺りにキスしながらわざと髭が伸びかけた顎を擦りつけた。

「んぁう、ああ、ぁあ……。そ、それ、好き……です」

 そのちくちくとする感触は、否応無く男とセックスしているのだと感じさせたが、それさえも倒錯した刺激となって、ひろゆきを感じさせる。天にされていると思うと余計興奮する。

天は、胸元やわき腹を丁寧に愛撫しながら徐々に下半身へ下がっていったが、肝心な部分は触ろうとしない。

 腰骨のでっぱりを優しくさすられ、太股の内側を撫でられ、足の付け根を強く吸い上げられると、我慢できずに大きく声を上げた。

「あっ、んっ、んんっ!」

 天に、一つ一つ感じる所を探り当てられ、そのたびに快感であられもない声を上げ、体を反応させる。ペニスはすでに立ち上がり、はしたなく涎を垂らしている。その羞恥心と快感がない交ぜになり、どうにかなってしまいそうだった。

 ひろゆきのペニスは痛いほど勃起して、ヘソにつきそうなほど反りあがりっている。

 ペニスをすごく触って欲しい。

 頭の中ではそう狂ったように強く思うのだが、羞恥心の方が勝りまだ口には出せない。

 天はその気持ちをお見通しで、自分から触って欲しいと言ってくるのを待っているのだと判っているから、余計に恥ずかしくて言えない。

 ひろゆきの、何かを必死に訴えるような目がかわいそうで、天がひろゆきのペニスを見た。

 あまり大きくは無いが、形はいい。全体的に色が薄く、亀頭だけ鮮やかなピンク色をしているのがまたいやらしく、その下の袋も、つるっとして毛も無く可愛い。

まさにソーセージのような、若さが詰まったぷりぷりとしたペニスを口に咥えて舐めまわしたいという欲求に、天は自分でも驚いた。

初々しいペニスに、あまり亀頭をいじると痛いだけだろうなと天があたりをつける。

 天の手がようやくペニスの下の袋を優しく手のひらで包み、転がす。やわやわと揉みしだかれ、ひろゆきのもっと触って欲しいという思いが募る。

「はぁぁぁっ」

 最も感じる部分にようやく触れてもらえた喜びに、甘い喘ぎ声とため息の混ざった声を漏らす。

「気持ちいいだろ? もっと気持ちいいこといっぱい教えてやるよ」

「あっ……、んう……」

 天の言葉に、ひろゆきは返事も出来ない。

「イきたい?」

「イかせて……っ」

 ひろゆきの必死な言葉に、天がひろゆきのペニスの幹部分を掴んだ。

 余っている皮を引っ張って伸ばし、亀頭がちょっとのぞく程度の可愛い包茎ペニスにすると、そのまま包皮ごと亀頭を扱く。

 自分のものとは違うごつごつした天の手が、力強く速い動きでひろゆきのペニスを扱く。既にずいぶん出ていた先走りのせいで、手とペニスが擦れてちゅくちゅくといやらしい音が響く。

「剥いてる最中だったら皮戻りそうだからこっちの方が良いかもなー」

 天はそう言って、今度は皮を剥いて亀頭を露出させ、皮で亀頭の裏、カリの下部分を擦るように扱いた。

 体中を熱い何かが荒れ狂い、出口を探している。自分でするのよりもずっと強い快感が嵐のように駆け巡る。

爆発寸前の所に強い刺激を受け、もう我慢できなかった。ぞくぞくと背中が粟立ち、ひろゆきのペニスの先から、白い精液が勢いよく飛び出す。

「ああああああ……っ」

 精液の塊が尿道を通り何度も出ていくのを感じる。快感で頭が真っ白になる。

 射精の快感に身を震わせ、欲に濡れた涙目で、羞恥を忘れてあられもなく声を上げるひろゆきの姿に、天の欲望が刺激される。

「若いなー」

 ひろゆきのペニスの先に手をあてがい、勢い良く飛び出した後もどくどくと溢れてくる精液を手で受け止め、天が嬉しそうに笑った。その勢いの激しさと量の多さが、ひろゆきがいかに感じていたかを如実に語っている。


