寝起きのはっきりしない頭でぼうっと考えているときにふと、布団に私となのは以外の山ができているのに気が付いた。
掛け布団をあげてみると、子狐が気持ちよさそうに眠っている。
子狐が目を覚ました。思いっきり伸びをして、気持ちよさそうにしている。
ふと、私と目が合った。
「!!」その子はびっくりして部屋の隅に駆け出し、丸く縮こまる。
突然の行動に困惑してしまう私。布団から抜け出し、おびえさせないようにゆっくりその子に近づく。
その子は恐る恐るこっちを向いて近づいてきた。私はある程度の距離で近づくのをやめて手を差し出した。
はじめは頑として動かなかったその子も慎重に、ゆっくりと近づいて、
私の手のひらを鼻で数回つついた後、ぺろぺろと舐めてくれた。
私はうれしくなって、その子を抱きかかえて頭を撫でた。
しばらくは、緊張しているのかぶるぶると震えていたけど、そのうち目を細めて撫でられるがままになっていた。
時間は6時ちょっと前。空は完全に明けている。再びうとうとしだした子狐をなのはの隣において掛け布団をかける。
ユーノは知らないうちにフェレットの姿に戻っていた。
…そのうち、人間の姿に戻れなくなりそうだね。