「…………」

 セックスの後、天がひろゆきの様子がおかしいのに気がついた。

 直後は、充実感と余韻に浸り、ひろゆきの中に入れたままキスしたり、抱き合ったりと、かなり甘い時を過ごしていたのだが、ひろゆきの中からペニスを引き抜き、後始末をしている最中から、段々とひろゆきが無口になってきたのだ。

 雰囲気を変えたくて、恥ずかしがるひろゆきを強引に連れ、一緒にシャワーを浴びる。

アナルセックスをするときにしておいた方がいい事などを教える天に、ひろゆきが曖昧に頷いた。やはりどことなく元気が無い。

ひろゆきは軽く体を洗っただけで、さっさと先に出てしまった。

 射精の後は、最中より気持ちが冷めるのは仕方が無いし、その気持ちは同じ男として判るのだが、どうも様子がおかしい。

 天がシャワーを浴びて、腰にタオルを巻いたままの姿で戻ってくると、ひろゆきはまるでみのむしのように布団に頭からすっぽり包まっている。

「何怒ってるんだよ?」

「怒ってないです。ちょっと自己嫌悪なだけで。すぐに立ち直りますからほっといてください」

 布団の中から、ひろゆきのくぐもった声が聞こえる。他人行儀な冷たい声。

 ひろゆきの返事に、嘘つけ。と天が苦々しく思う。こういうところは、ひろゆきは本当に素直ではない。一人で勝手にうじうじと悩み、平気だといっているくせに本当は平気ではなく、上手くフォローしないと、下手すると二度と天と顔を合わせない可能性がある。

 あまりにもあっさりと射精させられた事や、まるで女のように扱われ、自分も女のように反応してしまった事がショックだったのだろう。

「ケツであれだけ感じてトコロテンできるのって、幸せなんだぞー」

「…………」

 あたりをつけてそう言ったのだが、無言のひろゆきに、やっぱり図星か。と思う。

 セックスの後の猛烈な恥ずかしさと、乱れてしまった自分に自己嫌悪を感じているのだろう。

「俺もさ、たまに嫁さんにやられるんだけどな」

 ひろゆきの枕もとに座り、天がそう話しかけた。

「ケツいじられて強制的に連続射精させられたりとか、延々亀頭責めとか、ほんとたまんないぞ。恥も外聞も無くなる。ひろなんかまだ良い方だって。おれなんか失禁させられた事あるぞ。潮吹いたこともある。それに比べたらぜんぜんマシだ」