下半身をどろどろにし、惚けた顔でぐったりとしているひろゆきの顔が色っぽい。

上気したひろゆきのけだるげな顔から、男にイかされたという屈辱と敗北感が漂っている。

複雑な心境なのか、ゆっくりと涙がひろゆきの目からこぼれた。


なぜか、そんなひろゆきの姿を見てイラッときた。

何で泣くんだよ。

そう思って、ひろゆきのペニスを、天がぐっとつかむ。

「天さん!?」

「綺麗にしてやるよ」

 驚いているひろゆきにそう言い捨て、射精したばかりのひろゆきのペニスを口に含む。

 まさかそこまでするとは思っていなかったひろゆきが慌てているが、かまうものかという気になる。 

「あ、あ……」

 天の口に己のペニスがすっぽりと納まっている。それは、ひろゆきがオナニーの時に想像してきたどんな女より生々しくてエロティックだった。

天のする事になす術もなく驚いているだけのひろゆきのペニスの中に残っていた精液を吸い上げ、ごくりと飲み込む。

「て、天さん」

 上ずったひろゆきの声を無視して、天はひろゆきのペニスにむしゃぶりつく。

 天の口の中で、若いペニスがみるみるうちに硬さを増してきた。その反応の良さと、若さではじけそうなペニスの感触に、もっと喘がせたくなる。

「ひぁ……」

 じゅうじゅると音を立てて、射精したあとの敏感なペニスを吸われ、ひろゆきがまた快感にうめいた。

 くすぐったさと快感の紙一重の感覚に身悶え、逃げようとするが、天はがっちりとひろゆきの腰を抱え込んでいる。

 お前は俺にこうされているんだぞ。とでも言うように、挑発するようにひろゆきの目を見ながら、わざとみせつけるように天の長い舌をひろゆきのカリ部分に巻きつけるようにして舐める。

「ああ……ぃい。……あ、はぁっ!」

 ソフトクリームを舐めるように、亀頭の部分を大きく舐められると、あまりの快感に嫌々と首を振ったが、天は許さない。

「あっ、天さん、やだぁ……っ!」

恥ずかしくて、でも気持ちよくて、ひろゆきが泣きたい気持ちで目を閉じると、天の舌先を袋に感じた。指で輪を作り、その輪の中にペニスを通すようにしてゆっくり扱きながら、固くした舌先が、皺に沿ってついーっと滑る。

「あっ」

 舌で袋を責めながら、天の指がそっとアヌスに触れた。

 とたん、ひろゆきの体がビクッと大きく跳ね上がる。

「へぇ、触っただけで感じるのか」

 意地の悪い笑いを含んだ天のからかうような声に、かぁっと体が熱くなる。

「んっ、ん、あ……。んうっ! ふわぁ、お、おしりはらめですぅッ!」

 ろれつの回らない舌で、必死にひろゆきがそう言った。ピンク色の綺麗なアヌスを天が指で撫でるだけで、ひろゆきは体をくねらせ、逃れようと体をずり上げる。気持ちよすぎて、許しを乞う余裕も無い。

 キスのときもそうだったが、唇や口腔内といい、アヌスといい、粘膜部分の性感帯がよほど感じるらしい。

「後ろ開発無しでそこまで感じるわけ? お前エロい体してるねー。見た目普通なのに、女より感度良いんだな」

 天がからかうようにそう言い、たっぷりとローションを手に取った。

 ひろゆきのアヌスに塗りつけると、ひやりとした感触にひろゆきの体がビクッと動いた。天が指の腹でくるくると回したり、トントンと軽くノックすると、快感でアヌスをヒクヒクと震わせる。

「ああ〜〜、だめ、だめ、んっぁ! だめですったらぁっ!」

ひろゆきの悲鳴とも喘ぎ声とも付かない甘い声で訴えるのを無視し、天はアヌスにローションを塗りつけながら、少しづつ奥へ侵入を図る。

 ひろゆきの袋を責めながら、アナルへのマッサージを続けるうちに、不意にするりとひろゆきのアヌスが天の指を中へ受け入れた。

「うぁ……」

「どう?」

「わかんない……っ。なんか、ちから、抜けます……」

 初めての感触に、ひろゆきが苦痛とも快感ともつかない声をあげる。

 きもちいいというよりも、尿意のような感覚がじんじんとする。

 ひろゆきの体を傷つけないように細心の注意を払い、たっぷりとローションを使って、ひろゆきのアヌスの中に天の指が侵入し、前立腺を探る。

「んぅ〜〜〜」

 前立腺を刺激されると、ちくっとしたような小さいが鋭い刺激があった。ひろゆきの体がぴくっと動いたので、天がそこかと指で刺激する。ひろゆきの体に信じられないほど強い快感が全身に走る。

