D.C.U プレイ記
(C)Circus
D.C.2公式
お久し振りになってしまいました。
ゲームプレイ記のコーナーでございます。
……………………
……えーと……プレイ記の書き方忘れた(汗)
こんな時はアレです。
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YAMA「雪さーんっ!!」
雪さん「ただいま伺います。はい、温かい紅茶が入りましたよ」
YAMA「ありがとう。……いつも雪さんの入れてくれる紅茶は美味しいなあ」
雪さん「うふふ。ありがとうございます。それにしてもこのコーナー、とても久し振りな気がするのですが」
YAMA「そ、そんなことは無いよ。雪さんの気のせいだよ」
雪さん「いいえ。調査の結果、実に半年振りですよ。YAMAさん、私のこと……嫌いなんですか?(うるうる)」
YAMA「そ、そんなわけないじゃないかっ!……ってこれ前もやったような気が」
雪さん「そう言えばそうですね。私をこんなにも放っておいて、一体何をなさっていたんですか?」
YAMA「ま、まあまあ、そう怒らずに。今年はキミキス以降これと言ったPCゲームをほとんどプレイしていないんだ。だから、別に浮気していたわけじゃないんだよ。言うなれば、機会が無かっただけなんだ」
雪さん「そうでしたか。確かにプレイ記自体が半年振りみたいですしね」
YAMA「そうなんだよ。それで雪さんを呼んだんだ。どうにも書き出し方を思い出せなくてね。雪さんならきっと何とかしてくれると思ってね」
雪さん「YAMAさん……やっぱり私のことを……(ぽっ)」
YAMA「どうだろう、いつも手伝ってもらってばかりで悪いんだけど、今回も助けてくれないかな?」
雪さん「お任せ下さい。全力でサポートさせていただきます!」
YAMA「ふぅ、良かった。それで、今回プレイするD.C.2なんだけど」
雪さん「YAMAさんがまたD.C.に手をつけるなんて信じられない気がします」
YAMA「そう言われるのも無理は無いか。以前付けたD.C.プレイ記ではかなり酷評したしなあ」
雪さん「それともう一つ理由があるんですよね」
YAMA「そう。もう過去のことだけど、G'sマガジン人気投票で妹たちを打ち負かしたのが……」
雪さん「まさか他社のヒロインがあそこまで勝ち上がるとは私も予想外でした」
YAMA「別に他人の評価はどうでも良いはずだったんだけど、あの時は無性に悔しかったんだよね」
雪さん「YAMAさんにとってシスプリは特別な存在ですから……。その気持ちは分かります」
YAMA「雪さんは優しいね。本当にいつも救われてばかりだよ」
雪さん「YAMAさんの支えになるのが私の役目ですから……(ぽっ)」
YAMA「よし、段々書き方も思い出してきたし、もう大丈夫だ。雪さんありがとう。」
雪さん「はい、今回も頑張って下さいね♪」
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第一回
最小(約1.2GB)・標準(約2.4GB)・最大(約4.0GB)からインストールタイプを選択可能です。
私はあまり容量に余裕がないので最小インストールにしておきました〜。
ディスクレスは不可で、初回起動時にシリアルコードを入力させられます。サーカスはこういうところだけはしっかりしてます。
開始画面は上の画像の通り。まだクリアーしていないのに画面上に4人のヒロインがいるのが気になります。
こういうのって大抵クリアーしたヒロインが一人ひとり現れていくものだと思うんですが、クリアーすると何か絵が変わるのかな……。
少し期待しておこう。
スタートすると、前作と同じ様な(と言うか同じ?)プロローグが入り、それからムービーへ。
内容ですが、イベントCGを使ったヒロイン紹介型です。
流石に前作より綺麗だと思いますが、演出は前作の方が良かった気が。
工夫が無いんですよ(ただCG流しているだけ)。
もう少し何とかならないものかしら。
気になるのは、ムービーの最後に桜ではなく雪が舞って「Merry Christmas」の文字が出てきた点でございます。
D.C.と言えば桜、桜と言えば春と言うイメージがあります。
だから春頃に発売したのだと思うのですが、このメッセージから推測するに実はちょうど良いプレイ時期だったりする!?
