「・・・・私、だけ・・・・なんだ」
「あぁ・・・。エイミィだけだ」
「じゃぁ、それを言葉にしてよ。」
「えっ!?言葉・・・・?」
「うん。・・クロノ君のその気持ちをキチンと言葉にして欲しいの」
言葉・・・・?自分の気持ち・・・?
「あ・・・・・・・」
エイミィの言う意味が解った
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え、エイミイが・・・・・・す・・・・・・・好き・・・・・・・だ・・・・・・・」
うつむきながら、搾り出すように出した声は微かに聞き取れるほどでしかなかった
「聞こえない・・・・・・・もう一回・・・・」
頬を薄い桜色に染めながらエイミィ呟く
「エイミィが・・・・好きだ・・・・」
「もっと大きな声で言って・・・・」
「エイミィが好きだ!」
「もっと大きな声で!!」
エイミィはまだ満足してくれない
「僕はエイミィが好きだ!!エイミィじゃなきゃ駄目なんだ!!」
なかばヤケクソ気味に、顔を真っ赤にしながらクロノが叫ぶ
その瞬間、はじき出されたようにエイミィがクロノに飛びついた
「!!????!!!???」
「私も好き!クロノ君が大好き!!!!」
「あぁ・・・・僕も大好きだ。エイミィ・・・・」
ふたり顔を見合わせると、どちらとも無く唇を重ねた
まだ14歳と16歳のキス
妖艶とはほど遠く、あどけなさが残るキスだった