「ここは? 感じる?」

 天の声に、ひろゆきが激しく頷いた。天が指を出し入れするたび、変な感触がアヌスから生まれる。前立腺を刺激されると、頭がおかしくなるほどだったが、そこを刺激されなくても、指を出し入れされるだけで、もっと体の奥が疼く。尿意のような感覚が、だんだん別のものに変化していく。気持ち良いのか良くないのか判らないが、妙に体が疼き、刺激を欲しがる。もっと続けて欲しいと腰を振りそうになる。

「返事も出来ないほど感じているようだな」

 天が満足げな声を出し、急にひろゆきのペニスの亀頭の中心部分に触る。

「ここは?」

 小さな穴を指で広げて触られると、不愉快な痛みが走った。触れればすぐに爆発しそうなほど張り詰めたペニスが少し萎える。

「そこはヤダっ!!」

「慣れてなくてイタイんだろ? だろうねー。綺麗なピンク色してるもんな。あんまオナニーしねえの?」

「一応しますけど……っ」

 経験の無さが天にばれた挙句、恥ずかしい事を聞かれ、快感に頭がおかしくなりそうで、やけくそのようにひろゆきが叫んだ。

「皮オナニーばっかりしてたら遅漏になって女相手にいけなくなるよ。亀頭オナニーもした方がいいよー」

「なっ!」

「あ、そっちよりかアナニーばっかりするようになるかもな。ケツがこれだけ感じるんだったら病み付きになるんじゃね? ケツマン名器目指して頑張れよ」

「やだっ、しないっ!」

「実はもうしてる?」

「してないい……っ!」

 天のからかいに本気になり、顔を真っ赤にして涙を浮かべるひろゆきの頭を天が撫でて冗談だよと小さく言った。これ以上からかうと、本気で修復不可能なまで怒るだろう。

「淡白……っていうより、プライドの高い子供なんだろうな、お前」

 おそらく、ひろゆきはセックスに振り回される事が嫌だし、怖いんだろう。そう思い、独り言のように天が呟き、ひろゆきの膝を折り、両膝の裏を持って軽く持ち上げると、ひろゆきの腰が浮いた。そこにすかさず自分の膝を入れ、ぐいと持ち上げる。

「ひぁ……、て、天さん」

 尻を上に高々と上げ、天の目前に、ペニスも袋もアヌスも無防備に晒される。俗に言うちんぐり返しのポースをとらされたひろゆきが、怒るのを忘れて慌てた。

「こうするとチンポからケツ穴から丸見えだな」

 腰の下に重ねた枕を突っ込んで姿勢を固定し、ひろゆきの痴態をまじまじと見て天がそうに言った。

「綺麗だよ。タマもケツ穴もつるつるで。舐めてくださいって感じだな」

 ひろゆきの驚きと羞恥に染まった顔が、天の中のオスの性を刺激し、わざと恥ずかしい言葉を言う。

 ひろゆきの目を見てにやりと笑って、ひろゆきの片方の袋を口で含み、愛撫し始める。

「ちょっと、止めてくださ……、恥ずかし……。ぅあ」

 ひろゆきの抗議の声が、快感にかき消された。

 丁寧に両方の袋を愛撫したあと、天がひろゆきの尻を左右に広げ、露になったアヌスに、舌が触れる。

「ふぁあああっ!」

 電気が走るような快感に、ひろゆきがビクンと体を震わせた。

 竿をじらすようにゆっくりと扱きながら、アヌスを円を描くように舐める。

 足の間から、自分のペニスを扱きながら、アヌスを一心に舐める天の顔が見え、ひろゆきは倒錯した興奮にペニスを固くする。天はわざとひろゆきと目を合わせ、じっと見つめながら、いやらしく舌を動かす。