これは嬉しい誤算ですな。
歌は美郷あきさんで『beautiful flower』。
エロゲーに美郷あきを登場させる辺りはサーカスを褒めたいところ。
あまり印象に残らない歌だけど多分良い歌なんだろう。そういうことにしておこう。
原画家陣はたにはらなつき氏、ちのちもち氏、みつまむ氏、かゆらゆか氏の4人と言うことですが、サーカス以外では名前を聞かない方ですな。
絵の第一印象は……言ってはいけないことを言ってしまいそうなので後に回します。
予想通りと言いますか、今回のプレイ記は初っ端から殺伐とした雰囲気が漂っていますね。
この先一体どうなるのか自分でも不安だ(汗)
第ニ回
私はこれまで「2」の名を冠したゲームを幾つかプレイしてきました。
続き物ではないのに「2」と付いた場合、そのゲームは前作と何らかの共通点があるはずなのです。
「ONE2」「To Heart2」はその中で成功した作品だと思います。
両作品とも、原画もシナリオライターも前作と異なりながら、「2」であると納得出来る内容でした。
両方とも前作と180度違う絵で、一見とても「2」とは思えません。
では何故か。
それは、作品全体に流れるテーマが1と共通していたからです。
つまり、私が言いたいこととは――
「七尾絵を真似する必要など無い」
――と言うことです(あーすっきりした(^^;)
それでは、各ヒロインファーストインプレッション。
●朝倉由夢……主人公を「兄さん」と呼ぶ年下の友人。
どう見ても音夢です。本当にありがとうございました。
それと家の中ではジャージ+眼鏡って、カレカノの宮沢雪野ですかアンタは!?
うぅむ……妹っぽく見せておいて実は単なる赤の他人だし、ツボを付いているようで思いっ切り外している。
9回裏1点差で満塁、バッターは4番で一打サヨナラの場面なのに、敬遠された気分であります。
●朝倉音姫……主人公を「弟くん」と呼ぶ年上の優秀な生徒会長さん。
今のところ、一番期待を寄せているヒロイン。
年上キャラに一番期待がかかっているなんておかしな話である。
他のヒロインに魅力を感じないからではない……と思いたいのですがどうなんでしょう(汗)
いずれにしても、まだ正体が掴めていないので油断は出来ません。
●天枷美夏……やたらと強気なロボット(一応伏せます)少女。
一応反転させてますけど、今回は最初から正体が分かってますからね……。
やたらとガサツで暴力を振るってきます。
はっきり言ってこのタイプは非常に苦手です。
幾ら今後ツンデレ的展開が待っていたとしてもこの娘に傾倒することはないだろうと思う。
ただ、微妙にシナリオには期待が出来るかもしれません。
●雪村杏……ちびっこ毒舌クラスメイト。
アスペクト比がおかしい。
明らかに顔がつぶれてるんですが、これって仕様ですか?
それともユーザーが顔の比率を調整する機能がついてるんですかね?
今のところ、さっぱり萌えません。
●月島小恋……ポンコツ+優等生=幼馴染
由夢と音姫がいるので目立ちませんが、実は唯一の幼馴染キャラ。
アホ毛がやたらと目立つが、それより存在感が欲しい!
本来は一番好きなポジションのキャラなので、今後に期待。
●花咲茜……ちょいエロクラスメイト。
顔がおばんくさい。
さっぱり特徴が掴めないのでまだ何とも言えません……。
●白河ななか……学園の歌姫アイドル
D.C.2の中で一番七尾氏の呪縛に囚われていないタイプの絵ですね。
一番自然にゲームの中に溶け込んでいて好感が持てそう。
※えーと、さやか先輩の音楽が掛かってますけど(笑)
こんなところでしょうか。
こんなこと言うことになるとは思わなかったんですが、全体的に絵が変です。
どのキャラも目のバランスがおかしい。
また、水夏、D.C.からの流れですが、相変わらず立体感が無い。
真正面を向いている立ち絵が多いからでしょうけど、変わらないなあ。
うーん、絵が売りの一つのはずのD.C.でこんなことになるとは……。
背景がすごく綺麗なだけに余計目立つなあ。
七尾絵を意識しすぎて、完全に裏目に出ている感じがします。
今後が心配……って今回は心配してばかりだな(汗)
第三回
2週間空きましたが、別に放棄したわけではなく忙しかっただけですので(^^;
まずはななか狙いで来たんですが、かったるいんだかかったるくないんだか非常に微妙ですね。
ゲーム自体は以前のガヤシステムを撤廃してTo Heartやとらハと同じマップ移動形式。
一日一日が短くテンポ良く進むのは、普通の学園ものに飽きつつある私としては好印象。
目覚ましシステムは残ってますが、寝る前にラジオがかかって時間帯ごとのヒントを話すのは大変良い感じです。
要するに目覚ましシステムとガヤシステムを合体させたんですね。
前作の反省を活かしている点については評価したいと思います。
私はPS版To Heartの辛島美音子の「今日の一発目!」が好きだったんですよ。
こういう日常にアクセントを加えつつ、よりゲームに現実実を与えてくれるアイデアは大歓迎です。
そんな感じでクリスマスを過ぎてグターっとしつつ冬休みに突入したと思ったら……
なんじゃこりゃっ!?