 自分のもっと悲惨な話を聞かせて、ひろゆきを立ち直らせよう。という作戦に天は出た。

「男のプライド粉々だよな」

 天の言葉に、もそっと布団が動き、ひろゆきがほんの少し顔をのぞかせた。

 作戦は成功したらしい。

「……天さんもそうなんですか?」

 じいっと天を見ながら、ひろゆきがそう問いかける。

「俺もっていうか、世の中の男全員だろ。男の生理なんだから仕方がねえよ。ソコいじられたら勃つし出るんだよ。プライド傷つくのは判るけどさ」

 天がそう言うと、ひろゆきがもそもそと布団から出てきて、天の前に向かい合って正座した。

「僕も天さん泣かせたい」

 キラキラと目を好奇心に輝かせ、真剣な顔でそう言うひろゆきの現金さに天が苦笑した。

「……若いっていいな、好奇心があって」

「今度は僕が天さんを攻めます!」

 野望に満ちたひろゆきが、そう言って天の腰タオルをさっと剥ぎ取った。

「早く横になってください」

 命令口調のひろゆきに仕方なく従いながら、天がひろゆきのTシャツを引っ張る。

「判ったからお前も脱げよ!」

「えー」

「脱ぐくらいいいだろ別に」

「だって、天さん変な事するし。やばくなったら攻守逆転するつもりなんでしょ?」

 見抜かれている……。

 ぐっと唇を噛み、天がひろゆきを見た。ひろゆきは、乗っている時に良く見せる小悪魔的な表情を浮かべている。

 くそっ、ひろがあの顔してる時に麻雀で勝った覚えないんだよな。

「判った判った。しないから脱げ」

 仕方がないという風に頭をがりがりと掻きながら、天がそう言ってごろんと布団に寝転んで、大の字になる。

 その様子を、ひろゆきが満足そうに見る。

 大男の天が、ごろんと転がる姿が可愛い。動物園で見た、熊が寝っ転がる姿にそっくりだと思って笑った。

 天に背を向けて、前かがみになってTシャツを一気に首から抜いて脱ぎ捨てる。

 綺麗な背中と細い腰を、じっと天が見る。これくらいの役得は許されるだろう。

 短パンを下ろすときの仕草と、突き出すように露になった白い尻に、犯りてえ……と思うが、触らないと約束したので涙をのんで我慢する。

 脱いだものをきちんと畳み、全裸になったひろゆきが天に近づいて、寝転がっている天の顔を覗き込んだ。

「まな板の上の鯉って所ですか?」

「煮るなり焼くなり好きにしてくれ」

 観念したように天が言うと、いい心がけですね。とひろゆきが笑ってキスをした。

 軽く唇を合わせる。ちゅっと音をたて、ひろゆきが何度か軽く口付ける。

 ひろゆきが舌を入れ、天の舌を誘うように突付く。舌を絡ませてキスしたあと、ひろゆきが小さく呟いた。

「好き……」

 その言葉に我慢できなくなり、思わず押し倒そうとするが、ひろゆきに睨まれて断念する。

「悪い事する手は縛りましょうか?」

 意地悪く微笑みながら、ひろゆきは天の手を頭上で縛る。苦しくないようにではあったが、タオルで縛られたその姿を見て、ひろゆきが楽しそうにふふっと笑う。

 体力的には到底敵わない天を縛るというのが楽しい。素直に言う事を聞く天に、いろんな事をしてやりたいという気分になる。

 ひろゆきのそんな気持ちを敏感に感じ取り、天の中のM性が頭をもたげる。

やばい、ものすごく興奮する。

天がそう思いながら、ひろゆきの楽しそうな顔を見る。

 ひろゆきのように細くてかわいい男の子に縛られ、玩具にされるというシチュエーションに、天の股間がずきずきと脈打ち始める。

 天は男の中に大なり小なりあるM性を素直に認めている。責めるのも大好きだが、責められるのも好きなのだ。どちらも拘り無く楽しむ。

好きなシチュエーションに、最愛の人、これで興奮しないはずが無い。

「天さん、実は好きなんでしょ、こういうの」

 ひろゆきがそう天の耳元で囁き、かぷっと首筋に噛み付いた。

 苦痛と快感に顔をゆがめる天を挑発するように見ながら、ゆっくりと胸元にキスを落とす。

 がっしりとした骨格に分厚い筋肉の乗った天の逞しい体にキスを落とすのは、とても楽しかった。

 成熟した男の体は色っぽくて、これが自分のものだと思うと嬉しくて思わずため息が出る。

 太い首に吸い付いてキスマークをいくつも残し、鎖骨に軽く歯を立てる。立派な腕の筋肉や胸の筋肉を手のひらで撫でながら、好きなところに好きなだけキスをする。

 顔や手の見える部分だけでなく、天の体中が傷だらけで、ひろゆきは一つ一つの傷跡に丁寧にキスを落とし、猫のように体中をペロペロとなめ回していく。皮膚の薄い傷跡は、天も感じるらしく、舐められると困ったように眉を顰める。

 ちらりと赤い舌を出して、ひろゆきらしい生真面目さでペロペロと一心不乱に舐める姿は扇情的だった。技巧云々よりも、ひろゆきに奉仕されている、ひろゆきが奉仕してくれているという方に、天の体が敏感になる。