「んう……っ」

 ぺろぺろとアヌスを舐めていた天が、固くした舌を、ぬっとアヌスに差し込んだ。両手でひろゆきの白い尻を抱えて揉みしだきながら、ぬぷぬぷと舌を出し入れする。

「て、天さん、そんな所……。あ……、ん……、気持ちい……い」

 素直にそう言ったひろゆきに気をよくして、天の指がアヌスを攻めるのを再開する。

 先ほどすでに天の指を受け入れた後だったので、人差し指はするりと入った。初めは細い人差し指から、徐々に中指へかえ、それにもなれてきた頃に二本目を入れる。

 ひろゆきの中にいる天の指を、ひろゆきがぎゅっと締め付ける。

宥めるように指でやさしく気持ちいい部分をさぐる。ひろゆきの表情を良く観察し、根気良く感じる部分を探して愛撫すると、きつく締め付けていたアヌスが徐々にリラックスし、天の指を受け入れてくる。

粘性の高いローションのせいで、天が指を動かすたびにぐちゅぐちゅといやらしい音がして、ひろゆきの羞恥を煽る。

「いきなりはきついだろうから、これ入れるぞ」

 天がそう言って、細いディルドをひろゆきに見せた。

 始めて見るそれを自分に使われてしまうのは抵抗があったが、天を信じて頷く。

 天がディルドにコンドームをかぶせ、ローションでべちゃべちゃにして、ゆっくりとアヌスに入れる。

 ひろゆきの口から、ため息が漏れた。

 弱々しい表情で足を開き、ローションでてかるアヌスには、ディルドを精一杯咥えている。健気に耐えるひろゆきが愛しくて、天はひろゆきの体と心をリラックスさせるように体にキスたくさんして、優しい言葉をかける。

 耳を責めると、泣きそうな声を出して天にしがみついてきた。乳首を引っかくと、アヌスを責められて萎えていたペニスがまたじわじわと硬くなる。

 しばらく体へキスや軽い愛撫を繰り返ししてやり、体がディルドになれた頃、ゆっくりとディルドを出し入れする。

「はぁ……っ」

「いい?」

 天がそう聞くと、かすかに頷いた。手を伸ばして天を求める。天が近づくと、天の首に軽く腕を回して抱くつく。

ディルドを何度も出し入れし、アヌスの抵抗が減ってかなり楽なった頃、もう大丈夫だろうとゆっくりとディルドを引きぬく。

「あぅ……ン」

ずるりと抜ける感触に、ひろゆきが甘い声を上げる。少し息を荒くしながら、少し物足りなそうな顔をする。

ディルドを挿れられたせいで、これまで指で届かなかった奥の方がじんじんとうずく。初めは尿意のようなむずがゆい感じだったが、やがてかぁっと熱くなり、もっとそこをかき回して欲しいという欲求に身を微かによじった。

 ひろゆきが自分から入れて欲しいと思うタイミングが大事だ。緊張していては、痛いだけで嫌な思い出だけが残りかねない。

そう思い、天は焦らずじっくりと時間をかけてひろゆきのアヌスをほぐす。頑なに天の進入を拒んでいたひろゆきのアヌスは、長い時間をかけてのマッサージにトロトロに柔らかくなり、三本入れた天の指に吸い付いてくるようにまでなった。 

「俺の指、こんなにくわえ込んでる」

 中で指を動かしながらひろゆきの耳元でそうささやくと、さっとひろゆきの顔が赤くなる。

 恥ずかしくて口には出せないが、物凄く淫乱な気持ちになって、もっと奥まで太いものを……、天のペニスを入れて欲しいと思った。

「ひろ、お前のココに俺のチンポ入れるんだよ」

 ひろゆきの気持ちを見透かしたようなその声に、少しだけ恐怖と羞恥の入り混じった目でひろゆきが天を見る。天は、幼い子供をわざと怖がらせて楽しむような、他愛ない意地悪にまんまと反応したひろゆきが可愛くて、肩を震わせて笑う。

 ひろゆきはからかわれて悔しいが、いつもの強気になれず、なすがままにされている。

 アヌスに入れた指が、ひろゆきの前立腺を探ると、快感が全身を貫く。初めは電気が走るような痛いような刺激が、今では快感に感じる。それも、今まで感じたほどが無いほど強く。