いきなりムービーが流れ始めたんですけど!
なんですか、今までのは前座でここからが本編だと言うことですか!
そうか、そうだよね、前作もクリスマスは本編に入ってなかったもんね。
D.C.2……意外と侮れない存在になるのかもしれん……!
ところで、このゲームの違和感のすべては絵にあることは先述した通り。
何が悪いかと言うと「目」なんですよ。
ゲームしてて可愛いはずのななかが怖くてたまらない。
これじゃ、ひぐらしのレナです。
頼むからそのビー玉のような目で私を見つめないでおくれ_| ̄|○
第四回
なるほど、ムービーがもう一回流れたと言うことは、要するに三章構成なんですね。
二学期、冬休み、三学期と。
芸が細かいと言うか妙なところに力を入れていると言うか(^^;
まあ、メリハリが利いていいのかもしれない。
それにしても、青春ですなあ……三角四角の愛憎関係。
男ってのは拳で語り合うときもありますよね。こういうの好きなんです。
有り触れた話ではあるんですけど、サブキャラの使い方が上手いとやはり印象が違いますね。
茜とか杉並とか良いところで良い登場の仕方をしてます。
前作の杉並はかなりどうでも良いキャラでしたが、今回はその辺りまずまず上手く活用してますね。
それにしても●●●が分かるか……。
確かにこれまでななか編をプレイしていてどこか違和感を感じていたけれど、こんなこととは予想も付かなかったよ。
同じ展開が待っていようとは。
第五回
ななか編クリアー。
非常に有り触れた展開で先が読めてしまうんですが、何とか及第点かな。
先も書きましたが、サブキャラの使い方が丁寧なので得点を上げましたね。
テンポが良いのが良いところだとしましたが、後半はテンポが良すぎて駆け足になっている感もありました。
もう少し本編も丁寧に描いてくれるとさらに良かったかもしれません。
まあ、先の読める展開をあまりだらだらと続けられても困るのでこれ位が丁度良かったのかな?
先の読めない展開ならさらに良かったわけですが(^^;
ゆずとことりの関係と渉と義之の関係が上手く対比させてあるので、ゆずがただいるだけで終わっていないのが良いですね〜。
また、ななか編だからと言って他のヒロインがまったく絡まないのではなく、むしろその逆と言うのが中々よろしい。
由夢の可愛らしさがななか編で感じられるのがポイント高いです。
ただですね……ひとつだけ大問題があるんですよね。
これに関しては、とりあえず保留しておこう。
次は美夏狙いの方向で。
第六回
美夏編クリアー。
予想していたよりデレの多いツンデレでした。
いや、ツンデレに分類するのはいささか強引か?
