私はのどが渇いたので、眠気で少しふらつきながらリビングに降りた。起きてきた桃子さんと目が合った。
「わ、フェイト。すごい顔だねぇ」とびっくりされた。
昨日の晩に話が盛り上がって、寝たのがさっきだったことと、なのはたちはもう少し起きてこないことを伝えた。
「ま、しかたがないわね。今日のところは許しちゃうけど、今度からは夜更かしはなしね」
と言われ、私はわかりましたと返事をした。
それから自分のコップにお茶を入れ、一息ついてから手洗いを済ませ、なのはの部屋に戻ろうとした時、桃子さんが
「朝食は冷蔵庫にあるからみんなで食べてね」とキッチンのほうから声をかけてくれた。
私はありがとう、桃子さんとお礼をして、階段を上った。
途中、恭也さんと美由希さんにも会ったけど、二人とも、私の顔を見てびっくりしていた。
そんなにひどい顔だったのだろうかとなのはの手鏡を借りてみてみた。
…自分で目を見はるくらい分厚いくまが目の下にできていた。
とりあえずそれは見なかったことにして、布団に潜る。
明日…いや、今日か。いったい何時に起きることになるんだろう。
すずかとアリサも用事のほうは大丈夫なのかな?とか考えているうちに意識は遠のいていった。
続く…