生機会物ではなく
機械生物宇宙船774号

0843号室 ckではなくその1 ckではなくその2

ckではなくその1

「それでは、今から目的地に向かいます」
 ルウィフはそう言って通信を終えた。女宇宙海賊「エスツォ」はとある依頼を完了し、 一息つこうというところだった。メンバーの参謀役でもあるルウィフそばに居た 木忍苦室ではなく筋肉質というより女性ビルダー以上の筋肉をもつサオングが言う。
「今回は楽勝だったわね。」
「今回もでしょ。このところ仕事は緊張感がなくて。」
「確かにね。でも世の中、平和でいいじゃない。」
「あなたが、そんなこと言うとわね。」
「何もないに越したことないじゃない。」
 「エスツォ」のメンバーは女性のみで4人、あと二人はリーダーのクエング、 普通なら長身なのに他のメンバーに比べて一番背が低いのでマスコット役に なってしまったアーフである。
「だといいんだけどね。」
 いつのまにか、ルウィフとサオングのうしろに、リーダーのクエングがいた。サオングが、
「後はこの私たちが手に入れたこの宇宙船を天空城へとどければいいんでしょ。」
「ちょっと気になることがあって、アーフと二人で調べてたんだけど、 妙なブロックが船内にあるのよ。」
「それは……。」
 ルウィフが話そうとしたとき、
「あのう……。」
 見たこともない女性が突然現れ、4人に話しかけた。アーフは、
「ちょっとあなた何者?se4ts@47Zwbk2,ifeZWgqk・」
「アーフ、途中から何言ってるかわからないわよ。まるで英字モードから かなモードに戻し忘れたみたいな。」
 クエングが言う。見たこともない女性は、
「はじめまして、私はこの宇宙船エヌ・エム・7511のコンピュータとシンクロするアンドロイド、 名前は……。」
「なら話は早いわ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
 クエングが言う。ルウィフが、
「まあ、名前だけでも聞いてあげたら。」
「いえ、どうやら『マスター』が変わったようなので名前を改めてつけてください。」
「ところで、前の名前は……。それで呼ぶわ。いいでしょ。」
 サオングがいう。
「はい……XXXXXXXXX……。」
「えーっ。」
「XXXXXXXX!?」
「XXXXXXXXXXでしょ。」
「やっぱり呼ばない。」
「前言撤回。」
 マジで言ったらこのページが削除されても仕方ないようなとんでもない名前だったため 4人は騒ぎ出した。XXXXXXXXX(仮名)は、
「名前は後でいいですから聞きたいことがあったのでは……。」
 するとクエングが、
「この船の中央ブロックにあるユニットの入口が見つからないの。どうやら修理工場か 船内ドックらしいんだけど。」
「あれは……。」
「ちょっと、顔赤いわよ。」
「はい、なるだけ人間に近くなるよう作られていますので……。」
「まさか、またまともにいえないこととか……。」
「いえ、この船のシステムは機械でありながらとことん生物の要素を取り入れた 機械生物というべき存在で……。怪我をすれば治るようにダメージは自動的に修復されます。」
「なるほどね。」
「生物ですのでもちろんこの船は成長し、数世代にわたって進化もするのです。」
「すごいわね。」
「私は6年前彼と出会い、結ばれました。そして……。」
「そこまで生物に近くしなくても……。」
「あのユニットは子宮にあたる部分、そこにあるのは人間で言うと胎児のようなものです。 まだほとんど形になってなくて、宇宙船として機能しませんが。」
 アーフは、
「でも、モニターで見ただけなんだけど、それらしきものはなかったような……。」
 XXXXXXXXX(仮名)は、
「え……そんなはずは……。」
 そう言ってあわてて部屋を出た。

ckではなくその2

「{yw@ckbfs@'uhw……じゃなくて、その子とはあれっきり会ってないのね。」
「うーん、もう半年以上たったかしら。」
 ここはとある中華料理店なのだが、あまり客が来ないので、韓国料理や、タイ料理とかメニューに加え、サイド日ジスと少子ではなくサイドビジネスと称し100円ショップならぬ10000レーレ(2007.5.24のレートで約125円)ショップを併設したりているうちにもはや中華料理店というより何の店かわからなくなってしまった店内の一角、外見10代、実年齢300歳以上のルフマモと、アーフがクレープとたこ焼きを食べながら話していた。アーフは、
「『彼氏』とか言っていたエヌ・エム・6407とか言う宇宙船も探し出したんだけどね。」
「どうもお久しぶりです。」
 そこへ突然XXXXXXXXX(仮名)が現れた。ルフマモは、
「この子が例の……。」
「はじめまして、XXXXXXXXX(仮名)と申します。」
「もしかして今の話し全部聞いていた?」
 ルフマモが言う。
「一応、{yw@ckbfs@'uhw…くらいから……。」
 アーフが、
「一体何の用なの?」
「いや、以前はちょっとした失敗でしたが、今度こそ確実に出来ました。小さいながら基本的な機能は出来上がってます。年明けには……。」
「ごめんねー。ちょっと例の企画の打ち合わせがあるから。」
「ルフマモちゃん、4493学園大学の新キャンパスの学食の件ね。あそこの学生以外でも利用できるようになるんでしょ。」
「えっちょっと、あのー、筒儀が……ではなく続きが……。」
 XXXXXXXXX(仮名)を無視して、ルフマモとアーフは店を出た。ちゃんとお金は払っているので、XXXXXXXXX(仮名)が払わされるというギャグにはならないのであった。

0843号室

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