一日目 2009/10/14(水)
思い立ったが吉日、一人旅第二回。
箱根へ。仙石原のススキが見たい!
直前になってガイドブックを買うくらいだったので宿も予約してないし、仙石原以外にどこへ行くかも考えていませんでした。とりあえず「ことりっぷ 箱根」を買ってきてルートを決める。
ガイドブックや先生の話を聞いてみると一日二日ではとても回りきれない数の美術館・博物館があるらしい。お金も時間もあまり余裕がないのでそれらは次回にして、今回は箱根路を歩いて楽しむことに。
計画は、
一日目:箱根湯本→旧東海道→元箱根→箱根関所→芦ノ湖→遊覧船→宿
二日目:仙石原→強羅→(ケーブルカー→早雲山→ロープウェー→大涌谷→復路→)登山鉄道→箱根湯本
基本的にガイドブックは徒歩での移動を考えていないので、エリア移動にどれくらいかかるかは自分で計算しないといけない。ちょっと無茶かな、というおそれがありつつも、一人旅なので計画変更は自由にできると自分を励まして前日は就寝。
10/14
10:00発の小田急ロマンスカーに乗って。VSEという新しい車体で、先頭車両が展望席!
残念ながら展望席には座れなかったけど、そのちょっと後ろだったので眺めがよかった。ただし、後ろ向きでした。最後尾の車両だったんだ……。
新宿―箱根湯本が90分。本当にあっという間でした。小田原城がちらっと見えた。相模湾の海産物も食べたいな……と思いながら通過。
箱根湯本の街並み。商店街が温泉観光地という感じでよかった。
駅構内の小田急トラベルカウンターで仙石原に宿を取ったので、これからがりがり歩いていきます!
塔之沢温泉? 違う気がすると慌てて地図を引っ張り出す。
湯本には二本の川が合流していて、早川沿いに溯上すれば強羅・仙石原方面、須雲川沿いが旧街道・芦ノ湖の南端に行きつく。塔之沢温泉は早川沿い。間違えたあああ! と急いで合流地まで引き返すことに。
車しか通らない箱根新道を荷物抱えて歩きます。紅葉はまだまだ先のよう。
12時半に湯本を出て歩くこと一時間、13時半にホテルはつはなに到着。
道中ほとんど店も何もなかったので、昼食を食べ逃すのがこわくてお昼だけいただく。まさかの豪勢な昼食にちょっと涙目。でもおいしかったです!
お腹一杯になったところで出発。ひとまずの目的地の畑宿まではあと半分ほど。まだまだ街道を西へ。
箱根街道の難所のひとつ、女転(ころ)し坂。長い坂道が続きます。道路が舗装されているから緩やかになっているけど、昔は急だったらしい。
石畳の旧東海道へ突撃! 右の写真がちょっと暗いのはフラッシュ焚いたから。ほんとは明るい。
ところどころに江戸時代の石畳が残っていて、きちんと舗装されて杉並木が立ち並んでいます。今は山林の手入れもあまりされていないだろうから木も生え放題。街道が賑わっていたころは視界も開けてたんじゃなかろうか。
とりあえず、苔生した石畳はすごく滑る。ものすごく滑る。
一度箱根新道へ戻って再び旧街道へ。
大沢川へ下ってまた坂を登る。足許は滑る。息は切れるわ汗はかくわ、かなりしんどくなってきた。
光明が見えてきた! 畑宿到着で旧街道は一旦終わり。
本陣跡は焼失のため庭と立て看板のみ。畑宿の一里塚は江戸から二十三里目、石畳を挟んで右がモミで左がケヤキ。大きさに思わず見上げてしまう。
この時点で16時。日暮れも早いので畑宿から元箱根までバスに乗ることに。
芦ノ湖に着いて、16時半の海賊船の桃源台行最終便になんとか間に合う。
夕暮れに浮かぶ恩賜箱根公園。湖は潮汐もないし、匂いもない。風によって水面が少しさざめく程度。対岸が見える瀬戸内海に住んでいるから、それがとても不思議。
18時前には無事ホテルにチェックイン。
夕食を19時半にしてもらい、風呂へ。夜と朝で男女の大浴場が入れ替わるのと、貸切風呂があるとのことで三つのお風呂が楽しめる! と意気揚々と浴場へ。
四つもあるにごり湯硫黄泉の貸切風呂がなんとがら空き。ひゃっほい! いいお湯でした。
風呂から戻って夕食へ。おいしいおいしいとご飯を食べていると何やら外が光っている。すごい雷でした。雨の音が聞こえなかったので雷だけだと思っていたらざあざあ降っていた模様。話し相手もいないし、お酒も飲めないので稲光を眺めながら黙々と食べる。他のお客さんはお年寄りばかりでした。
夕食後、今度は大浴場へ。単純泉の透き通ったお風呂でした。首までつかって肩と足を念入りに解して明日に備えます。温まったらさっさと就寝。
ちなみに、装備品。
旅行カバン、バッグ、デジカメ、ロングブーツ。加えてスカート。明らかに浮いた格好でした……。
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2009/10/20
天王屋よしわたり