知識不足からくるあの態度を見ていると、ツンデレと言うよりは単なる世間知らず系統と言う方が適当な気がします。
まあ、一般的に考えるとツンデレか……この時点で一般って何だ?と思わないでもない。
それはさておき。
美夏がロボットと言うことが最初から分かっている時点で、展開の予想は出来ていました。
あまりにも予想通りな展開なのでやや驚きましたが、エンディングは綺麗にまとめてきたな〜と。
最後の『仰げば尊し』には少しグッとくるものがありました。
今回も感じたのは、やはりサブキャラを上手く使っているな、ということ。
学園ものでは、前半は悪友と話しているシーンがあっても、後半はヒロインと主人公の二人の世界に入り込んでしまうことがよくあるんですよね。
これだと、学園は単なる背景でしかなく、学園である必要性がなくなるわけです。
学園には、人が沢山いるわけで、その人たちとの関係が大切なんですよ。
D.C.2ではシナリオ全体を通して、あらゆるキャラやヒロインが絡んでくるので、非常に賑やかです。
沢山の級友と会話することで、学園で過ごしていることを実感させてくれる……見過ごしがちですけど、学園ものでかなり重要なポイントなのではないでしょうか。
シナリオの感想。
美夏編のテーマは、最近では「To Heart」のマルチ編や『ちょびっツ』、古くは『鉄腕アトム』の時代まで遡ることが出来ます。
人がつくった生命を持たないロボットにどこまで感情移入出来るか。
結論から言えば、美夏編はテーマへの肉薄という面では物足りない……というより惜しい。
中盤でロボットは成長しないとか子どもが出来ないとかネガティブな側面をピックアップしておきながら、後半では投げっ放し。
義之と美夏の関係を描きたいなら、エピローグでは年老いた義之に付き添う変わらぬ姿の美夏……こんなシーンが用意されていても良かったのではないかと思いました。
しかし、義之と美夏という面では物足りない一方で、人間とロボットの共存という点では、まずまず描けていたのかな。
この点ではエピローグも納得出来ますし、時代の転換点を感じさせます。
一長一短はありましたが、美夏編も及第点といったところです。
次は誰を攻略しよう。
やはり奴しかいないのか……。
※そう言えば、美夏は絵が安定してました。
第七回
ク、クプププププッ……
だ、駄目だ……!!
この顔が出ると笑いが止まらないっ!(爆笑)
こ、これはまずいっ!
顔を見ただけで噴いてしまうキャラなんて同級生2の芳樹以来ですよ。
同級生2も古くなってきましたので、ご存じない方もいるかもしれませんね。
芳樹とはこういう顔でこんな声の奴です。
こんな奴と同じLvの笑いを提供してくれるんだから、杏の顔は余程私のツボにはまってしまったらしい。
しかし……この顔ってどこかで見た記憶があるんだよなぁ。
どこだったかなあ。
うーん、ここでヒントが見つかりそうな気がします。
うぅむ、もう少しで思い出せそうなんだけど駄目か……
いや、もう少し粘ってみよう。
分かったぞ!!
第八回
杏編クリアー。
気になる杏の顔ですが、立ち絵が酷いのに対してイベントCGはまともでしたので(それでも若干潰れてますが)、ご安心を。
奇妙な立ち絵に囚われていたために前回はシナリオに触れていませんでしたが、杏編も辛うじて合格といったところでしょうか。
良さそうな設定ではあったのですが、後半の展開が速くて今一つ感情移入しきれないのが残念。
後半は明らかに某ONEを匂わせる展開になりかけていたんですが、何事もなかったかのようにあっさりエンディングを迎えているのが気になる。
どうも謎を解く鍵は音姉とさくらにあるようですが、これ、きっちり解決してくれるんですよね?
と言うか、杏は明らかに不遇なヒロインですよ。
途中までは二人のラブストーリーだったのに、良いところでさくらと音姉のいざこざが始まって、結局そちらの方がクローズアップされ続け、おまけに主人公は消え始めるわで(?)、さっぱり杏が活躍し切れていないのです。
シナリオ全体として見ると杏編は必要不可欠なのでしょうが、シナリオ全体としてのパーツとしての利用に留まり、杏の魅力を描き切れていない点が非常に勿体無い。
こうなったら、謎が放置されたまま終わらないことを祈るのみです。
もし、謎が謎のままに終わったら、杏編は一体何だったのかと言うことになってしまいますからね。
ななか編でも感じたことですが、杏編でも小恋が健気でたまりません。
これはどこかでみたことがあるぞ……そうだ、これは悠姉さんを前にして身を引く天音たんそのものっ……!
