「夢のまえに 2」 「・・日野・・・」
これ以上香穂子の傍にいたら、紘人はどうにかなってしまいそうだった。だからこそ離れようとしたのだが、香穂子に強くそう言われたあげく、香穂子からのキス。それは、紘人の理性を完全にショートさせた。
「・・先生。ごめんなさい・・・でも、私もう、これ以上我慢出来ないんです・・・!」
潤んだ香穂子の瞳は、完全に恋をしている女性のものだった。そして、それは男の心を欲情させる。
「日野・・・分かった。お前がその気なら、俺も・・・」
スルッとほどかれる制服のスカーフ。ついで香穂子の長い髪をそっと梳く優しい感触と、項にかかる甘い吐息と熱い唇。全てが香穂子の神経をゾクゾクとさせた。 「んっ・・・!せん、せ・・・!」 既に紘人の理性はなくなっていたが、最後の悪あがきで必死に香穂子に手を出そうとしている自分を律していた。それでも、香穂子が『やめて欲しくない』と言った言葉が強く残っており、どうしようか迷っていたのだ。 「・・あー、もう・・・降参だ、日野・・・」 もうどうとでもなれ、と半ばやけに、紘人は香穂子を強く抱き締めた。それと同時に、香穂子の制服の内側に手を伸ばす。 「せんせ・・・っ・・ん・・・」 言われた通りに万歳した香穂子の制服を、紘人は一気に脱がした。それと同時に露になる香穂子の肌。まだ10代の瑞々しい奇麗な肌だ。 「・・もう止められんぞ?日野・・・」 紘人は小さくそう言うと、再び香穂子の唇に自らの唇を重ねた。その間に、香穂子のブラジャーのホックをそっと外す。 「あっ・・ん・・せん、せ・・・!」 紘人に優しく胸を揉まれながら、再び重なる唇。そこに、教師と生徒としての2人はなかった。 「・・あんまり大声を出しなさんな。怪しまれるぞ?」 香穂子の胸の先端のピンク色の部分に軽く指を触れながら、紘人は香穂子の耳元で甘く囁いた。 「んっ・・・!はい、気持ちいいです〜・・・!」 香穂子があまりにも可愛くて、色っぽくて・・・そんな香穂子をこれ以上見ていたら、自分のものが昂るばかりだ。ごまかすように、紘人は香穂子の胸のピンク色の頂を触るだけではなく、香穂子の項にキスしたり、スカートのチャックをそっと外したりした。 「あ・・っ・・ぁ・・せん、せ・・・!」 紘人が香穂子のスカートを脱がして、薄い下着越しから触れたもの。それは、香穂子の一番敏感な部分だった。たまらず、香穂子は声を上げてしまう。 「あぁっ!か、感じます〜!先生・・・!」 紘人がそこに触れる度、香穂子の下着が少しずつ濡れて湿っていくのが紘人にもよく分かった。それだけ、香穂子が自分の指で感じてくれている印でもある。 「・・よく濡れてるな、日野。お前さん、実は感じやすいのか?」 香穂子の下着をそっと脱がすと、香穂子の秘所は愛液でトロトロとあふれ出ていた。このまま紘人のものを包み込んでしまいそうな位に・・・・ 「しーーーっ。お前のその声は、俺にだけ聞かせてくれよ?」 重ねられる唇。香穂子の芯にそっと触れられる指。更に香穂子の柔らかいふくらみに伸ばされる手。全てが紘人のもので、自分を全身で愛してくれているのだと感じる。 「あっ!あぁ・・っ・・・!あぁん!ぁ・・っ・・せん、せ・・っ、ダメェ・・ッ・・・!そんなっ、速くしたら・・もう、私・・・!」 慣れていない香穂子の体は、少し指を速く動かしただけで達したようだ。 「・・気持ち良かったか?日野・・・」 笑顔でそう言う香穂子は、いつにも増して美しく、紘人にとって眩しく見えた。 「先生・・・・」 紘人が名前を確認したということは、まさか名前で呼んでくれるのだろうか?紘人に名前で呼んでもらうこと。それは香穂子の中で、密かな憧れとなっていた。 「香穂子・・・まだ、終わっとらんぞ?