AIR

ブランドKey/Interchannel 発売日2001.9.20
定価6800円 
ハードDC ディスク数1枚
ジャンルADG 
原画樋上いたる シナリオ麻枝准
音楽折戸伸治
戸越まごめ
 
音声フルボイス ボーカル曲あり

ストーリー
夏。
海に近いちっぽけな町。
一人の青年が、バスから降り立った。
青年は旅の途中だった。
こんな小さな町に留まる気はなかった。
路銀を稼いだら、すぐにでももっと大きな街に移るつもりだった。

彼の道連れは、母親が遺したちっぽけな人形。
彼は手を触れずに、
その人形を動かすことができた。
母親から受け継いだ、『法術』と呼ばれる力。
彼はそれを見せ物にして、
これまで旅を続けてきた。

早速彼は、町の子供たちを相手に
人形芸を披露する。
しかし、さっぱり受けない。
いつもとはどこか勝手が違う。
ゆったりと流れるこの町の時間に、青年は戸惑う。
青く広がる空の元で、夏は終わらなく続くとさえ思われた。

そして、この海辺の町で、
青年は一人の少女に出会った。

キャラクター名私的お気に入り度声優属性
神尾観鈴■■■■■■■■ 8/10川上とも子天然
霧島佳乃■■■■■■■■ 8/10岡本麻見元気っ娘・ショート
遠野美凪■■■■■■■■■■10/10柚木涼香天然・美少女
神尾晴子■■■■■■ 7/10久川綾勝気・母
霧島聖■■■■■■ 6/10冬馬由美勝気・黒髪ロング
みちる■■■■■■ 6/10田村ゆかり勝気・ツインテール

主要搭載システム
BGM及びボーカル曲
●オートメッセージ
●スキップ(既読判定あり)
●バックログ
●巻き戻り
●CG鑑賞(クリアー後)
●音楽鑑賞(クリアー後)
●BGM23曲
●OP曲
 鳥の詩
 Lia
●ED歌
 Farewell song
 Lia
●挿入歌
 青空
 Lia
雑感
個人的名曲
 NECはオートメッセージのテンポが悪くなくて、使いやすくて良いと思います。最低限の機能がしっかりと備わってますよ。
 巻き戻し機能は新感覚でかなり便利でした。  
 Kanonからさらに進化を遂げたKeyサウンドがここに君臨。涙涙また涙の感動BGMばかりです。

●伝承 -folklore-
●夢語り -saga-
●虹 -prism-
●夏影 -summer lights-
●水たまり -puddle-
●双星 -altair and vega-
●銀色 -giniro-
●鳥の詩
●青空
観鈴ちん
(C)Key
映画化も決定!
萌えの先にあったものは


 Kanonで一時代を築いたKeyの第二作目がAIRです。Kanon並のクオリティーを保てるのか。いや、むしろ進化出来るのか。多くの鍵っ子達が見守る中、夏発売予定が秋に雪崩れ込みつつAIRは遂に世に登場したのであります。
 例によってボイス付きの方を挙げておきます。違和感はほぼ無し。メジャーな声優陣を登用(Kanonから引き続いてる人もいますね)しています。
 また、スタッフについても諸説出回っていることは有名でありまして、これまでシナリオに参加してきた久弥氏の名前がスタッフロールに無くなっております。これによって前作にあった「萌え」のステータスが軽減してしまい、いたる絵のキャラクターがどこまで活躍出来たのかもポイントとなっております。
 OPムービーは秀逸な出来で、綺麗でプレイヤーを惹き付けて止まない音楽は健在。

 Key第二作AIRは、秋空に真夏の太陽を輝かせることが出来たのか……?


驚愕の構造とゲーム性のジレンマ


 結論から申しますとAIRの評価はKanonに勝るとも劣らない出来でありまして、皆さんの評価もかなり高い位置にあるのではないでしょうか。しかし、私はそんな中でこのゲームをKanonの様に手放しで高評価は出来ないのが現状であります。理由は幾つかあるのですが、まずこのゲームの構造を説明せねばなりません。ここからは申し訳ないのですが微妙にネタバレになっている可能性が高いので、まだ未プレイで一切のネタバレはやめてほしいという方は引き返されることを推奨いたします。















 よろしいでしょうか。
 AIRというゲームは3部構造になっており、最初の「Dream編」、次の「Summer編」、そして最後の「AIR編」から成り立っています。Dream編が終わった後にSummer編が始まった時までは私もあっと驚いたのです。まさか3人のヒロインを攻略した後に残った物足りなさがこの様な形で解消されていくとは思いもよりませんでした。しかし、Summer編が始まってみると、それは退屈でローテンポな文章が続く単なる読み物でしかなかったということが明らかになりました。選択肢が一つもないのです。本作が全体的に日常描写が長いADGであるということはDream編で分かったのですが、まさかSummer編で選択肢が一つもないとは思いませんでした。まだDream編は選択肢があったので退屈まではしなかったものの、Summer編はその点でもう少しテンポ良くストーリーを進行させても良かったのではないかな、と思ったわけです。その最もたるはSummer編は萌えが少ないことに起因します。萌えがあるから多少だらついた日常描写も許せるわけですが、萌えが少ないのにも関わらず単調なストーリーを繰り返されると少々つらいものがあるということ。これは小説ではなくゲームなんですしね。
 以上からゲーム性という観点から見るとあまりにもAIRはシナリオに頼りすぎたという他ありません。最後はきっちりと締めてAIR編にバトンタッチは出来たので、シナリオ面から見ると優秀ではあるんですが、総合力としては微妙な線。意外性はあったのですが……なんともはや。


総合得点■■■■■■ 78/100
おすすめ度■■■■■■■■  8/10
ボイス■■■■■■■■■■ 10/10
シナリオ■■■■■■■■  8/10
テキスト■■■■■■■■   8/10
キャラクター1■■■■  4/10
キャラクター2■■■■■■■■  9/10
音楽■■■■■■■■■■ 10/10
演出■■■■■■■■    8/10
システム1■■■■■■■■  8/10
システム2■■■■■■  7/10
シチュエーション■■■■■■  7/10
グラフィック1■■■■■■■■■■  5/5
グラフィック2■■■■■■■■  4/5
難解なED。答えはどこ?


 シナリオは優秀だ、などと言った手前いきなり手のひらを裏返すようで申し訳無いのですが、正直なところ私はAIRが何を言いたかったのかきっちりと伝わってきませんでした。Summer編までは良かったのですが、AIR編の終わり方があまりにも抽象的且つ不明瞭すぎたからです。どうも麻枝氏の中で自己完結している感が否めません。この批評自体は総合力重視でありますが、私自身は結構シナリオに重きを置くプレイヤーでありますので、シナリオで攻めることに異論はありません。しかし何故か納得のいかない結末。ハッピーエンドしか認めないなんてことは無いのですが……。

 家族愛、自己犠牲の先に見えたもの。それはプレイヤーの姿なんでしょうか。答えは用意されませんでした。そこでプレイヤーが答えを見つけ出すことが出来るか出来ないかは置いておくとしても、今一つ納得のいかない終焉。萌えを拭い去った結末は難解なエンディング。確かにプレイヤーを感動の渦に巻き込んだことは間違いないのですが、どうも釈然としないまま夏は終わりを迎えたのです。





 いや……本当は違うんだろうな。どこかで分かってはいるんだろうけれど、ストーリーに、いや観鈴に幸せになってもらいたいがばかりにこの様な書き方になったのかもしれません。

 やっぱり凄いわ……Keyは……

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