寝取られ属性は無いつもりなんだけど、このシチュエーションが何故か好きなんだよなあ。
毎回これでは人によっては鬱陶しいかもしれませんが、キャラ設定をきっちり生かしている証拠ではあります。
ところで、このゲームは演出が良いですね。
もしらばであったような、各キャラの後ろ向きの立ち絵があるのがグッド。
また、やはり後ろ向き絵とキャラのアップ絵を利用しての距離感の表現もされていたことも良かったです。
ただ、画面上を舞う桜の花弁の出来があまりにもチープ。もう少し何とかなったと思う。
また、これは前作でも感じたことですが、何故エンディングとエピローグで二回もスタッフロールを流すんですかね。
歌だけならまだしも、スタッフロールを繰り返す必要は無いと思うんですよ。
前作と違ってヒロインごとにエンディングの歌を変えたのは評価出来ますが、スタッフロールに関してはもう少し気を使ってほしかったなあ。
音姉は最後に持ってくるとして、次は由夢でいくべきか、それとも本命の小恋か……悩みどころ。
■Tea Time with 雪さん■
YAMA「うーむ……」
雪さん「どうかなさったんですか? 悔しそうな顔をされて。はい、温かい紅茶が入りましたよ」
YAMA「ありがとう。……いつも雪さんの入れてくれる紅茶は美味しいなあ」
雪さん「うふふ。ありがとうございます。あら、由夢編をプレイされてるんですね」
YAMA「そうなんだ。朝倉姉妹を連荘というのも気が引けたんでね。それにしてもいかんなあ」
雪さん「何がですか?」
YAMA「予想外に由夢が萌えるんだよ」
雪さん「それはむしろ良いことなのでは?」
YAMA「そうなんだけど、D.C.で「萌え」と言う単語を使うと負けな気がしてね」
雪さん「別に勝ち負けを競っているわけではないのですから」
YAMA「それもそうか……。ここは悔しいけど素直に萌えとくか」
雪さん「ところで、どの辺りが良いのでしょうか?」
YAMA「元来、ヤキモチ妬きは好きなんだよね。それと前作では気付かなかったんだけど、普段丁寧語で話しかける娘が普通の言葉使いで話してくるところかな」
雪さん「ギャップが良いのでしょうか?」
YAMA「そうだね。何か親しくなれた気がすると言うか。こういうのは年上のヒロインにされるのが良いんだけど、兄妹関係でも悪くないね」
雪さん「なるほど……」
YAMA「そうだ! 雪さんもたまにそうしてくれないかな?」
雪さん「YAMAさんに普通に話しかけると
いうことでしょうか?」
YAMA「そうそう」
雪さん「そ、そんな……雪はYAMAさんのメイドですから、そんなこと出来ませんよ」
YAMA「はははっ、そう言うと思った。でも、そんな雪さんの困った顔もまた良いなあ」
雪さん「もう……YAMAさんったら意地悪なんですから……」
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第九回
由夢編クリアー。
3年ほど前でしょうか。
悪夢、絶望で有名なスタジオメビウスというVA系のソフトハウスがSNOWというゲームをつくりました。
このゲームはかなり感動的でして、思わず私も涙するはずでした。
……しかし、感動で流すはずだった涙は、気付けば笑いのあまり流れ出た水滴と化していたのです。
何故なら、SNOWのストーリーは私が以前プレイして号泣したKanonとAIRのパクリに過ぎなかったからです。
さて、皆さんはONEというゲームを覚えていらっしゃるかと思います。
発売が98年ですから、彼是8年も前のことになるでしょうか。
ご存知の通り、ONEはKanonとAIRをつくったチームがつくったゲームです。
やはり感動的な話で私は号泣したおぼえがあります。
D.C.2の由夢編……本当は感動的な話だったんだろうなあ……。
でもね、私は腹を抱えて爆笑してしまいました。
杏編の不安が見事に適中してしまいましたよ。
まだ全員クリアーしていない内からこんなこと言うのはあれですが、思いっ切りONEじゃないですか?
しかも、丸っきり原因不明なハッピーエンド。
これ、きっちり解決してくれるんだろうか……。
■システムについて■
一見使いやすいようで実は微妙に使い難いサーカスシステム。
一度見た話をあらすじで短く終わらせる「あらすじモード」は確かに便利。
しかし、今時、スキップの既読判定が無いのはどうなのかと。
オートモードは以前より速度が改善されて使いやすくなりました。
今回も残っている目覚ましシステムはパーソナリティーの会話が面白いから○
オートセーブの代わりにクイックセーブが付いたのも○
但し、クイックロードが無いのがやや使い難いかも。
クイックセーブをつけるならクイックロードもつけてほしいところ。
セーブは相変わらずアイコン選択でワンクッション置く方式。
これも良し悪しではあるんだよなぁ……まあ、攻略中のヒロインが分かるから良しとしよう。
基本的にクイックセーブとオートセーブが入れ替わった以外は前作から大きな変化は無いですな。
第十回
小恋編クリアー。
ええ話や……
出てくる奴らが、みんな良い奴ばかりで……。
渉もななかもお前ら何でそこまで良い奴なんだよー!