 ひろゆきがそれをとても楽しんでいるというのが、さらに快感を深くする。

「ひろ、ここも」

 手を見せながら天がそう言うと、ひろゆきが手に口付けた。指を含み、吸い上げる。ちろちろと指の股を舌で舐めると、く……と天がうめいた。

「こっちは?」

 股間のペニスに近いあたりの傷を指差すと、そっちはまだ。とひろゆきにぴしゃりと言われる。

 首筋、わき腹を舐め、天に足を大きく開かせた。天の期待を十分知りながら、太股の裏を丹念に舐める。刺激を求めてヒクヒクしているペニスを横目で見ながら、足の付け根をついと舐め、そのまま素通りする。天がほんの少し身じろぎし、期待を裏切られて失望しているのを感じてクスクス笑った。

ほぼ全身にキスし、じっとりと舌を這わせると、ひろゆきの細い指が天の乳首を摘んだ。

「立ってますよ、天さん」

「俺乳首感じやすいんだよ……」

「じゃ、舐めてあげます」

 ひろゆきはそう言って、天のこげ茶色の乳首を口に含む。乳輪のあたりから広範囲に舐めまわし、乳首に軽く歯を立てると、ウっと天がうめく。

 自分がされたように、指でくにくにと苛めたり、ひっかいたりと、天の感じている表情を楽しみながら、執拗に愛撫を続ける。

 たまに、天が我慢できずに上げる声を聞くのが楽しい。

「これは?」

「お……」

 軽く乳首を噛みながら上目遣いで聞くと、天が返事の代わりに声を上げた。

「じゃ、これ」

「あ……」

 さらにもう少し力を入れて噛むと、まだ天は気持ち良さそうな顔をしている。

 あんた遊びすぎ!

