疵 

side-D



青白い液晶の光がディアッカの瞳を照らし出す。

同じ部屋、同じ灯り、同じ瞳の色なのに
反射して光る彼の瞳は温かいスミレ色ではなく
冷たい灰色帯びた紫に見えた。

オーヴの嵐の海の色をミリアリアは思いだす。
すべてを巻き込み海の底へ沈めてしまう怖さがあった。


「っふ、あ」
ベットの上に組み敷かれ吸い尽くすような口付けを彼女は受け入れていた
唇を割って舌が彼女の上顎を舐め舌を絡めとる
強引な口付けの間にも彼の手は彼女の上着とスカートのジッパーを下ろし手際よく脱がしていく
「っはぁ…」
彼女は余りにも唇を吸い続けられ息ができなくなり酸素を求めて唇をずらす。
彼は唇を追わず首筋に唇を這わせ残った衣服を剥ぎ取っていく。

あらわになった柔らかな双丘を褐色の大きな手の平が荒々しく揉みくだし
舌がなぞるように敏感な飾りを舐めあげる。
唇で含むと軽く歯をたて、彼女がビクッと反応する。
執拗に口内で飾りを転がし続け、双丘を荒々しく掴む片手を下腹部に下ろした。
乱暴な愛撫に彼女の秘苑はまだ受け入れる状態ではなかったが
彼の指が無遠慮に彼女の敏感な所に埋め込まれる。
「…くちゅっ」
わざと音を立てるように指を内壁になすりつけ埋め込む本数を2本3本と増やすと
だんだんしっとりと湿り気帯びて音が高くなってゆく。
「ぁあっ」
彼の唇に捉えられた飾りは既に硬く、
秘苑を刺激する指に耐えられなくなった彼女が腰を逃がそうと身体をよじると
彼は指を抜き、逃げる腰の隙間から片方の膝を腕に抱え上げた。
そしてようやく飾りから唇を離したと思うと,
もう片方の膝も腕に抱え彼は自身を彼女の中にあてがうと容赦なく挿入した。

「―――――――っ、ぁあっ」
まだ濡れきっていない秘苑に熱楔を無理やり打ち込まれて彼女は反り返った。
突き刺す熱楔を深く埋め込むと彼は彼女の膝を抱えたまま 腰を抑えつけ抽送をはじめる。
強引な抱き方に彼女は拒否の声をあげそうになったが
彼女は唇を噛み締め耐えた。

初めて肌を合わせた時 いかに彼がやさしく自分を抱いたのかわかった。
ここにいるのはただ苦しみを吐き出している男。
彼は昨日の自分と一緒だ。
一瞬でも全てを忘れてしまえるように自分の欲望を開放しているだけだ。
それを受け止めてあげようと彼女は思ったのだ。ここで投げ出せるわけがない。

「っんっんっっぁあっ」
長く激しい抽送にとうとう堪えきれず自分でも驚く程淫猥な声が漏れる。
恥ずかしさで自分の握り締めた手を噛み抑えようとするが
彼は許さずその手を押さえつけ彼女に覆いかぶさり自分の唇を彼女の唇に重ねた。
激しく突き上げる動作はそのままに 唇を割って舌を絡ませ吸い上げる。
「…ふ…ぅ…ぁあっ」
唇の端から彼女の艶のある嬌声が彼にあわせるようにリズムを刻む。

彼女は絡まる舌に答えるように自分からも舌を差し出した。
抑え付ける手がゆるむと自分から彼の首に腕を回した。
柔らかい金糸の髪をかき抱く。
激しい律動は尚も続く。
唇を開放した彼の舌は首筋にそって甘く噛み上げ彼女の触感を刺激する。
「――ぁあっ」
彼の動きに反発するように彼女は腰をくねらせた。
それは自らにも快感をもたらす。

彼の腕に爪を立て、愉悦をもたらす部分に意識を集中させた。 急速に湧き上がる焔に脳髄を焼かれるようだった。
熱を持った彼自身を飲み込む秘苑に暖かい水が沸き出でる。 彼は包み込まれるのを感じ、抽送を緩める。
「っん…ぁはっ――も…ぅ…だ…め…っっ」
快楽の奔流に意識を飲み込まれた彼女は力が抜けぐったりとした。
うっすらと汗ばむ肌が青白い光に反射し絹のような艶を照りだす。
その美しい肢体に彼はうっすらと笑みを浮かべた。
肩で息をする彼女の身体を少し傾け膝を折られてのしかかるように彼は深く抽送を再開する
「…ぅん…ん」
より奥を突き上げられ彼女の過敏になっている秘奥を幾度も攻め立てる
動きはより激しくなり彼女はもう成されるがまま嵐が過ぎるのを待っていた。

