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[441]76 2005/08/03(水) 02:06:31 ID:wOy7oS23
[442]76 2005/08/03(水) 02:07:45 ID:wOy7oS23

高町家に引き取られたフェイト番外編3 ファリンさんがやってきた 2 〜救いの手?〜

「で、そこにたまたま俺が現れたと」
「ハイ、そうなんでづよぉ」よよよと涙を流しながら訴えてくるファリン。
あの、ノエルの妹なのにどうしてこの子はこんなにドジなんだろうか。
「恭也さん、でょうしたらいいですかぁ?」鼻をすすりながら抱きついてきた。
「ま、とりあえずバス会社の営業所に行って確認するしかないな」俺はファリンをつれて、
駅前の営業所に行った。
「では、乗ったバスの系統番号とかわかりますか?」営業所の人の質問にきょとんとするファリン。
仕方が無いので、月村の家から来てファリンが佇んでいた降り場を運行する系統に確認してくれるように頼んでみる。
バッグの重さを聞かれたので、
「これくらいの大きさで、黒くて、少し重たいです」と身振りを使って話すファリン。
「わかりました。とりあえず確認してみますので、しばらく待っていてくださいね」営業所の人が奥の事務所に入っていった。
「ごめんなさい。私、いつも失敗ばっかりして、迷惑をかけてしまって…」待合の椅子に座ると、ファリンがしょんぼりとうつむいた。
「まあ、気にするな」ファリンの頭に手を置いて軽く撫でた。
「あ、お嬢ちゃん。ありましたよ」営業所の事務所からさっきの人とは違う気のよさそうなおじさんが出てきた。
「ちょうど、乗客の方が不審な荷物として乗務員に通報してきたところみたいだね。よかったね、お嬢ちゃん。もう少しで警察沙汰になるところだったよ」
と冗談めかして言うおじさんにびくびくとおびえるファリン。単に落し物として届けるだけなんだろうが…。
それにしても見るからに不審なものって一体…。
1時間ほどしたら循環先から戻ってくるということだったのでしばらく待って、運転手に苦笑いされながらバッグを受け取った。
なんだかサスペンスとかでやってるようないかにも怪しいです的オーラを発散している。
忍…もうちょっとましなものに入れてやれよ。
「じゃ、俺はちょっと寄っていくところがあるから、先に家に向かっといてくれ」俺は手を上げて行こうとするが、ファリンが動かない。
「どうした?まだ何かあるのか?」
「あ、いえ。実は…地図をもらうのを忘れて、場所がわからないんですよ」てへへと苦笑いするファリン。
ここまでくると、何か一種の才能を感じてしまうが…仕方が無いので用事に付いてきてもらうことにした。
後で忍に文句のひとつでも言ってやろう。そう考えながら駅前を後にした。


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