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今更ですけど、苦情は受け付けられません。
魁!氷結クリフト
第18幕 「オレにまかせろ」
イエティが現れました。
氷系の魔法に耐性のあるイエティは、ブライの浴びせたヒャダインも涼風に過ぎず、攻撃を仕掛けてきたアリーナ姫の足首を掴んでは、ブラ下がった彼女をまるでオモチャのように嘗め回しています。
「きゃぁ! 気持ち悪い!」
イエティのなめまわし攻撃に堪らず悲鳴を挙げたアリーナ姫。
見れば美しい白肌にサブイボ(鳥肌)が立っているではありませんか。
「許すまじイエティ!!」
これに鬼神の如き形相を見せたのがあの神官。
アリーナ姫を逆さにして嘗め回すなど、モンスターとはいえ何たる狼藉! とまぁ背の剣を抜いて救出に向かうかと思いきや。
「姫様をなめまわすのは私のお役目!」
「え」
クリフトはアリーナ姫を助けるどころか、羨望にも似た辛辣な眼差しで じ っ く り と 見ているではありませんか。
「あぁ悔しい! しかしもっとやれ的な感情も錯綜するこの悩ましき葛藤ッ!」
あのぅ。
殺意を向けられたイエティもポカーンな表情です。
「私もあわよくば姫様を心ゆくまでベロベロと嘗め回したい! おぉ神よ!」
あわよくばって。
そうしてカッと瞳を見開いては無駄に天に祈るクリフトは、もうどうしてあげたら良いのでしょう。
「白いお肌を! 柔らかな感触をっ! そしてお味をッ! ぶはぁ!」(鼻血)
すると若きウェルテルの如く悩み悶絶する神官の頭上に、何やら紫の暗雲が立ち込めてきました。
「お見事。イエティにはデイン系がよく効きますな」
「人間にもな」
イエティとクリフト、ふたつの的確なポイントに電撃を落としたソロは、ブライ老の言葉に頷きながらアリーナを助けると、黒コゲになった仲間を置いて次の目的地へと向かうのでした。
哀れ、感電クリフト。
遂にソロにまで。
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