「ユーノさんはなのはちゃんのこと、詳しいんですね」
私はうらやましさ半分に感想を述べると、ユーノさんは何だか慌てていた。
「そ、そんなこと無いよ」顔も何だかすこし赤くなっている。
「もしかして、なのはちゃんのことが好き。とか?」
さらに真っ赤になってすこし小さくなった。
「そ、それは・・・好きだけど。でも僕は、違う世界の人間だから・・・」
もじもじしながらぼそぼそと話している。やっぱり可愛い。
私は、ちょっとユーノさんの応援してみたくなった。
「私は、そんなこと関係ないと思うよ。思い切って告白してみたら?」
「い、いやそんな。こ、告白だなんて・・・」
フェレットになったユーノさんが縮こまっていた。結構便利かも、変身能力。
「私、応援してますから」ユーノさんに笑いかけた。
「ありがとう、すずかちゃん。それと、同い年なんだしユーノで良いから」
「ユーノ・・・くん」すこし照れながら名前を呼ぶ。ユーノ君はうんうんという風に
頷いた後、もとの姿に戻った。
「そろそろ時間だね」
もとの姿に戻っておかないとまた、アリサちゃんに何か言われるからね。
と私が付け足すと、それは言わないでとユーノ君はうなだれた。
私はそれがおかしくて、くすくすと笑うとユーノ君も笑ってくれた。
あれからほとんど時間がたってないのにこんなに穏やかな気持ちになれたのが
何年ぶりかの様な気がした。