「あぁ〜、二人キスまでしてもうたでぇ・・・艦長・・・」
ドアの隙間からはやてが覗いていた
「おぉ〜、あ、あれがキスかぁ・・・・・」
「あらあら、これはちょっと予想外だったわねぇ。」
「あっ!こら!はやてちゃんとヴィータにはまだ早いわよ!見ちゃだめ!」
「ええやん、けちけちしたらあかんよぉ、シャマル」
「ケチとかじゃなくて、まだ二人には早いと言ってるんです!」
「おいおいシャマル、そんな大きな声出したら二人に聞こえちゃうぜ」
「もうとっくに聞こえてる(怒)・・・・・」
「あっ・・・・・」
「こ・ん・な・と・こ・ろ・で何やってるんですか?艦長?(怒)」
両目を引きつらせながらクロノが覗き見メンバーの前に立っていた
「何って・・・・・。息子の成長の記録を・・・・・」
「ほぉ〜・・・わざわざ、はやてやヴォルケンリッターを引き連れて・・・・・」
「みんなが二人のことを色々聞きたがってたから。」
満面の笑みで答えるリンディの顔は、さも満足気であった
「はぁ〜・・・・・・もう、僕は任務に戻りますから、さぁ!早くみんな自分の持ち場に着いて!」
クロノの言葉に皆残念そうに解散していった
クイっとクロノの袖が何かに引っ張られる感覚に気付いた
「んっ?エイミィ・・・・どうした?」
「ねぇ、クロノ君。ずっと一緒に居てくれる?」
身長がクロノよりも高いため、クロノがエイミィを見上げる形で答える
「あぁ。ずっと側に居る。今までも・・・・これからも・・・」
「うん。」
エイミィの瞳を濡らすのは嬉涙
もう、この瞳を悲しい涙で濡らすことはしない
強く心に誓うクロノの瞳も、少し濡れていた
fin