Canvas 〜セピア色のモチーフ〜

ブランドカクテルソフト/F&C 発売日2000.11.24
定価8800円 
ハードPC ディスク数CD1枚
OSWin95/98/Me/2000/NT4.0 ジャンルADG
原画☆画野朗

ぽん酢
 シナリオ雨城弘明
トノイケダイスケ
宮村優
音楽doors inc. 
音声フルボイス ボーカル曲あり

ストーリー
撫子学園に特待生として入学した主人公は、
その後、数々のコンクールに入選する。
しかし、いつからか絵を描くことが、
入選を目的とした作業に変わっていることに気付く。
学園経営者の売名行為の道具・・・・
気が付いたら全てが嫌になり、
何時しか筆を取ることもなくなっていた。
しかし、本編中で出会う女の子達とのふれあいによって、
純粋に絵を描く喜びを思い出し、
本来の絵に対する気持ちに気が付いていきます。
そして、その課程で育まれていく淡い想い、
そんな想いを1枚のキャンバスに描いていくのです。

キャラクター名私的お気に入り度声優属性
橘天音■■■■■■■■■■■■無限/10倖月美和史上最強の幼馴染み
天音たんに勝てる者無し
七城柚子■■■■■■■■■■10/10本山友美ボクっ娘・ショート
桜塚恋■■■■■■■■■■■■??/10友永朱音義妹・勝気
君影百合菜■■■■■■■■■■■■??/10藤咲かおり先輩・無口
篠宮悠■■■■■■■■■■■■??/10原西希京お姉さん・癒し系
鷺ノ宮藍■■■■■■■■■■■■??/10静木亜美お嬢様・癒し系
御薗瑠璃子■■■■■■■■ 9/10桜井みき先輩・勝気

主要搭載システム
BGM及びボーカル曲
●オートメッセージ
●スキップ(既読判定あり)
●オートセーブ
●クイックセーブ
●クイックロード
●CG鑑賞(クリアー後)
●音楽鑑賞(クリアー後)
●シーン鑑賞(クリアー後)
●BGM13曲
●OP歌
 Autumn Destiny
 Miyuki Kunitake
●ED歌
 おもいで
 Miyuki Kunitake
雑感
個人的名曲
 バックログが無いのはいただけません。それ以外は特に問題無し。セーブ数は20と少な目ですが、難易度は高くないので大丈夫。  非常に中毒性の高いOPは何度聴いても飽きません。くにたけソング最高^^ BGMは質が高いのにMIDIなのが残念。にしてもHシーンの音楽が好きなゲームって個人的には珍しいなあ。


●秋の気配
●はじまりの予感
●〜セピア色の時間〜
●…瞳に映るあなた
●いつも隣にある笑顔
●Autumn Destiny
●おもいで
史上最強の萌えキャラ天音たん
(C)F&C
天音たんは最愛のヒロインです。
史上最強の萌えキャラ軍団!


 天音ぇえええー!!! 好きだぁあああああ!!!!

 いつもとは毛色の異なる批評。
 私が愛した萌えキャラたち。その中で最も可愛い絵と最も素敵な声と最も憧れる属性のすべて兼ね揃えている一人の少女がここにいます。

それが橘天音なのです。

 原画家☆画野朗氏と声優倖月美和さんのタッグは、プレイ中に私の脳内をドロドロに溶かし、萌えは愛へと昇華していきました。そうです。Canvasは史上最強の萌えゲーなのです。

 Canvasはカクテルソフトが送り込んだ真性F&Cゲームです。甘酸っぱい恋愛ストーリーと絶大な力を誇る萌えキャラ、そして一流メーカーだからこそ為せるグラフィックに相変わらず薄いHシーン、と余すところ無くF&Cらしさが発揮されています。本作の特徴としては☆画野朗氏、魚氏、ぽん酢氏と三人の原画家が起用されていること。三人がそれぞれ特徴的なキャラクターを描いているのですが、それでもゲームに組み込まれるとまるで各キャラの違和感が無い点に注目をおきたいところです。

 紹介はこのくらいにしてさっさと批評に移りたいところですが、その前に一つ。私は心底Canvasに惚れきっているため、おそらく褒めちぎって終わる可能性が高いと思います。
 よし! めくるめくセピア色の世界へ出発だ!


