この作品は上海アリス幻樂団の原作、東方Projectの二次創作の
一大ジャンルを築きつつある幻想入りシーズ作品です。

東方Projectにニウニータワーズのキャラを登場させちゃう小説
幻想郷の果てまでイッテH

0843号室 [01]博麗神社へようこそ [02]謎の廃屋の秘密

博麗神社へようこそ

 日は西に傾き、その一日は何事もなく終わるかに思われた。

-コットーン、カタッ-

「あら、こんな時間に参拝客かしら?」
 博麗神社の巫女、中でお茶を飲んでいた博麗霊夢は 小さな音に気が付いた。たまたまこの時間、本人言うところの 「紅魔館での用事」に行く途中に遊びに来ていた 霧雨魔理沙が、
「気のせいだろ。こんな時間に……。」

-ガラ、ガラ、ガラン-

「確かに、誰かきている。」
 神社の鈴を引っ張って鳴らす音が聞こえたのだ。
「もう、二礼二拍一礼は参拝の基本ですわ。」
「わかってるわよ。」
 女性の声だ。しかも二人。
「それにお賽銭がたった5円なんてせこすぎやしませんか?」
「何言ってるのよ。『ご縁』がありますようにって願いを込めているのよ。」
「でしたらせめて『飛躍縁』くらいにはするべきです。」
「金額より気持ちでしょう。」
「その辺の神社とはわけが違うのですよ。この地域には宗教施設として 二箇所しか神社がないのです。そのうちの 一箇所がここなんです。そして……。」
「ちょっと見てくるわ。」
 霊夢は立ち上がった。

「それじゃあ、そろそろ帰りましょう。」
「ちょっと待ちなさい。」
「えエーっ、まだ回るの?」
「当然です。このあと守矢神社へ行くのです。」
「分社があったじゃない。」
「あちらには本物の神様がお二人もいらっしゃるのですよ。 せっかくここまで来たのですから……。」
 そう話していた二人は中からでてきた霊夢に気づき、会話をやめた。 二人はやや長身の女性で二人ともロングヘアーを後ろで大きくまとめていた。 一人は両側に広がる水色、一人は暗めの青い髪の毛をしていた。 そしてそのうちの水色髪のほうの一人がこちらに来て少し頭を下げ、
「こんにちわ。博麗霊夢さんですよね。」
「は、はい……。」
「どんな連中だ?」
 霊夢に続いて魔理沙が出てくる。すると今度は暗めの青い髪が、
「え、初めまして。私はダオット・チュハックといいます。こちらは……。」
 先ほどの水色髪、
「私はツーザ・アトクと申します。 このたび幻想郷におきましてちょっとした事業をおこすにあたりまして、 事故や災いが起こらぬようこうして安全祈願のため参りました。」
「これまたご丁寧に。」
 そう言う霊夢に見えないところから合図をする魔理沙。 彼女は霊夢にだけ聞こえるような声で、
「なんかあの二人怪しくないか?と、言うか明らかに怪しいんだが……。」
「あら、そうかしら?礼儀正しくて素敵な方たちだと思うわ。」
 そのときツーザと名乗った女性が、
「あの、子宝祈願のお守りあります?私事なんですが、 知り合いのそのまた知り合いのことをちょっと思い出しまして……。」
「あ、ちょっと待ってくださいね。」
 霊夢が社務所のほうへ向かうと、魔理沙もついていく。
「さっきの話の続きだが、まず、外見からしてどう見ても 幻想郷の住人じゃない。まあ、そういう連中もすでに500人は超えてる。 中にはこうやって丁寧に挨拶に来る奴もいたって不思議じゃない。」
「そうね。」
「逆に非常識の一言で片付けられないなんて奴も。」
「確かにそんな人たちもうんざりするほど来たわよ。」
「攻撃して傷つく、傷つかないとかそんなレベルじゃねぇ。もはや予測不可能なんだ。」
「何が言いたいの?」
「それはおいといて、あいつら只者じゃないってことくらいはわかるだろ。」
「私たちとは違う強い魔力を感じるわ。」
「だろー。もし敵になったら厄介だぜ。」
「それはないと思うわ。お賽銭入れてくれたし、 それにお守りとかほしいって言ってくれた人なんて……。」
「まあ、判断基準に問題があるような気もするが、 場合によっちゃ仲良くすることも必要だ。相手のことを知らないって言うのが一番怖い。」
「でもなんで急にそんなことを……。」
「ちょっとした気まぐれかな……。」
 そういった後魔理沙は、箒に乗って飛び去ってしまった。

魔理沙はその後どうしたかは……

謎の廃屋の秘密

「すみません、お待たせしました。」
 ツーザの前に霊夢がお守りを持って戻ってきた。
「いくらですか。」
「うーん、1000円です。」
「ちょっと高くな……いたっ!」
 ダオットがツーザに耳打ちしている最中にツーザはダオットの足を踏んづけた。
「何をおっしゃるんですか。お金じゃなくて気持ちの問題です。」
 二人は、小声で話していたつもりだったが、しっかり霊夢に聞こえていた。霊夢は、
「あ……^_^;お二人とも遠くからわざわざ参拝にいらしたんじゃないですか?今後のこともありますし、よかったら奥でお茶でも飲みながらゆっくり話しませんか。」

「わざわざ気を遣ってくださってすみません。」
 ツーザは言う。霊夢とツーザ、ダオットの3人は神社の社務所の中にいた。霊夢は、
「先ほど、事業とか言ってましたけど何をするおつもりですか?」
「そちらで言う霧の湖のすぐそばに、適当な建物を見つけまして……。かなり古いもので所有権等あやふやになっていましたが、そちらの地元の古くからの有力者の方と相談したところ、何とかしてくださるとのことで先日改装を完了し、その事業もようやくスタートできました。」
(そういえば少し前に魔理沙があのあたりで見つけた廃屋で外来人らしい女の人が寝泊りしてるらしいって言ってたわ)
「どうかしたんですか?」
「いえ、ちょっと事業のことが気になって。ところで地元の古くからの有力者ってもしかして、や……。」
「ええ、八雲 紫さまです。」
 霊夢は小さくため息をつき、二人を中に入れたことを少しだけ後悔したが、
「ところで霧の湖のあたりで何をするつもりなんですか?」
「ご存知のとおり、こちらで言うところの急増する外来人のための住居を提供することです。」
「でもあそこはちょっと人里からは離れていますけど。」
 すると今まで黙っていたダオットが、
「私たちはあの建物に『再興閣』と、名前をつけているの。 今のところはうちの会社のオフィスとピザ屋と社員寮くらいしか機能してないけど、 住人さえ集まれば、教育、医療機関をすぐにでもスタートさせることができるわ。 もちろん、水やごみも完璧にリサイクルされて環境には何の問題もないのよ。」
「それはこちらとしては助かる話だけど……。」
「でしょう。こちらの神社で扱っている商品があったら、再興閣で……。」
「ちょっと待ちなさい。私たちは商談に来たわけじゃないのよ。」
 ツーザがダオットの言葉をさえぎった。
「でも、それだけのことをするのは結構大変なんじゃない?」
 霊夢が言うとツーザが、
「いえ、これも外の世界の慢性的な異変に苦しむ人たちを救うためです。そのためならどのような苦労も惜しみません。」
「その話は初耳だわ。詳しく教えてもらえませんか?」

0843号室

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