「────そう、じゃああなたは戻ってきて、シグナム」
『何?・・・いや、しかし』
「もうすぐ、はやてちゃんが帰ってくるのよ。さすがにあなたまでいないのはまずいわ」
「───っ、ん、ぅぅん、んんっ・・・」
リングの向こうで通信を受けているリーダーは、おそらく戸惑っているのだろう。
シャマルの促す声にも、どうするか決めかねているようだった。
「ぅん、ん、ん、んんん─・・・!!」
うめき声のような、すすり泣くような発声に彼女はちらと脇を一瞥すると、再びシグナムへと向けた言葉を続ける。
「・・・もう、相手の管理局魔導士は倒したのでしょう?なら、あとはヴィータとザフィーラに任せればいいじゃない」
『それは、そうなのだが・・・』
「しっかりしてよ、リーダー。あなたがしっかりしてくれないと・・・」
『・・・我々に向かってきた魔導士なのだが・・・どうやら、捕らえてある白服の魔導士の仲間らしい』
「なんですって!?」
シグナムの告げた意外な事実に、シャマルの声も自然と大きくなる。
『だから、だ。このままにしておいていいものかどうか・・・』
「シグナム、その魔導士のこと、詳しく聞かせてもらえるかしら?」
真面目すぎる将が思案に暮れる前に、狡猾なる参謀の思考は即座に行動を起こしていた。
訝しげなシグナムから打ち倒した相手の状態、その人間と捕獲魔導士との関連を思い当たった理由、そして外見の映像など。
得られる情報を全て把握すべく。事細かに烈火の将へと質問をぶつけていき、次なる行動の指示を出す。
『・・・では、本当にいいのだな?私はこれから帰投するぞ』
「ええ、慌てず気をつけて」
通信を切ると、彼女は腰掛けていたベッド上から立ち上がる。
───そう、帰ってきてくれてかまわない。あとはヴィータとザフィーラがうまくやってくれる。そうすれば。
「・・・あなたのリンカーコア、ようやく蒐集できるわ・・・・」
「───!!ッ!!ッ!!────!!!」
彼女の下で、何かが蠢いた。
「主のためよ・・・悪く思わないでちょうだい・・・」
暗い部屋の中、四肢をベッドの足に拘束され、口に穴の開いたボールを噛まされ声を出すことすら許されない「それ」は、
確かに少女の形をしていた。
「なかなかかわいい名前してるのねぇ・・・?「なのは」ちゃん・・・?」
「──────・・・・・!!!!????」
「さぁ・・・お出かけの時間よ・・・。お友達が、待っているわ・・・」
泣きはらした、焦点の合わない虚ろな目の少女は、相変わらず汚されきったままで。
二穴に突き込まれた極太の電動擬似男根の動きにあわせ、抗う術なく腰をくねらせている。
それが、際限なく果て続ける少女───高町なのはの置かれている状況の、全てだった。
終、崩壊
口内へと、熱い迸りがぶちまけられる。
凶悪なまでに太く巨大な剛直でいっぱいになっている少女の口に、それを受け入れるだけの容量は既になく。
生臭い粘液を嚥下するのは、幼い少女にとって困難であることこの上ない拷問であった。
結果として下しきれなかった分の白濁は溢れ、滴り、少女の身へと降りかかり汚していく。
「!!!!!」
身を引いてその飛沫をかわすことも、許してはもらえない。
下の口も同様にまた、口内を埋め尽くしているそれ以上に大きな肉槍に攻め立てられていて、腰を引くより先に最奥まで貫かれていくのだ。
「おらっ、噛んで逃げよーったって、そうはいかねーかんなっ!!生憎コレには痛みは通ってないんでな!!」
「・・・・・」
無言で後ろから膣奥を擦っていくのは、褐色の獣人。
そして毒づきながら少女を蹂躙する剛直の持ち主は、犯され続ける少女以上に幼い赤毛の女の子だった。
「んんんんぅっ・・・!!!!」
もう、両腕には、揺さぶられ続ける身体を支えるだけの力も残ってはいない。彼女を前後から貫き、抉っている二本の
極太の杭に支えられ、無理矢理身を起こされているに過ぎないのだ。
フェイト・テスタロッサは涙で霞んだ視界で自分を犯す少女を見上げつつ、敗北の味を味あわされ続けていた。
(なの・・・は・・・・・なの・・・・・・・・は・・・)
助けられなかった友の名を、心の中でただただ、呼び続ける。戦いに敗れた彼女ができる、それは唯一のこと。
二人の優秀なベルカの騎士と、守護獣に対し、彼女は友のためとたった一人で戦いを挑んだ。
いくらフェイトが実力者であるとはいえ、その行動は無謀以外の何ものでもない。
なす術なく打ち倒され、デバイスを破壊された挙句、今こうして全身を蹂躙されている。
「ほんとだったらさっさとリンカーコア奪うとこだけどな!!もーしばらく楽しませてやるよ!!」
「んぶうううぅぅっ!?んんっ!!うぬぅっ!!!」
紅の少女の嘲りと共に、再度口の中が生臭い液体に満たされていく。
彼女──ヴィータの股間に変身魔法で生やされた醜悪な形の男根は何度その精力を放出しても、衰える気配というものがなかった。
あっけなく処女を奪われ、媚薬と催淫効果のある魔法に肉体を漬け込まれ。
褐色の肉槍が膣壁を抉り擦りあげていく感覚にフェイトは喘ぎ、悶える。
バリアジャケットが引き裂かれた胸元では、二つの頂が弄られ、つんと立っていた。
背後から貫くザフィーラが覆いかぶさってきて、平らな双丘を揉みしだく度に乳首が擦られ、つつかれ、