ロマン溢れるストーリーと日常会話のベストマッチング!


 Canvasの素晴らしさって何でしょうか。とにかくキャラが評価されることは間違いないのですが、それだけでは無いはず。
 一見内向的で後ろ向きな主人公と紡ぐ物語は式が下がりそうな予感を漂わせるのですが、ポイントはここに。この主人公麻生大輔は後ろ向きと見せかけて中々熱いハートの持ち主で、要所要所でヒロインをきっちり気にかけることの出来る男。シンクロ率はかなり高まるのであります。表面上は後ろ向きでありつつも必死に前に向かって進もうとする気概が心の奥で燻っていることに気付くのです。誰にでもこんな一頃ってあるよなぁ……と。そんな成長を促進してくれるのがヒロインたち。そんなヒロインのために頑張ろうと決心した大輔と共に歩む成長物語は、クリアーした時に素晴らしい充実感を与えてくれます。お約束的展開なんですけど、最後に何かを完成させ終えるということは男にとっては大切なことで、それがプレイヤーのゲームをクリアーしたという感触を倍増させるというメカニズムがここに。Canvasはそうした意味で女の子たちとの語らい以外にも「男のロマン」溢れるゲームと言えましょう。
 また、Canvasは単純にお目当ての女の子を追いかけていればクリアー出来るのですが、これはゲーム性が低いということには直結しません。本作はヒロインとの会話を堪能するためのものでもあるからです。これは後で述べるテーマと特徴にも関わってくるのですが、本作は可愛いヒロインたちとの日常に重点を置いているのです。しかし、退屈なだけの日常が続いては面白くなくなります。そのため、本作はストーリー進行のテンポの良さでそれをカバーしています。軽快な会話を楽しみつつ、本編がどんどんと進んでゆく心地よさを味わうことが大切となってくるゲームになっているわけです。


総合得点■■■■■■■■ 80/100
おすすめ度■■■■■■■■■■ 10/10
ボイス■■■■■■■■■■ 10/10
シナリオ■■■■■■■■  9/10
テキスト■■■■■■■■  8/10
キャラクター1■■■■■■■■■■ 10/10
キャラクター2■■■■■■■■■■ 10/10
音楽■■■■■■■■■■ 10/10
演出■■■■■■■■  9/10
システム1■■■■■■  6/10
システム2■■■■■■  6/10
Hシーン1■■  1/5
Hシーン2■■■■  2/5
グラフィック1■■■■■■■■    4/5
グラフィック2■■■■■■■■■■  5/5
覚醒するピュアな心と明日へのパワー


 本作のテーマ、それは「純粋」です。
 それはキャラクターから伺えます。To Heartではロボットや超能力などの設定によってヒロインの位置を固めました。Kanonは「うぐぅ…」という台詞を呟かせるなど様々な特徴づけをすることによってキャラクターを際立たせました。Canvasは違うのです。Canvasに登場するヒロインたちは「普通」であり、現実離れした特徴や設定などは一切なされていないのです。正しく「純粋」な生まれたばかりのヒロインたち。だからこそプレイヤーも素直になれるし、素直にヒロインを愛することが出来る。Canvasのキャラクターの強みはこの普通で純粋なところにあるのです。
 思えば本編全体を通じて感じたノスタルジーな雰囲気。全体的に淡く芸術的なグラフィックによるところも大きかったわけですが、その要因は上記の点にあったと言えます。様々な有り得ない設定を苦としないギャルゲー界で、敢えてどこにでも有り勝ちなキャラクターで勝負してきたカクテルソフト。この感触は、私たちが心のどこかに置き去りにした綺麗な部分を呼び起こすからなのでしょうね。

 純粋なヒロインと楽しみ、悩み、悲しみ、時には怒り、そして喜びを共にする。真っ白なCanvasに思うがままの絵を描き終えた時、感じました。

 よし! 明日も頑張っていくか!と。

 そんな勇気と気概を与えてくれるCanvas 〜セピア色のモチーフ〜。広くお勧めしたい作品です^^

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