 今まで、射精しないように、じっくりと責めていた天が、今度はひろゆきを射精へと追い込みはじめた。アヌスに指を入れたまま、ペニスをつかんで上下にこすった。

「あん、やぁ、天さん、出るぅ!! ああ、だめっ! 出ますっ」

「出していいよ」

 優しい天の言葉と同時に、どろりとしたものがひろゆきのペニスから出た。どろどろと出てくる精液がひろゆきの腹を汚す。

「ふわぁぁぁぁぁっつ……」

 にゅぽん。という感じでアヌスから天が指を引き抜くと、射精の後の敏感になった体にそれもまたかなり良かったらしく、とろけるような甘い声を出す。

「俺、どうにかなっちゃいます……」

 二重瞼の大きな目が、とろんとして天を見ている。それが物凄く可愛い。

 中に溜まった精液を天が扱いて出し、ティッシュで拭いて綺麗にする。なすがままにされながら、ひろゆきが独り言のように呟く。

「知らなかった。俺、淫乱だったんだ……」

 二度の射精の後、大きなため息をついて、ひろゆきがうつ伏せでばふっと枕に顔を埋める。そのままぴくりとも動かない。

「別に泣くほどの事じゃないだろ。俺は嬉しいけどな」

 天がそう言うと、がばっとひろゆきが上半身だけ起き上がった。

「その言葉忘れないで下さいよ!」

 すごい剣幕でそう言い、天を睨みつける。

「俺をこんなにしておいてっ、あとで引いたなんて言ったら絶対許しませんからね!」

 ムキになってるひろゆきが可愛くて、天が思わず笑った。

「ひろ、お前元気あるじゃねえか」

 笑いながらそう言って、ひろゆきの体をうつ伏せから仰向けへ軽々とひっくり返す。

「そんだけ元気あるなら遠慮なく」

 両足首を掴んでがばっと大きく足を開かせ、腰の下に枕を敷き、少し高めに位置を合わせる。

「あ、ちょっと」

 それだけで、天が何をしようとしているのか察したひろゆきが慌てて言葉を濁した。

「嫌なら止める」

 そう口にした天の股間にひろゆきが気がつく。

 天のペニスは、股間で大きく勃ち上がっていた。太い幹には青筋が浮き、ピクンピクンと脈打っている。紫がかった大きな亀頭は張り詰めてパンパンで、先走りで先をてかてかと光らせている

「……天さんは僕の中に挿れたいんですか?」

 ひろゆきを欲しがっている天のペニスは、見慣れた自分のものとは形や色が違い、中に受け入れるには恐怖を感じるほどだったが、ひろゆきはじっと天のペニスを見つめながら言った。

「挿れたい。ひろの中でイきたい」

 きっぱりと天はそう言った。

「……僕も、天さんのを中に挿れて欲しい」

 確かに抵抗はある。だが、愛する人のものを、自分の体で受け止めたいという気持ちと、自分を欲しがる天の気持ちを嬉しく思う気持ちの方が強くて、ひろゆきはそう言った。

 それに、ひろゆきは天のことを信じている。天はゆっくりと、ひろゆきの嫌がらない方法で、根気良く、体も心もほぐしてくれた。だからこそひろゆきは耐えたし、許そうと思い、自らも欲しいと思った。

「挿れてください」

 物凄く淫乱な気持ちになって、誘うように天の目をじっと見て、少し微笑みながらひろゆきが言った。

 下から天を見上げるひろゆきの表情に、ピクンと天のペニスが反応した。

 ひろゆきの方も、天の指がくれたあの快感を思い出し、体の奥が疼き始める。

 天は、ひろゆきのために、入れたいのをずっと我慢していたのだと気がついた。自分だけ二度もイかされたのに、天は文句一つも言わず優しくひろゆきを愛撫するだけで、ずっと我慢していたのだ。

