「ふぅ〜、それにしても大きな怪我も無くて良かったねぇ。」
「あぁ、結局あの煙もただの催眠ガスだったしね。」
クロノとエイミィは缶コーヒーを飲みながらデッキ内で報告資料の作成をしていた
「あれは多分、幻惑の壺の最後のエネルギーだったんだろう。
本来ならばあの煙を吸った人間は、何らかの幻惑を見せられるんだろうが、もうエネルギー切れだったようで、フェイトを眠らせることしかできなかったんだろうな。」
「ふぅ〜ん、、でも、クロノ君のあの慌てっぷりは可愛かったなぁ、、、ふふふ」
思い出しながらクスクス笑うエイミィ
「あ、あれは!もしロストロギアによってフェイトが怪我をしたら艦長が悲しむと思って! 僕は緊急出動したんだ!」
「はいはい、そういうことにしておきましょう〜」
「エイミィ、、、キミは、、、まったく」
クロノがいつものようにエイミィにからかわれる
「「リンディ艦長、クロノ執務官、フェイトさんが目を覚ましました」」
艦内アナウンスによりクロノ達が呼び出される
「あ!フェイトちゃん起きたんだね。」
「そのようだな、よし、行こうか」
「うん」
エイミィと二人で医務室に向かう
医務室の前で母親のリンディと出会い一緒に中に入る
ベッドの上では、目をさましたフェイトが上半身を起こしてぼーっとしていた
「やぁ、フェイト。気分はどうだい?」
「・・・・・?」
なぜか返事が無い
思わず顔を見合わせるリンディとクロノ
「フェイト?聞こえてるかい?」
もう一度クロノが問い掛ける
するとフェイトはクロノの手を握り始めた
突然のことに驚くクロノ
「フェ、フェイト!?」
「おはよう。お兄ちゃん!」