 そう思って、愛撫というにはかなり力を入れて乳首を噛む。

「それは痛え!」

 さすがにクレームがつくと、ごめんなさいと言って、謝るようにやさしくぺろぺろと舐めた。

「腰上げて」

 ひろゆきがそう言うと天が腰を浮かせる。布団と腰の隙間にありったけの枕を詰め込むが、体格のいい天を支えられず、あまり高く腰が上がらない。

 自分の時は、力任せにかなり屈辱的なポーズを取られたので、くっそーと思うが、こればかりは仕方が無い。

「恥ずかしくないんですか?」

 赤ん坊がオムツを変える時のようなポーズを取らされても平然としている天に、ひろゆきがそう聞いた。

「恥ずかしくない訳ないだろ、ケツ穴まで見られて」

 天はそう言ったが、言葉はともかく、態度からは恥ずかしそうな様子はとてもうかがえない。

 ふーん、一応恥ずかしいのか。

 そう思って、ぷりっと盛り上がった天の尻をぺしっと叩くと、実にいい音がする。

「天さん、デカ尻」

 尻肉を鷲掴みにしながら、ひろゆきはそう言った。天の筋肉質の尻はひろゆきの指を押し返してくる。

「ひろはちっちゃいよな」

「さっきはよくも揉みまくってくれましたね、人のお尻を」

 アヌスに舌を入れられ、力任せにもまれて真っ赤になった自分の尻の事を思い出し、ひろゆきが不気味な低い声を出す。

「いや、ちっちゃくて可愛いからついさー」

「復讐してやる……」

「あ、あとで尻枕してやるからそれで許してくれ」

 ほどよく弾力のある尻をひろゆきのくつろぎの一時に差し出す事を約束すると、ひろゆきが改めて言った。

「さて、どうして欲しいです?」

「いや〜、あんまり余計な知恵はつけて欲しいような欲しくないような」

 そう言った舌の根の乾かぬまま、天は口を開く。

「玉触って」

「……正直だなぁ」

 呆れながらも、ひろゆきの手が天の股間に伸びる。さわっとペニスの下にぶら下がっている袋を弄ると、天がうっとうめいた。

「ここそんなに感じるんだ」

 手のひらに載せ、睾丸を優しく転がすと、天の顔が歪む。

「じゃあ、こうするのは……?」

 片手で天の袋を微妙な力加減で鷲掴みにし、ひろゆきは天の乳首を吸った。

 たまんねぇ……と天がうめきながら言う。

「ああくそ、おれ玉鷲掴みにされるだけで感じるんだよな」

 腰砕け状態の天が、悔しそうに言うと、ひろゆきが調子に乗る。袋を手で愛撫しながら、天のアヌスにそっと触れた。

「うぁ」

 ひろゆきがそれに触れた途端、天の顔が歪む。意味不明な呻き声を上げた。

「綺麗ですね、ここ」

 袋を弄びながらひろゆきが言うと、獣の呻き声のような喘ぎ声をあげて感じている天が、ひろゆきを見た。

「うあ……。よ、嫁さんたちが好きなんだよ。俺の玉いじるの。邪魔だからって玉の毛からケツ毛から抜いてさ……。あー俺そこ触られると腑抜けになる……」

「判るなあ……。なんか面白いもの。手触りいいし」

湯上りで伸びきり、ふかふかつるつるの袋を手で引っ張ったり中身を転がしたりしながら、その感触を楽しむ。ついでに、半勃起状態のペニスを弄び、両方の独特の感触を楽しんだ。

ひろゆきがペニスを触っていると、みるみるうちに大きくなってきた。自分手の中で大きくなる天のペニスが愛しい。だが、硬くなってしまうと独特の柔らかさがなくなってしまう。

「あ、駄目ですよ、硬くなったら」

 天ではなくむくむくと勃起した天のペニスに向かって、ひろゆきが文句を言う。

「無理! 俺の体で遊ぶな! それにひろにも付いてるだろ!」

 弄ばれ、我慢できずに天がそう言う。

 自分のは興味が無い、他人のが面白いとひろゆきが言い返す。

「好きにしていいって言ったのは天さんでしょ!」

「そうだったな……。いやそうなんだけどな」

 言い返せずに、天が大人しくなる。

「天さんの奥さんたちはいつもここどうしてるんですか?」

 天の勃起した立派なペニスをまじまじと見ながら、ひろゆきがそう聞いた。

 男のペニスなんか見ても気持ちが悪いだけのはずなんだが、天の立派なペニスが愛おしい。これだけでももって帰りたいような気持ちになる。もちろん好きな天のものだからそう思うのだが。

「口の中に入れて吸ったり転がしたりかな? アレはキく」

「へえ……」

 天の不用意な一言にひろゆきの目がキラリと光った。

 しまった!? と思ってももう遅い。まんまとひろゆきの誘導尋問にひっかかり、自らの弱点をばらしてしまった。

 ひろゆきが天のペニスの竿部分を掴み、上に持ち上げた。露になった袋をつるんと口の中に含み、くんと引っ張る。

「んあ!」

天の口から情けない声があがった。口の中で片方の睾丸を優しくころころと転がし、亀頭や袋の反対側を優しく撫でる。

「あ〜〜、駄目、ほんと駄目」

 ペニスやもう片方の袋をゆっくりと擦りながら玉を舐められ、天が身悶える。硬く尖らせた舌で、そーっと触れるか触れないかの距離で裏にある左右の境目をなぞると、天の体がビクッと痙攣した。

「楽しい……」

 子供のような無邪気さでひろゆきがそう言い、枕もとに散らばっているローションを手に取った。

「これ、使ってもいいですか?」

「いいよ」

 可愛い容器にイチゴの絵が書いてあるそれを天に見せながら聞くと、天が頷く。

「なんです、これ? あ、イチゴの匂い」

 キャップを開けると立ち上る甘い香りに、ひろゆきが興味津々な目をしている。

「舐めてみろ」

「あ」

 少し手に取り、ちろっと舐めたひろゆきが、驚いて天を見た。

「イチゴの味までするんだ」

 へー。などと言いながら、手のひらに中身を出していたが、ひろゆきの顔がどんどん焦り始めた。

「て、天さん、どんどん出てくる!」

 表面張力でいつまでも出てくるローションに焦り、天に助けを求めると、天がおかしそうに笑った。

「手で巻け、手で巻いて切れ」

 本当はお湯で温めてのばして使ったほうがいいんだけどなーと付け加えた天のアドバイスに従い、くるくると出てくるローションの糸を巻いて切ると、ふうと安堵のため息を付く。