 こんな事なら、天に指を入れられておかしくなりそうだったあの時、天に尻を突き出して、入れて! と腰を振ってねだってしまえばよかった。と思う。

「体硬くするな、ひろ、リラックスして。痛くねえから。苦しいだろうけど」

 ローションを自分のペニスとひろゆきのアヌスに十分に使い、ひろゆきの不安を取り除くようにそう声をかけながら、ペニスをひろゆきのアヌスに押し付ける。

「そう、力入れないで、リラックス……。ケツ穴だけ出すときみたいにちょっと力め。入りやすくなる」

 天の言葉にひろゆきは素直に従う。下腹に力を入れると、出す動きをしているのに、ぬちゅっという感触と共に、天の大きな亀頭がひろゆきのアヌスに入る。

「は、……い、っつ、た……?」

 異物の入ってくる感じに顔をゆがめながら、ひろゆきが天にそう問いかけた。

 生暖かいペニスが中に入ってくる独特の感覚に、女の子もこういう気分なのかなぁ? などと思う。

「うん、よく頑張った。いっぱい気持ちよくしてやるからな」

 天は手を伸ばしてひろゆきの頭をなで、ぐっと腰を突き入れる。

「んう……」

 ひろゆきが目を細め、気持ち良さそうな声を上げる。圧迫感と快感が混ざった初めての感覚に戸惑った。

「ん? ここ?」

「あ……」

 ひろゆきの表情や、体の微妙な動きから、天は色々挿入の角度を変え、ひろゆきが感じる所を探し出していく。

「感じる事だけ考えて、思いっきり淫乱になれ。大きな声出したら、それだけリラックスしてもっと気持ちいいしやりやすくなるから」

 天の言葉に、かすかにひろゆきが頷く。

「気持ちいいところ、イイって言えよ」

 天がそう言ってひろゆきの体の奥を探り出した。

 天の太いペニスが、ひろゆきの粘膜を擦り、感じるポイントを突く。

 アヌスの入り口や前立腺が気持ちいいのはもちろんだが、もっと奥の方もじんじんと感じる部分がある。指が届かない部分を天のペニスで刺激され快感が重なる。

「あっ、はっ、うぁ……。んうっ」

 ひろゆきが我慢しきれずに声を上げる。天は声を上げろといったが、我慢しようとしても思わず漏れてしまう。

「きついか?」

「平気……」

 心配そうな顔でそう聞いてきた天を安心させるようにひろゆきが微笑んだ。

「全部、入った……?」

「いや、半分だけ」

「そうかぁ……」

 逆にそう聞き、天の答えに残念そうな顔をする。

 気にするなというように、天がひろゆきにキスして、また腰を動かす。

「はぁっ、ぁあん、あぅ……」

 唇から漏れる喘ぎ声が止められない。まるで女のような甲高い声を上げてしまう。

「なんか、へ、変な、こ、声がでるぅっ!」

「だから声出してもいいって」

「だって、だって、こんな、女の子みたいな声……、い、や、ぁっ!」

「まだ余計な事考える余裕があるみたいだな、ひろは」

 さっきからやらしー声なんか出しまくって俺を挑発してるくせに何を今更……。

 そう思った天が言って、遠慮がちに腰を使っていた天が少し激しく腰を動かす。

「あっ、天さん、そこ、いいッ!」

 天の巧みなリードに、初めてにも関わらず、ひろゆきはすぐに甘い声を上げた。最初は苦しさが勝ったが、慣れてくるたび、快感の度合いが大きくなってくる。

 吹っ切れたのか、約束通り、恥じらいを捨てて大声で感じた声を上げる。

「ぁん、気持ちいいですっ!」

 目は欲望に濡れ、そう言って口を半開きにして涎を垂らす。素直に感じている姿に天も欲情し、固くなったペニスを突き上げる。

 腰を動かしながら、ひろゆきの体に覆い被さり、唇にキスをした。

「天さん、汚れる……」

 ひろゆきが、小さな声で申し訳なさそうに呟く。

天がひろゆきに覆い被さった時、ひろゆきのペニスが、天の腹に触れたのだが、その時ひろゆきのペニスから出た先走りの汁が天の腹を汚してしまったのだ。

「気にするなよ」

 天は軽くそう言って、ひろゆきの腹の上で半勃ちのペニスを見て優しく笑った。

 天がペニスでひろゆきのアヌスを突いた刺激で、触れてもいないのにひろゆきのペニスは半勃ちになり、先走りの汁を腹の上に溜まるほど滴らせている。

「おもらししたみたいにべちゃべちゃだな。池が出来てる」

 ひろゆきの耳元でそう意地悪く囁くと、ひろゆきの顔が赤く染まる。同時に、無意識のうちだろうが、きゅう……と天のペニスを締め付けた。

