GAG STORIES |
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スーパーエルオリオブラザー(ズ)
【第5章】 エイト×2
そろそろ後がなくなってきました。
立ち向かうチャゴス王子の僕モンスターを倒しながら、エイトは慎重にフィールドを進みます。後から必死についてくるトロデ王の指示を聞きながら、エイトの冒険は後半になって順調に進みました。
もともとエイトは戦闘におけるセンスは高い方です。彼は死をもって学習することで、更に逞しい冒険者になりました。
モンスターの性質を覚えながら、地形による難易度の変化や土管に中にも対応できるようになり、フィールドごとの楽しさも感じてきた頃でした。
「エイト! あれを取るのじゃ!」
「はいっ」
「これで空が飛べるようになるぞ!」
トロデ王の指示に素早く反応し、エイトは空より降ってきた鳥の羽を手に入れます。
助走をつけてブロック崖より舞い降りると、エイトの身体はポワリポワリと風に浮きました。眼窩には先程まで己の行く手を阻んでいたモンスター達が粒のようになって見えます。
空より彼等を見下ろして悠々と先へと進む心地よさはまさにミラクル。
悠然とした大空より広がる緑の大地を眺めながら、エイトは前の冒険で「神鳥の魂」を手に入れたときの事を思い出しました。確かあの時は敵にエンカウントしないのをいいことに、世界中の宝箱を空けさくってはスカウトモンスターを探しまくった記憶が蘇ります。
空と海と大地と……世界中を駆け巡った思い出が懐かしく心に染みたとき、エイトは瞳を開けて仰天します。
「うわっ!」
なんとこの世界には空にも敵が居るようです。
嘗て倒した暗黒神のごときポッチャリとしたジュゲムが無数のパイポを投げてきて、見事命中。哀れエイトはなけなしの命をまた亡くしてしまいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この世界では空でも遠慮なくエンカウントするのじゃ。心してかかれ!」
「……」
そろそろこの世界が本気でイヤになってきたエイトでした。
(つづく)
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【ワンポイント】 |
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実名で出さないと分からないかな?と思って
ジュゲムと武器の名前は変更しませんでした。
最近は空中からの攻撃も容赦ない○リオです。
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