 そのピンクのローションで両手をべとべとにし、既に固くなっている天のペニスを掴む。

 ぬるっとした感触が、天のペニスに絡みついた。

「凄く固い、おっきいし……」

 冷たいローションにペニスが一瞬萎えかけたが、ひろゆきの初々しい反応にすぐ元に戻った。

ひろゆきは反り返ったペニスを掴んでぐいと手前に引き寄せ、その硬さと大きさを確かめるように、天のペニスを両手で包み込んでゆっくりと上下に動かす。

「天さんのここって、血管が浮いてて、すごくエッチですね」

感心したように言うひろゆきの言葉が素で、それがよけい天を興奮させる。ひろゆきにその気は無いのだろうが、その確かめるようなゆっくりとした動きに焦らされて余計たまらない。

 順手で、逆手で、遊ぶように、ぬるぬるの手で天のペニスを扱く。

 ひろゆきの手は白く、ローションでぬるぬるの綺麗な細い指が赤い肉に絡みつくのがとてもいやらしい。

 やがて、ひろゆきの手がぬるっと何気なく亀頭を擦った。

「うぁああっ!」

 天が声を上げて悶える。ひろゆきがびっくりして手を離した。天がぜいぜいと荒い息をつく。全身を優しく愛撫されてかなり感じやすくなっているところに、いきなり亀頭に触れられて、腰を引いてしまう。

またひろゆきが手のひらで亀頭を擦る。

「うあ%お%fううfgふいklg」

 意味不明な声を上げ、天がじたばたと暴れた。

「亀頭はうまくキめられると、マジでやばいから……っ!」

 天が悶えてそう言うので、調子に乗って、手の平でくぼみを作り、招き猫のようにくぼみに亀頭を包み込むように当て、ぐりぐりねちょねちょと責める。そうすると、鈴口を前後左右に責められて天がひぃひぃと情けなく悶える。

 えっこんな簡単な事でここまで悶えるんだ……。とびっくりする。

 自分のペニスでは亀頭は触りすぎると痛いのだが、天はそうではないらしい。

 勃起して上反りの天のペニスは、手前に引くように亀頭に手を引っ掛けると、片手だけで亀頭を上手く責めることができる。

 さらに、開いた方の手でこれはどうだとアヌスを撫でたり指を入れたりすると、天がますます身悶えた。

 全身を舐めているときは気持ち良さそうな顔をするだけだったが、亀頭を責めだしてからは、天の体がビクッ、ビクッと大きく痙攣する。

「駄目駄目駄目壊れる壊れる!! 止めて止めて、止めてくれ」

「え、だ、大丈夫ですか?」

 ぐちゅぐちゅ亀頭を責めていると、やがてシーツをぎゅっと握り締め、天が汗をダラダラ流しながら必死の形相で凄い勢いでそう言う。ひろゆきが素直に責めをやめた。天のペニスの先からは、先走りの汁が物凄く溢れており、その量の多さに少し怖くなったのだ。

「やっぱりもうちょっとして……」

「どっちなんだよ!」

「やばい、ひろにやられると本気でやばい。亀頭刺激されるのもやばいけど、心理的にもやばい。羞恥快楽責めって感じだよ……」

 天が快感に惚けた顔でそう言うと、僕って上手なんだ〜とひろゆきが気をよくする。

 どうせすぐに責めるポイント外して射精できるだろう。という天の思惑は見事に外れた。ひろゆきは初めての癖に射精できないところばかりをうまく責めてくる。

 体をくねらせて悶えては懇願し、ひろゆきがびっくりして止めては刺激をねだる。それを繰り返していたが、やがてひろゆきが本気で、天のやめてくれという懇願を無視して亀頭をこねくり回す。使い込んでタフな天の亀頭は、ひろゆきの責めにも痛くもならずに延々耐えているので、遠慮せず好きなだけ責める事ができる。