「奥まで挿れていい?」

 さらにそうささやくと、「挿れて」とひろゆきが小さな声で囁き返した。

「んぅ……っつ」

 ズズッと天のペニスがひろゆきのアヌスに飲み込まれていく。その感触に、ひろゆきが眉を顰めて声を上げた。

「ん、はぁっ、あっ、きツ……っ、お腹……、いっぱい、天さんのが……っ、苦し……っ」

 天の大きなペニスを奥まで挿れられ、圧迫感にひろゆきが息も絶え絶えになる。

「ごめん、抜く」

「い、いい。天さん、そのままでっ」

 ペニスを抜こうと動いた天に、ひろゆきそう言ってしがみつく。しがみつきながら足を天の腰に絡ませ、少しでも奥に天を導こうとする。

 天のために健気に耐えているひろゆきが可愛くて、天もぎゅっとひろゆきを抱きしめ返した。

「ひろ、しっかりしがみついてな。体位変えるから」

 え? とひろゆきが思う間に、視界が九十度変わる。ひろゆきを抱きしめたまま、軽々と天が身を起こしたのだ。ひろゆきの中にペニスを入れたまま、こんどはゆっくりと布団の上にあぐらをかいて座る。

「これで少しは楽じゃねえか?」

 そう言って、汗で額に張り付いたひろゆきの髪の毛を指で生え際へ寄せる。

今の体勢だと天の上にひろゆきが乗る形になり、自重でペニスは体の奥に深く入るものの、自分でコントロールしやすくなる。

 繋がったまま向かい合い、ひろゆきがおずおずと天を見ると、天がぎゅっとひろゆきを抱きしめた。

「あー、好きな奴とセックスするのって、ほんといいよな。最高、幸せ。お前の中って信じられねえくらい気持ちいい」

 そう言って、しばらくそのままじっとする。

 ひろゆきの方も、自分の中にいる固い天のペニスを感じている。圧迫感も、快感も、苦しさも、全てが嬉しい。好きな人と一つになるという幸福を味わう。

「俺そろそろイきたいからガンガン掘るよ。苦しかったら奥に入らないように締め付けてろ」

 しばらくそうしていたが、やがて天がそう言った。天が何を言いたいのかよく判らなかったが、とりあえずひろゆきが頷く。

緩急をつけてじっくりと天はひろゆきを掘り、既にかなりの時間がたっていた。

天さんって、凄いよな……と内心でひろゆきが感心する。

 ひろゆきが頷いたのを確かめると、ぐいっと天が腰を突き上げた。

「あ」

 ひろゆきの口から甘い声が漏れる。

「あ、あ、あっ、んっ、うぁっ、や、ん……。すご……っ」

 天はさっきの言葉通り、ズンズンと力強く腰を突き上げ、ひろゆきを責める。激しく奥まで突っ込まれ、苦しいほどだ。

 天さんが言ってたのは、こういう事かとひろゆきが内心で思い、天の言葉通り、恥ずかしかったが、きゅうっとアヌスを締め付けるように力を入れた。

「お!」

 ひろゆきの締め付けを天も感じ、嬉しそうに声を上げる。それが余計気恥ずかしい。

 締め付ける事によって、天のペニスが奥まで入らなくなり、ひろゆきは少し楽になる。天も、ローションをたっぷり使ってトロトロの上、さらに締め付けがきつくなったアヌスに、ますます快感を増大させる。

「ひろの中、凄く気持ち良いよ。すげえやばい。油断したら……、すぐ、もってかれる」

 天が、ひろゆきの目を見ながらそう言った。ひろゆきがその目に少し恐怖を感じる。天にそのつもりは無いのかもしれないが、自分より強いものに征服され、めちゃめちゃにされるという恐怖だ。

 たった数十センチのペニスに全身を貫かれているような気がした。強い被征服感と、女にされているという気持ちが余計快感を増す。

 まるで玩具のようにがくがくと突き上げられ、ゆらされ、ローションと先走りの液が混ざったものでてらてら光っている結合部分からは絶え間なくいやらしい音が響く。雄の熱い欲望をぶつけられているんだと全身で感じる。

 だが、逃げ出さないのは、天がひろゆきのことを凄く大事に思っているということも同時に判るからだ。

 天の眉が快感にひそめられる。射精に向かって、快感に意識を集中させている。

「……くっ」

 時折、押し殺せずに思わず漏れてしまった天の声に、ひろゆきはものすごく興奮してしまう。

 自分の体を使って快感を得ている天の事を、凄く愛しく思った。求められていることを嬉しく思った。

 その喜びの中で、ひろゆきもどんどん追い込まれる。


 これ、僕もすごい感じちゃう……!?

