すずかがピンチってどういう事?…とにかく、フェイトが来る前に表に出ないと。
鮫島は…いない。ヨシ、今の内に
「アリサお嬢様、どうなされました?」後ろから声を掛けられ、心臓が飛び出そうになった。
とにかく、平静を保った振りして外の犬たちを見に行くだけだからと言った。
ただ、ものすごくどもってしまった。鮫島はしばらく無言だった後、
「…左様で御座いますか」と言い、引き下がってくれた。ありがとう、鮫島。
私は、すぐに帰ってくるからと家を出た。そこには変身したフェイトが待っていた。
…カッコいい。フェイトは呆けている私に近づき胸に手を回した。
え?私そんな趣味ないよと一人でパニックを起こしているとフェイトが一言、
「行くよ」と言うと同時に足が地面から離れ、みるみるうちに遠ざかった。