「くぅぅぅぅぅぅぅぅ……」

 亀頭攻めを繰り返しながら、アヌスも責めると、びくびくと体を震わせ、人の声とは思えないあえぎが天の口から漏れた。歯を食いしばり、四肢を痙攣させ、思いっきり仰け反る。

 そんな天の様子を見ていたひろゆきがぴたっと責めを止め、天の事をじーっと見る。

「ひろ、頼む。もっとして、もっと」

「可愛いなぁ、天さん。気持ちいいんだ?」

天が我慢できずにそう懇願すると、また楽しそうに微笑んで亀頭を擦り、アヌスに指を入れる。天はひろゆきの丁寧で優しい責めが気持ちよすぎて悶絶する。

「ケツは、ケツはやばいって!! 両方は駄目っ! マジで死ぬ! 禁じ手だぞそれはっ!」

「それはもっとしてくれって事ですか? しょうがないですねー」

「ウ……。はぁっ」

 筋肉質の体が緊張に張り詰め、足の指は開ききり、無意識のうちに腰を振ってヒィヒィと鳴き声を上げる。

 天が身悶えるのがこんなに楽しいとは思わなかった。ちょっとかっこ悪い姿も含めて全部が愛しい。

天があまりにも悶絶するので、あきもせず延々とこすっては止めこすっては止めの責めを続ける。あまりの責めに、天が呼吸困難になるほど夢中になる。自分の責めに身悶える天がかわいくて仕方が無い。

天の声が低くてセクシーで、本当に気持ちいいのを堪えているんだ。と判るのが嬉しい。

 死ぬ、止めてくれ、助けて、もうだめ!! いかせていかせて!! 頼むからいかせて!

 思いつく限りの言葉で泣き叫ぶ天の懇願に一切耳を貸さず、ひろゆきは亀頭を責めるのを止めない。

「イったらいいじゃないですか。いっぱい出すところ見ててあげますよ」

 ポイントを外さなければ、亀頭だけでは絶対にイけないと判って、笑顔でそう言う。天が悶えるのが楽しくて、ひろゆきはずーっと笑いながら延々と天を責め続けている。

 それ以上やると漏らす! 恥も外聞も無く叫ぶ天に、亀頭を責めていた手がようやく止まった。さすがにここでそれは勘弁して欲しい。

 お風呂場でやればよかったんだなぁ……とまた一つ知恵をつける。

「降参?」

「降参する!! 頼む、もう許して!」

天の顔を覗き込んで聞いたひろゆきが、こくこく頷きながら必死でそう言った天の言葉に満足する。これが天の嫁相手なら、さらに地獄が待っているのだが、まだ経験値の低いひろゆきは天を許してやる。

「じゃ、イかせてあげます。いっぱい出してください」

 ひろゆきがそう言って、ペニスの裏筋と皮を繋ぐ部分を親指で刺激しながら竿を扱く。

「くうっ、あ、いくっ、あ、ああっ、っぁぁぁぁぁああぁああぁああ〜」

 天の大きなペニスから、驚くほど大量の精液が勢いよく飛び出す。ドピュドピュと出てくる精液でひろゆきの手が汚れる。

「うわ! 凄い」

 ひろゆきが目を丸くして叫んだ。

「凄い飛びましたねー。こんなにいっぱい出た。うわー。我慢汁もいっぱい出たけど精液もたくさん出ましたね。凄い!」

 ほらこんなにいっぱいと手の粘つく白い液体を天に見せながら、心底感心したように言う。

「征服欲満たされました」

「そ、そりゃよかった……」

にこにこと微笑みながら嬉しそうに言うひろゆきがそう言うと、快楽責めからようやく解放された天が、放心状態でぜーぜーと荒い息をついた。

「お前笑ってるけど、このイきたくてもイけない寸止め地獄は凄いんだぞ……。下手したら狂い死にする。一度されたらそんな笑顔で亀責めなんていう非人道的な事はできねえぞ……」