 天のペニスが余計に擦れ、気持ちよくてひろゆきも我慢できずに腰を動かした。

 今まで散々天に嬲られていたおかげで、ひろゆきの体はどこも感じやすくなっている。特に丁寧に愛撫していたアヌスとその奥は、初めてにもかかわらず凄く気持ちがいい。

 天の突き上げてペニスで擦る動きと、ひろゆきの腰を動かす動きが重なり合って、頭が真っ白になる。気持ちよくて何がなんだか判らない。多分涎をだらだら流しているだろうし、いやらしいよがり声も上げまくっている。

 天が眉間に皺を寄せ、ハァッハァッと荒い息遣いをしながら切ない目でひろゆきを見ている。その目を見返す自分もかなり切羽詰った顔をしているだろう。

 あっ、何!? 凄いっ!

 こみ上げて来るなにかに、ひろゆきが戸惑った。天の太棹が前立腺やその奥を擦りつづけているうちに、何かが少しづつ蓄積されていく感じはしたが、それが一気に爆発しようとしている。どうなるのか怖かったが、ひろゆきはそれを押さえつけようとはせずに、体を任せる。

 快感の大波がひろゆきに押し寄せてきた。

「ああぁあああああああっ!!」

思わず我を忘れて大声を上げる。これがイくという事なんだとすぐに判った。それくらいその快感は圧倒的だった。

それはペニスの射精の快感とは全く違った未知のものだった。

天に尻をガン掘りされて、イきまくる。

突く動きももちろんだが、引く時に、カリが引っかかって気持ちいい。 

お尻で得る快楽は、ペニスの射精の感覚よりもっと気持ちよくて、もっと大きくて、もっと奥深い所から突き上げてくる。

「天さん、天さん、あっ、ああっ!!」

 悲鳴のような声と共に、体を痙攣させ、ひろゆきの半立ちのペニスから、無意識のうちに精液がだらだらと流れてきた。

 天が突くたびに何度もイき、激しい快感が衰える事無く長く長く続く。

 溢れる精液がひろゆきの下腹部と、天を汚す。自らの精液にまみれ、快感に壊れた表情をしているひろゆきのいやらしい姿に、天の欲望が猛る。

 天も、ひろゆきに答えてやる余裕など無かった。ひろゆきの中の締め付けが、格段に強くなる。もっともっとと強欲に快感を求め、ひろゆきが、天から精液を搾り取るかのごとく腰を振り、締め付ける。

 夢中でひろゆきの中に己を出し入れしながら、ペニスや睾丸が、かぁっと熱くなるような気がした。会陰からペニスまで、痛いほどの快感が駆け抜ける。亀頭が爆発しそうなほど張り詰める。甘くてせつない疼きが下腹部全体に広がる。

「ひろ、中に出しても……いい?」

「ああっつ、んあっ! イイっ! イイッ! ふぁあっ、あん、いい〜〜っ!」

 前後不覚なほど乱れ、イきまくっているひろゆきは天が何を言っているのかさえよく判らなかっただろうが、ひろゆきの叫びを勝手に了承したと判断し、爆発寸前のペニスを抜かずにさらに突き上げる。

「ひろ……っ!」

 低くて色っぽい声で天がひろゆきの名を呼んだ。ペニスを一層大きく突き上げひろゆきの体の奥に盛大に射精し、たっぷりと精液をひろゆきの中に注ぎこむ。


 射精の瞬間、ひろゆきは天のペニスが中で一層大きくなったように感じた。次の瞬間、射精の熱い迸りを受け止める。

熱い液体が流れこむのも、ビクビクと脈打って大量の精液を出し尽くしているペニスの様子も、全てを体内で感じ、ひろゆきは、己の体内で弾ける天のペニスの感触に恍惚となった。

 天さんが、僕の体でイってくれた……。

 それはとてつもなく嬉しくて、思わず涙ぐんでしまった。




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