「くっっ…!」
彼の息が詰まり苦渋な表情が大きく息を吐きだすと
激しい律動は止み深く突き刺したまま彼女に倒れ込んだ。
下腹部に熱をもった性が放たれる。
銜え込んだままの彼自身がピクピクと痙攣するのがわかった。

ため息にもとれる息を彼女は吐いた。
脱力感に襲われ繋がったままの体を彼から少しずらし、顔を両手で覆った。

彼は軽く息を整えると彼女の耳にキスをした。
そして余韻を楽しむように繋がった腰をゆっくりとグラインドさせ
そのまましばらく彼女の耳朶を軽く甘噛みしていた。

ほどなくうなじから肩にかけて啄ばむようにキスを降らせはじる。
そして尚も繋がったまま彼女の足を持ち上げて片側に揃え、
彼女の腰を反転させ下腹と腰を支え起こした。
彼女は秘奥に質量の戻った彼自身を感じ始めた。
(うそっ)
うつぶせのまま腰だけを浮かされ、ゆっくりと彼は抽送を再開した。

「あぁっ…」
彼女の秘苑からは先程彼から放たれた精液が太ももを傳い、
ぐちゃぐちゃと卑猥な音を出している。

彼は彼女の腰を支えて打ち付けだすと
耐え切れず彼女は背中を丸め身体を浮かす。
それを待っていたように彼の腕が背後から回され彼女の胸を揉みあげる。
後ろから抱きしめられる形で覆いかぶされうなじに舌を這わされる。
胸の飾りを指に挟まれて刺激され続け
彼女の神経は痺れたように麻痺を起こしていた。
「いやっっ…ぁあっあっ」
背中に吸い付く彼の唇が違う快感を引き出す

「ぅうっ…はぁっ…」
弓なりに仰け反らせその弾みを利用して彼は彼女の上半身を起こしたまま抱える。
座りなおして彼女を腰の上に乗せた。
羽交い絞めに胸を愛撫され片方の手が下腹部の繋がった秘苑に偲ばされると
尖ったボタンを探りだし執拗に嬲りだした。
「っは…ぁっ」
同時に腰をゆっくりと突き上げだす。
浅い突き上げにもかかわらず彼女は官能のスイッチを嬲られ、 甘美な痺れは神経を焼き切りそうだ。

「…ぃ…や」
いつ終わるともわからない陵辱にとうとう彼女は息も絶え絶えに懇願した。
「…も…ゆる…し…」
最後の言葉は彼の唇に吸い込まれた。
褐色の大きな手に顎を押さえられ無理やり背けられた首を苦しそうにふるわせる。

口内を舌で掻き回され、執拗に胸の飾りと官能のボタンを刺激される。
顎を押さえる手が緩み、犯し続ける彼の唇から彼女は反対側に首を背け逃げ出した。
引き離された彼の唇はあらわになった首筋を伝い強く吸い付く。

彼女の思考はもはや停止寸前だった。
そして彼女の痺れた神経に不思議な高揚感が沸き起こる。
心の均衡を崩しリセットする為に彼に抱かれた時の背徳めいた感情とは違う
彼に支配されているという甘美な感覚。
心地よい屈従に彼女は酔い始めていた。

「…ぁ…」
小さく嬌声を上げるとふわっと眩暈に似た浮遊感を覚え、彼に身体を預けきる。
腰の動きにあわせ明るい茶色の髪が跳ねた。

彼はぐったりとした彼女の身体をそっと向かい合わせに寝かせおろすと
足を持ち上げ回し、肩に担いた。
2つ折にされた彼女の身体を上から体重をかけて貫き、尚も激しく攻め立てる。

自分の予想範囲を超えた激しく長い律動に、もはや彼女は自分を保つ事ができず、
目をつぶり意識を手放した。



(H15.9.25)




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