「へー、そこまで言われるとなんかされてみたいようなみたくないような感じですね」

「おーしてやるからな、潮吹かせてやるから覚えてろ」

「潮吹くんだ……、男でも」

 人体は奥深い……。男の体の神秘にひろゆきが呟いた。

「身をもって体験させてやる」

「えー、いいですよ僕は。痛いし。本当かどうかは天さんで試しますから。天さんぎゃーぎゃーうるさいから、今度はちゃんとおもらししてもいいようにお風呂場でボールギャグとマスク装備でぎっちぎちに拘束してやりましょうね。暴れられても僕困るし」

 恨みがましくひろゆきを見ながら言った天に、ひろゆきは明るく笑いながらそう返した。

「鬼だな、お前は……」

 それでも、天は嫌だとは言わない。

天がひろゆきに責められても平気なのは、天に余裕があるからだ。普段からの行動で、感じている姿を見られてもいいという信頼関係があるという余裕、乱れた姿を見られても平気だという心の余裕がある。

ひろゆきも、天を好きだから、普段の男らしくて頼りになる天を知っているから、こんな姿を見ても可愛いと思える。逆に、普段とのギャップによけい興奮する位だ。さっき散々自分の情けなく鳴く姿を見られたが、天はそんなひろゆきも好きだといってくれた。それと同じだ。

「ひろ」

「何です?」

 天が、ひろゆきを後ろから抱きしめて耳元で名前を呼んだ。

「やらせて」

 さっきさんざん責められて出したばかりなのに、天は満足するどころか、まだやり足りないらしい。

「やだ。まだ責めたい」

 天の囁きにひろゆきが即答する。されるのは好きだが、せっかく天を責める機会を逃したくない。

「…………鬼」

 天が拗ねたようにそう言うと、ひろゆきが、天の腕から抜け出して向かい合って座り、天のペニスをぎゅっと掴んでじっと見る。

 さっきから自分は何度も射精したしお尻でもさんざんイかされたが、天はまだ二回しか射精していない。

「おい、無理しなくて良いぞ」

 ゆっくりと顔を近づけていくひろゆきに天はそう言った。

 天のペニスの先は、先ほどの射精でピンク色のローションと精液が混じり、微妙な色になっている。

 舌をのばし、舌先で天のペニスの先をちょんと突付く。おずおずとした遠慮がちな態度が初々しくて可愛らしい。

「天さんのここは、イチゴ味なんですね、フフ」

 恥ずかしそうに笑いながら、ひろゆきが照れ隠しのようにそう言った。

「あんまり、上手じゃないですけど」

 恥ずかしくて天の目が見れないらしく、目を伏せてひろゆきはそう言い、思い切ったように天のペニスを口に含んだ。

 暖かいペニスを口いっぱい頬張る。時折ぴくんぴくんと動くペニスの動きがいとおしい。

 天のペニスは大きくて、全部は口に入りきらない。先の方だけを口に含み、根元の方を手で扱く。

舌でカリを執拗に舐めたり、頬の粘膜で亀頭を擦っているうちに、天のペニスが再び硬さを取り戻す。

 人工的なイチゴの味と匂いは美味しいとはいえなかったが、先走りの液や精液の味をかき消し、ペニスを舐めるという抵抗を軽くしてくれた。まるで大きなキャンディでも舐めているかのような気になる。

