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[321]jewel 2006/01/15(日) 12:33:52 ID:vRIvyzDK

Silver @

―時空管理局艦船『アースラ』内、トレーニングホールB―

「よぉし、今度こそ! アクセルシューター!!」
『Acceleration Shooter』
 桃色に光り輝く魔力弾が、フィールドを駆け回る。数は優に10個以上。使い手の魔力の高さを物語っている。
 そしてその中を、黒衣の魔導師が飛び交う。トレーニングホールという限られた空間内にも関わらず、弾丸は彼を捉えられない。
「デュランダル、スティンガースナイブ」
 ドドドン!!
 彼の体を纏うように放たれた青白い光球が、魔力弾と衝突した。次々に起こる爆煙。
「あれ…?クロノ君は?」
「なのは、後ろ!」
 チャキ、という乾いた音。白衣の肩口には白銀の杖。勝負あり、だった。
「チェックメイト、だな」

「あーあ、またダメかぁ…」
 張りつめていた緊張感が緩み、肩を落とすなのは。
「大丈夫だよなのは。今の動き、すごく良かったと思う」
 2人の模擬戦を見つめていたフェイトが、そう言って微笑みかけた。
「ああ、僕もそう思う。気を落とすことはないさ」
 つい先刻とは異なる穏やかな顔で、クロノが続ける。
「ありがと…でも、一発も当たらなかったのはくやしいなぁ…。クロノ君相手だと、エクセリオンバスターとか撃つチャンス全然作れないから、アクセルシューターのコントロールをアップさせたのに…クロノ君、なんでかわせるの?」
「それ、私も気になる…単純にスピードだけだったら、ちょっとだけだけど私の方がクロノより速いのに、私はなのはの弾を全部かわすなんて絶対出来ないし…どうして?」
 不思議そうな顔で尋ねる2人に、クロノは丁寧に答えた。


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