嬉しがるのは、全てが終わってからだ。」 紘人はそう言うと、ズボンの中から昂った自らを出した。 「・・初めて、だよな?・・怖いか?」 紛れもなく、香穂子が言っている事は本当の気持ちなのだろう。それは紘人にとっても嬉しかったが、同時に紘人に抱き着く香穂子が内心不安がって震えていることを身を持って感じた。 「最初は痛いかもしれん・・・だが、出来るだけ優しくするから。いくぞ・・・」 香穂子の中に広がる痛み。それは、紘人の先端からもダイレクトに伝わってくる。 「・・香穂子・・・!っ・・・もう少し、だ・・・」 少しずつ狭い穴を潜り抜けて、紘人は香穂子の中に沈んでいった。香穂子にも、もう分かっている筈だ。香穂子の中に、紘人のそれが入りきろうとしていることが。 「はぁっ・・・香穂子。まだ痛いかもしれんが、全部入ったぞ?どうだ?」 香穂子自身よく分からない秘所の中。それをあろうことか、紘人にそう指摘されれば否が応でも恥ずかしくなってしまう。 「はははっ。香穂子・・・」 再び触れ合う紘人の唇と香穂子の唇。動く紘人の舌に応えるように、香穂子も一生懸命舌を動かしてくれる所が愛しくてたまらない。 「んっ!あっ・・!うぅ、ん・・っ・・・!」 今度は、香穂子から紘人へのキス。それは、暗に紘人に続けて欲しいと言っているかのようだった。 「ああぁっ!あ・・っ・・あぁっ!あぁ・・っ・・!せん、せ・・っ・・・!」 紘人の腰の動きが、自然と加速していく。それに負けないように、香穂子はしっかりと紘人にしがみ付いた。 「や・・ぁっ・・・!せん、せ・・・!私、おかしくなっちゃう・・・!ああぁっ!ああぁぁっ!」 紘人のそれが、一気に締め付けられるのを感じる。それと同時に、紘人の中にも今まで以上の快楽が広がった。 「あぁっ・・せん、せ。奥が、すっごく熱いです・・・」 強く抱き合って、もう何度目とも分からないキス。何も言わずとも、強い想いを互いに分かり合っていた。 「・・もう、痛みはないか?日野。大丈夫か?」 紘人が香穂子を気遣って心配してくれることが嬉しかった。それが紘人の優しさだと感じられるからなのだが、問題はそこではない。 「違います。それは大丈夫なんですけど・・・その、先生。もう、名前で呼んでくれないんですか・・・?」 香穂子のその質問は、紘人を驚かせるには十分すぎた。 「そう気軽に呼べんだろ・・・・察してくれ、日野。」 香穂子は果たして、紘人が照れていることを分かってそう言っているのだろうか?・・この香穂子の可愛い笑顔は、恐らく分かっていない率99%だ。 「・・俺のことはいいから、早く服を着た方がいいんじゃないか?そのままいたら、風邪ひくぞ?」 香穂子にそう言われると、ひどく淫靡に聞こえてしまうのはなぜだろうか?紘人は間が悪そうに頭をかきながら溜め息をついた。 「へいへい。それは分かったから・・・頼むから服を着てくれ。そうじゃないと・・・」 突如香穂子の耳元で、紘人はそっと囁いた。 「キャッ!せんせ・・っ!耳元で囁くのは反則技です〜・・・!」 香穂子が紘人の甘い声に弱いことを、紘人自身よく分かっていた。だからこそわざとらしく甘く囁いてみたのだが、思っていた以上に香穂子には効果覿面だったようだ。 「ずるいのはお前さんだろう?俺の心を虜にして・・・」 すっかり制服を着て元通りの香穂子だったが、あのような情事の後だからか、どうしても紘人を見つめる香穂子の上目遣いがいつもより可愛く見えて仕方なかった。 「あぁ・・・今日だけだぞ?」 こうして、香穂子は紘人の隣に来て笑顔を見せた。 END. |
感想やメッセージ等ございましたら、こちらのWeb拍手ボタンからどうぞ!
「見たよ」というだけでポチッと押していただくのも大歓迎でございます!