God bless you.-神のご加護を-






ゾクっと欲情が走り抜ける。自然に喉がなりつばを飲み込むのが容易でなくなる。
1週間ぶりに会う愛しい女神の艶かしい唇が彼をソソり身体の奥を疼き貫く。
アスランは潤んだ金の瞳に吸い寄せられそうになるのを目を瞑ってこらえた。
だがその抵抗もむなしく細い指がシャツのボタンを次々はずし肌にそっと触れられ
はだけた引き締まった胸板にカガリのやわらかな手がなぞられて。

抑制しきれない感情がそのまま衝動的な動きにかわった。
アスランは自分でシャツを脱ぎすてると自分をなぞる手を首にまきつけるように引き寄せ、
しなやかな身体を抱きしめた。
首筋に唇を這わす。「…ぁ…」
息に交じる小さな艶を帯びる声にかすかに残っていた理性の砦は
消し飛んでいく。
唇を貪るように重ねシートに押し倒した。

いつもそうだ。今まで自制できない事はなかったのに。
彼女の前だとどうにもならない。雄の自分がさらけだされて
彼女をめちゃくちゃに抱きたくなる。愛しい女神は自分を求めてくれてる。
それに余計に煽られて抑制できなくなる。

頭の隅で冷静に分析しながらもふくよかな胸を愛撫する手は止められず
アスランは苦笑する。

車がベンチシートになってる事が敗因だったな
押し倒せなければもう少し自制が利いたのに。
いやこんな状態じゃ時間の問題だった。
そんなのこじつけにすぎない事はわかってる。
自分は女神の誘惑から逃れられない。
MSを駈るコックピットで戦闘中だとしても
赤い唇を寄せられれば魔法をかけられたように吸いついてしまうだろう。

本当に俺は狂ってる。お前に溺れて命を落としてもきっと後悔などしない。


この1週間。遠くで見かけても仕事中は同僚の目があるからこそ自制できた。
触れる事ができなかった鬱屈が反動となって彼を余計暴走させる。
唇は深くくちづけて手は休むことなく体中を弄る。
ショーツは水とは違ったヌメリに湿っていた。
「濡れてる」
揶揄するように唇を合わせたままアスランは言う。
「雨に濡れたんだ」
ふて腐れるように返すカガリ。
指を布の端から忍ばせて秘苑に埋め込む。
「っひゃっ」
溢れそぼる秘苑は難なく彼の指を受け入れる。
「ここも雨に濡れたのか?」
「意地悪言うな」
指を襞にそって這わし、滑らかな部分を摩る。「ぁっ」
浮かされる思考は唇と指で味わう両方の粘膜の襞に よりかきたてられる。
敏感に反応するカガリのよじる腰に自身の猛りをすりつける。
「お前も固い」
貪りを受けながらカガリがお返しとばかり揶揄するようにかえす。

「カガリのせいだ」
「さっきまで嫌がってたくせに」
「嫌なわけないだろ。でもこんな所で…俺はお前と違って良識的なんだ」
「でも結局しようとしてるじゃないか。ここは正直だぞ」
そういってカガリがアスランのものを服の上からさわる。
その手がよけい彼を煽る。粘着質な水に埋もれた指を増やし暖かい秘壺を
執拗に嬲り回す。抜き差ししながら途中の滑らかな部分を刺激する。
「ぁあっ」背を反り返し彼女は切ない声を零す。

「こんなに狭い所じゃ舐めてあげれない。」
胸に唇を這わせる甘いアスランの声にカガリの背筋にぞくぞくと戦慄がはしる。

――欲しい

「…アス…ラン…お願…い…もう…」
彼は察した。指を抜き彼女の下肢から意味をなさない布切れを剥ぎ取る。
しなやかな脚を割ってその間に入り
自分の下肢を覆う服をすばやくおろすと自身を引きずり出し熱い秘部にあてがう。
軽く擦り付けるようにして彼女の膝を腕に抱えとまどうことなく突き入れた。
「っあ――」
悦楽と共に彼女の中心を熱の楔が貫く。


外は嵐で、クルマのなかで、追われてる最中で
久しぶりの逢瀬は押さえ込まれた感情も手伝って
ヒトにみられても構わないと一種居直りのようになった状況に
興奮さえ覚えて2人で快楽を貪りあう。
浅く深く回し込むように律動を与える彼を煽るように
彼女の腰もゆらりとあい反目する動きを加える。
お互いの意識が繋がる部分に集中して
与え合う愉悦に没頭した。
狭いシートの上で腕に抱えあげた片足を胸に押し付けるように折りたたませ
角度を変えて突き上げる。「――ああっ――」
脚を抑える手にすがるカガリの細い指をとり口に咥える。
軽く歯で噛みしめて舌で指を味わう。
「…やん…」くすぐったいのか小さく声をあげ、彼女は噛まれた指を引き抜き
彼の唾液がついた自分の指をこれみよがしに舐めた。
いつも粗雑で色っぽさとかけ離れた風に見えるカガリが
怪しく淫猥で妖艶に手の届かない女に思えて。
アスランはよけい支配欲を煽られ律動を激しくする。
「ふぁっ」

懇願して。俺を求めて。

咽び泣くような嬌声に痺れるような高揚感を覚え、
もっていかれそうな思考をかろうじて留める。
窓ガラスが2人の熱で白く曇る。
叩きつける雨とヒーターの音と繋がる摩擦に零れる甘い音
うるさい位なのにお互いの息だけが耳につく。
時折高く啼く彼女の嬌声が彼の行為をたきつける。
入り口ぎりぎりまで引き抜きまた深く突き入れては浅く戻し
繰り返す動作に彼女の咥え込む中が生き物のように絡みついてくる。

限界が2人共近い事がわかる。
抑え込んでいた脚を元に戻し一番感じる部分に擦り付けるように抽挿する。
「――ぁんっんっ」
背を反らすカガリの柔らかな膨らみにアスランは顔を埋める。
感極まった心に浮かぶ言葉を素直に音にだす。
「カガリ…愛してる」
「…アス…ラン…」

官能の波にさらされたまま、アスランの言葉がより高い波となってカガリを飲み込む。
濡れた黒曜の髪をかき抱き彼女は幸福感に酔う。
想いは高まり意識をより深く極みに追い込み
全身に痺れるような法悦を行き渡す。
繋がる部分に溢れる水を打ちつける音に興奮と歓喜が混ざりあう。
飾りを含み律動を早める。
「…や…だ…ぁぁっ――」
脚をつっぱり蠢く襞は痙攣にも似た収縮を彼の雄に与える。
締め付けがとうに超えた限界に追い討ちをかける。
熱い息を吐き彼も繋がる部分に意識を集中させる。

容易く陥落する恋慕を一際深くねじり込み彼女の奥に放出させた。



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暴走皿と攻めカガリタンが逆に攻められる萌え 〜
たのしい…


(H15.12.29)


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