なのはの部屋に行き、着替えを持つ。なのはがポケットからキーホルダーを取り出し、自分の机に置いた。
「さ、ユーノくんもいこ」となのはがユーノに声をかけた。
「僕はいいよ。あとで入るから」ユーノはかなり慌てている。なのはがいいからいいからとユーノを捕まえ部屋を出る。
私は、恭也さんにもらったキーホルダーを眺めながら
なのははぐずるユーノを宥めながら、わたし達は浴室の前にきた。
すると、琥珀の中心部分が淡く光ったような気がした。なんだかわからないけども、いやなものを感じた。
私はなのはの腕をつかんでなんだか様子がおかしいと告げたけど、
「大丈夫だよ、フェイトちゃん」と脱衣所の扉を開けた。
脱衣所には何もなかった。私となのはは服を脱いだ。
なのはの肌は傷一つなくきれい。それに比べて、私の肌は新旧いろいろな傷がたくさんついてぼろぼろだ。
「フェイトちゃん・・・傷増えてる?」なのははあざのようになっている傷に触れた。
昨日美由紀さんにつけられた傷・・・本人は覚えてないらしいけど。
別に痛くはないけども、触れられたところから体が敏感に反応してしまう。私は思わず声をあげてしまった。
「あ、ごめんフェイトちゃん。痛かった?」なのはが申し訳なさそうに言う。
私は首を軽く振り、急に触られたからびっくりしただけと答えた。
「そうなんだ・・・」なのはは私の傷に口づけをする。私は我慢しようとしたけどもどうしても声が漏れてしまう。
なのはの口づけはすぐに終わった。
「早く直る、おまじないなの」とはにかみながら言うなのは。
その言葉を聞いて、さっきまで感じていた恥ずかしさはどこかに消えていった。
「は、早く入らないとすずかちゃんたちがのぼせちゃう」と床でのびていたユーノを拾ったなのはが浴室の扉に手を掛けた時、
琥珀のキーホルダーが光りだした。私はなのはには言わず、そのキーホルダーを手に持ってなのはの後に続いた。