やわらかくてつるつるとしている亀頭の先の舐めごこちが良くて、そこだけ執拗にペロペロしていると、天が身悶えた。

「亀責めの後の亀責めはもっとやばいんだよ……っ」

 天がそううめきながら、射精直後の連続責めに荒い息をつく。

 ひろゆきの小さな口に、天の大きなペニスがずっぽりと咥えられている姿はかなりいやらしかった。

 一生懸命奉仕しているひろゆきが健気で、ぎこちない愛撫も初々しい。だが、亀頭攻めの後に加え、同じ男のひろゆきは、どこが気持ちいのかよく知っている。

 ペニスを舐めるのがよっぽど楽しいのか、手を上手に使い、嫌がりもせずに延々舌を動かす。

先ほど自分がしゃぶられた時やられた責めをすぐさまお返しでやってくるので、出したばかりにもかかわらず天にしてはかなり早く射精の波が襲ってくる。

「ひろ、出る」

 天がそう言うと、ひろゆきが目でわかったと伝える。長い間夢中で舐めてたので顎がかなり疲れていたが、口から天のペニスを離そうとしない。

「ひろ、やばいって」

 天がひろゆきの顔を軽く押しのけようとするが、反抗して、逆に頬をへこませて天のペニスを吸い上げ、舌を鈴口をにねじ込む。

 口の中でペニスが締め付けられ、亀頭の一番感じる部分をひろゆきの舌が弄くり、我慢できなくてどぷっと射精した。

 自分でも判るほど、かなり大量の精液がペニスの先から迸る。ぴくぴくというペニスの動きを愛しく感じながらそれを全て口で受け止めたひろゆきが、ゆっくりとペニスを口から放した。かなり神妙な顔をしている。

「ほら、無理しねえで出せ。いきなりは無理だろ」

 そう言って天がひろゆきの口元にティッシュを持っていく。

 ひろゆきは、天の精液を口に含んだまま、何とか飲み込もうと一点を見つめ集中している様子だが、どうしても飲み込めない。

 我慢できずにけほっと軽く咳き込むと、口から精液と唾液が混ざったものがだらりと溢れる。一度出すと、堪えきれずかすかに開いた唇の間からだらだらと涎と共に精液を出した。口の周りが、ひろゆきの涎と天の精液が混ざったものでぐちゃぐちゃになる。

「ご、ゴメンナサイ、天さん」

「いいよ。気持ちだけで十分嬉しいからさ。いきなり色々できたら、俺が教え込む楽しみがなくなっちゃうだろ」

 口元を粘つく白い液体で卑猥に汚しながら、上目使いで謝るひろゆきの頭を天が撫でながらそう言った。

 ひろゆきが手で口元を拭い、その後ウェットティッシュで天がやさしく拭く。

「ひろは絶対こういうことしてくれねえかと思った」

 手を動かしながら、ぼそっと天が呟く。

「愛ですよ、愛」

 天をちらっと見て、ひろゆきがどこかで聞いたセリフをさらっと言った。

 こいつ……。

天がひろゆきを思いっきり抱きしめたくなる。

「さっきあんなに出したのに凄い量ですね……」

 口から出した天の精液を手のひらに取り、じぃっと見つめてひろゆきが言う。

「まじまじ見て言うな。羞恥プレイか」

 さすがに天が恥ずかしくなってそう言うと、ひろゆきが顔を上げた。天と目が合う。

「キスしていい?」

 無邪気な顔でそう聞く。いいよと軽く答えようとして、はっと気がつく。

 ひろゆきが悪魔に見えた。

「うわぁ変な事思いつきやがって」

さっき天はひろゆきの口の中に射精したばかりだ。天がひろゆきの意図する所を察し、泣きそうな声を出す。好きな人のものなら飲むのも平気だが、自分のはきつい。

ひろゆきの腕が伸び、天の首を引き寄せ、微笑んだまま口付けた。

舌を深く絡ませ、口の中にまだ残っているものを天に移す。

「俺の味がする〜〜」

 ディープキスの後、うお〜と身悶える天の姿に、ひろゆきが声を上げて笑う。

 手に残った天の精液を、ぺろっと舐め口に含み、もう一度天にキスをする。

口の中の精液を天に舌で移す。今度は天がまた口移しでそれをひろゆきに与える。

 しばらくぐちゅぐちゅと精液を口移しで与え合っていたが、やがてひろゆきがごくりとそれを嚥下した。





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