ある星座が同星座に対しての言
シチュも口調も並びもバラバラです
脳内補完必須です
星座名を伏せてもわかるでしょうか
わからなかったらごめんなさい…
星座名は反転
双子
俺は冷たい人間だな
お前もそう思ってるんだろ
だから気が合うんだろうな、お互いが期待してないから
でもそうじゃない、俺もお前もそうじゃない
知ってるけど知らないふりをしてるだけ
そんなことは知りたくないだけなんだ
これからもこのままでいい
期待したり期待されたり、支えたり支えられたり
俺たちには必要ない
お前が必要とするものは、もう揃ってる
そこに俺は入らないだろうけど、そんな人間もお前には必要だろ
蟹
手紙を読んだよ
今、お前は辛いんだな
辛いとは書いてなくともわかる
それが遠回しの言葉で書いてあっても
苦しい、帰りたいと叫んでる
故郷は遠すぎると嘆いている
それなのにお前は俺のことを心配してるんだ
帰りたいという理由の一つは俺のことなんだろうな
俺はいつもの通り、帰っておいでと返事を書くよ
その言葉だけで、お前には充分だろうから
何度もこんな遣り取りを繰り返してきた
でも、もしお前が帰りたいって一言を言ってくれたなら
俺はいつだって迎えに行くよ
山羊
私はいつも隣にいるじゃないか
出会ってからいつだって貴方の隣に居た
しかし私が貴方の隣にいるのは必然ではない
なぜなら私が望んだことだから
ここにいる私は貴方の望んだ私ではない
貴方の隣で肩を並べていたかった
だから離れることを許して欲しい
私が望んだことは果たされた
貴方はただ前へ進めばいい
不器用な貴方はそれしかできないはずだ
それもいつか報われるだろう
さようなら 、私は貴方を誇りに思う
水瓶
またやってる、懲りないな
俺が気にしたことでもないんだろうけど、大丈夫か
下手に手を出したら怒るだろうから、見守るだけにするよ
あいつのことは気に入ってる
俺のことをあいつが知っているかも疑問だけど
一度組んでみたらおもしろいんじゃないかと思う
嫌なら諦めるけど、どうだろう
あいつが人と組んで動いてるのも見たことがない
友達がいないわけじゃないんだろうけど、理解者はいなそうだな
俺ならなってやれるよ
お前のことがもっと知りたいんだ
もしいらないって言われたら、その時はその時だ
牡牛
久しぶりの散歩に出かけた
少し空気の重いうす曇りの日
いつもなら輝く日の光もこんな日は鈍くなる
誰もが見上げたって面白くもない空だと思うだろう
でも君は一緒に見上げていたよな
晴れるのを待って、いつまでも見上げていた
そのとき、君とならうまくやってけそうな気がしたんだ
あれ以来僕は曇りの日が好きになった
君と一緒に空を見上げる時間が嬉しかったんだよ
今はもう別々の場所に居るけれど
曇った空が晴れていく感動を覚えているだろうか
君の見上げた空は晴れているだろうか
もう一度君と会えるだろうか
君と会うために、僕はこの道を歩いているんだ
蠍
表だって衝突したことはないけれど
俺たちが揃うと周囲は冷や冷やしてる
俺はあんたのことが嫌いだが、あんたはどうだろう
嫌いかどうかは別として
俺のことが苦手だってのはよく伝わってくる
できれば俺とは関わりたくないってことが
あんたの態度から伝わってくるよ
だけど、こんなにも嫌っているのになぜだろうか
どうしようもなく惹かれてしまう
俺があんたを嫌うのはこのせいだ
あんたのことを考えて、俺ばかりが苦しいからだ
この苦しみだけは、あんたに知られたくない
天秤
お前がくれた本を何度も読み返してる
本が手元になくても、内容を空で言えるくらいになった
お前から貰ったものはたくさんある
でも、なんでこの本なんだ
最後に残したのが、なぜこの本なんだ
残されたのはこの絵本だけだった
世代を問わず感動できると評判の絵本
ありきたりなストーリーと、予想通りのラスト
涙もろい人が読めば泣いてしまうだろう
なあ、もしかして俺に泣けって言ってるのか
いつも泣きたい顔して笑ってたのは誰のせいだと思ってるんだ
お前が泣かせてくれなかった、俺が泣く前にお前は消えた
知っていたのにお前は逃げたんだ
いま俺が泣いているのはお前のせいじゃない
この絵本のせいだ
牡羊
昔からなんとなく感じていたけど、俺とお前はよく似てる
同じ場面で同じ事を考えてる
それでうまくいく時もあるし、そうでない時もある
一番怖いのは自分の嫌な部分が見えること
お前が笑ってるときにも見える腹の中
はっきり言って、とても気持ち悪い
困るよな、こんなのがそばにいると落ち着かないよな
でもお前がそうやって我慢してる時に解ってやれるのは俺だけだ
お前はそれが嫌だって言うんだな
笑っちゃうだろ、今さら恥ずかしがってるんだから
嫌なら行けよ
どうせ俺が追い掛けることもわかってるだろ
乙女
苦しいときは深呼吸をする
重い空気が肺に流れ込んでくる
外側からも内側からも潰されそうだ
また見えた、今日も見つけた
苛つくもの、僕にとっての敵
見たくもないのに視界に入る
お願いだから消えてくれ
僕には無視することもできない
いつかはこちらの気持ちに気付いてくれるだろうと
自分の間違いを正してくれるだろうと
そう考えていた、期待していた
だけど君には無理だった、僕の努力も無駄だった
君の顔なんて見たくもない
僕のことを見ようともしない君を見るのは、堪えられない
獅子
あなたのためじゃない
私が引き受けたからには責任は私が取る
これだけは譲らない、私の誇りが許さない
同情も憐れみもいらない
あなたの私への想いがそうでないことも知っている
だからこそ、これ以上は譲れない
あなたと対等でありたい
それこそが私の価値なのだと信じているから
たとえ馬鹿者となじられても受け入れよう
私の我が儘を責めるのなら、それはあなたも同じこと
あなたには私のことを怒れないだろう
私と同じ立場であれば、同じ決断をするはずだ
そういう人だろ、あなたは
魚
あの約束を憶えているかな
思い出せないのなら忘れたままでいい
憶えていたなら忘れて欲しい
僕が憶えているから大丈夫だよ
あれは僕が一方的にした約束だから
君のために、僕が僕にした約束だから
君が憶えていなくてもいいんだ
そしてその約束が今やっと果たせる
君は優しい人だから、あの約束を憶えていたら自分を責めるだろう
僕の自己満足のために君を傷つけたくなかった
いま僕の胸は喜びに満ちているけど、同時に君の悲しむ顔が目に浮かぶ
だから忘れて欲しい
あの約束も、僕のことも
射手
いつかは気付くだろうか
そんな風に笑っていても消えないんだよ
抱えられなくなったら落ちるくせに
そうやって人に心配させるんだ
私も君を心配してる
それもどうでもいいって思ってるだろう
自分でどうにかしなくちゃ気が済まないんだろう
いつになったら気付くんだ
独りは嫌だと思ってるくせに独りになりたがっている
そんな姿を見ると声を掛けられない
もう君には触れられない
君がそう望んでいるからだ
でも君は、一度でも振り返ったことはないのだろう
私がここに居ることを、知っていたはずなのに
寂しいけれど、私は行くよ