ノエルと二つの気配がじりじりと寄ってくる。私は宝石を強く握り、お願いと強く念じた。
すると、宝石から音がして光り出した。
"Standby Lady Setup”手を離すと、宝石が宙に浮かび上がり、杖の形になり、服も制服みたいな、
でもいろんな場所がちょっと違う服装に替わった。私はその杖を手に取り構えた。
「…そうですか。それならばこちらも容赦しません」ノエルの気配がさらに黒さを増し、
私の体にまとわりつく。こんなの、ノエルでも何でもない。さらに体に力を入れ、強く構えた。
直後、ノエルの右側にいた気配が私に飛びかかってきた。