声なき声が口と男根との隙間から漏れ出していく。
「・・・・・!!・・・!?」
そんなどうすることもできない状況の下、涙にまみれぼやけた視界の片隅に、達すると同時に彼女はなにかを捉えた。
一つは、緑色の服を着た、冷たい目の女性。
そしてもう一つは────自分以外の誰かへと群がる、数人の裸の男達の姿であった。
「・・・・・」
「んは・・・あ・・・あ!!あ!!あああああぁっ!!!」
シャマルは、バックアップと補助のエキスパートである。魔力を持たない一般人の意識を奪い、
操ることなど、造作もない。
現に今、こうやって。
「や・・・ぁ・・・もう・・・いや・・・ゆる・・・ふぁああぁ・・・」
彼女の手によって自我を失った男達が、なのはを犯し続けているのだから。
前後の穴は当然のこと。
左右の小さな両手に一物を握らされ。
全身に精液を浴びながら泣き喚く少女は、目と鼻の先で犯され続ける親友以上によがり、腰を振る。
絶頂に到達したのは、一度や二度ではない。
「ふぁああ・・だめ・・・え、いや、ふむぅ、ん!!んううぅ!!んんぅ・・・」
唯一開いていた口にも肉棒が押し入り、あぶれたモノ達は我先にと少女の身体へと先走りに濡れたその先端を押し付けてくる。
「んーっ!!んっんっ、ん!!ふぁむ!!むぐ、んんうぅぅぅ・・・!!」
おそらくまた達したのだろう。もう汚されていない部分など微塵もないお腹へと子種を浴びせられ、背中を反らせて
目を見開くなのはへとシャマルは近づき、耳元へと囁きかける。
「・・・あらまぁ、こんなにもよがっちゃって。変態さんなのねぇ、なのはちゃんは」
「────!!・・・・・!!・・・!!」
「一体、何回イッたのかしらねぇ、この淫乱さんは」
無駄な努力とわかっていながら、今度はきつく目を閉じまたイってしまわぬよう快楽に耐えるなのはにも、その声はしっかりと届いていて。
「見なさい・・・あなたを助けに来たお友達の姿を・・・・」
「!!・・・!!ん、ん!!・・・・!!!!!」
かろうじて目を開け、見やった先では金髪の少女が光のない目を虚空に泳がせ、前後から突き上げられている。
(あ・・・・あ・・・・フェイト・・・・ちゃ・・・)
「あなたのせいよ」
(そ・・・・んな、そん・・・・な・・・)
「あなたの心が、リンカーコアを渡さないから」
(ふぁ・・ここ、ろ・・・・?)
「だから、お仕置きなの。あなたと、そのお友達に」
「怨むなら自分の心を、魔力を怨みなさい・・・・雌豚なのはちゃん」
「そ、んな!!んは、あああああぁああぁっ!!!!!」
シャマルは口元を歪め嘲笑を浮べながら歩き去っていく。
少女が彼女の話を聞けるよう命じられていたのであろう、若干緩やかになっていた
男達の攻めが再び、激しさを増す。忘れかけていた快楽の波にまたも飲み込まれていくなのは。
途切れることのない絶頂が、全身を駆け抜けていく。
(た・・・しの・・・せ・・・わた・・・のせいで・・・ェイト、ちゃ・・・まで・・・)
(た・・・しの・・・せ・・・わた・・・のせいで・・・ェイト、ちゃ・・・まで・・・)
自分の心が魔力を押さえ込み、素直に渡さなかったせいで。
そのせいで友までもを巻き込んでしまった。
(いや・・・もういや・・わたしの・・・わたしのぉお・・・・)
「んんんんんんんーーーーっ!!!!んっ!!んっ!!んっ!!」
視線の先の友はもう、ものも言わずただ快楽を享受するだけに成り下がっていた。
あれもみんな、自分のせい。
(わたし、がっ・・・・!!)
心が、ヒビワレテイクのがわかる。
自分を、友を。
こんな目に遭わせる心なんて、砕けてしまえばいい。魔力なんて、奪われてしまっていい。
なのははむせび泣きピストンに揺さぶられ続ける身体で、そう願った。
何度も、何度も。締めつけ、貫かれ。しゃぶり、ぶちまけられ。よがり、注ぎ込まれながら。
何度も、何度も、強く願った。
───そして。壊れゆく彼女の願いは、叶ってしまった。
・・・・・数週間後、海鳴という名の都市は地図上から消滅した。
死傷者は数え切れず、被害を被った地域は必要最低限の犠牲というには、あまりに広大だった。
ロストロギア「闇の書」、そしてその主を葬り去った代償として、魔導砲「アルカンシェル」の一撃を受けたためである。
その引き金を引いたのは本来使用を一任されているアルカンシェル搭載艦の艦長ではなく、
同艦所属の若手執務官と、珍しいことに同乗していた一人の民間協力者の手によるものであったという。
彼らの責任を追及する声が上がる中、許可を出した艦長も発射を行った彼ら二人も、正式なコメントを出すことはなかった。
甘んじて非難を受けているのか、そのようなことに興味がないのか。
程なくして局員たる二名は職を辞し、残る協力者も姿を消し表舞台から去ったため、彼らの真意はわからない。
本局内の医療施設で昏睡を続ける二人の少女がそのことを知る由もなかったのは、幸であったのか、不幸であったのか。
そして彼女達が目覚めるのはいつになるのか、目覚めた時果たしてどれほど彼女達の心に正気が残っているのか。
それは誰も、眠り続ける彼女達自身でさえも、窺い知ることはできない──────。
−end−