特にななかはあそこで力を失うことを分かっているだけに実に痛ましい。
痛ましいけれど、はっきり選ぶって大切ですよね。
ななか編ではこの辺り有耶無耶にされてましたけど、やはり説得力が違います。
最初にななかと付き合った時は、義之に殺意を覚えましたが、それも今となっては良き思い出。
そう、すべてはエピローグのための布石だったんです。
夜の屋上に集まった者たちの固い友情。
あの雰囲気の前には寸止めされても許さざるをえないではないか!(謎)
しかし、今回も幼馴染ヒロインに撃沈されたな(^^;
由夢編でさくらが「幼馴染や姉妹は一番あなたのことを知っていて優しくしてくれる。そんな人を好きになるのは不思議なことじゃない」というようなことを言ってましたが、まさに的を得ています。
幼馴染ヒロインは幼馴染という関係があるだけで、他のヒロインより親しいという気になりますからね。
それに、小恋編に限ってはテキストが上手かった。
回想シーンやお泊り会では胸が締め付けられるこそばゆさを覚えましたね。
小恋を意識し始めるところは、久々に主人公とシンクロしてドキドキしましたよ〜。
幼馴染から恋人へというステップ――久々に王道を見た気がしました。
さて、長らく続いたD.C.2も音姫でついに最後でしょうか。
さくらのCGが埋まっていないことを考えると、前作同様D.C.編があるのかもしれませんが、一先ずは音姫をクリアーしてからですね。
由夢編や小恋編でななかに起こった事態を見ると、どうやらこの世界には望んではいけないことを望む輩がいるようなのですが、一体それは誰なんだろう。
音姫編で明らかにされるんだよね? それと、ONE現象も解明されるんだよね?
全部杉並の仕業だったら面白いな。
第十一回
義之「……って、あんた音姫じゃなくて泡姫」ガンッ! ガンッ! ガンッ!
音姫「もう、弟くん! エッチなこと考えないの!」
すみません、お風呂系のシチュエーション好きなんです(^^;
それにしても音姉は仕方ないなあ。
何か本当の姉弟みたいで、思わずこっちも和んでしまいますね……
って不意討ち!?
第十二回
えーと……えーと……え??
???
あの、音姫をクリアーして予想通り出てきたD.C.編もクリアーしたんですよ。
一応、全クリで良いんだよね、おまけで出てきた声優も言ってたし。
それなのに、それなのに……
ごめん、D.C.編のエンディングが理解出来ない……。
純一は結局何だったんですか?
と言うかあの人一体誰ですか??
いえ、これがONEやAIRのように世界観の説明を放棄するようなゲームなら別に気にしないんですけど、D.C.はそういうゲームではないですよね。
うーむ、ネタバレのため反転>純一がさくらを復活させたけどそれでパワーを失った純一は代わりに死んでしまったということなのかしら??
と言うか純一がそんなこと出来るのか甚だ疑問ではありますが。
まさかただの3への伏線ではないですよね?
誰か説明して下さる方おりましたらよろしくお願いします(^^;
こんな状態で感想に移るのもどうかとは思いますが……。
音姫編。
種明かしシナリオ。最後に回して正解でした。
一部謎が残ったものの、一応D.C.編で解説されているので納得。
シナリオに関しては最後に纏めて書くとして、音姫の可愛さはまあまあ出ていたと思います。
終始「弟くん」という呼び方は好きではなかったのですが、世話焼きで甘えん坊というのがツボを押さえていて良いのです。
最近、年上も良いかなと思い始めてきた自分がいる。
それはさておき、この人は不意討ちが非常に上手い。
何かプレイヤーがキャラクターより鈍感になってしまってましたよ(^^;
特に告白シーンはドキッとしたというか「ここできたのかっ!」と思いました。
渉じゃないですけど、昨日読んだ少女コミックの登場人物に「こいつ何でこんなにモテるのに気付かないんだよ」と嘲笑っていたところ、現実にそれが起こって焦ってしまった状態というか。
ただ、どうしても後半は駆け足になっていたので音姫よりもシナリオの種明かしに比重が移ってしまったのが勿体無い。杏と同じですね。
D.C.編。
ラストがまったく意味が分からなかったのでそこは勘弁していただくとして。
思わず目頭が熱くなるシナリオでした。
個人的には、純一に髪を切ってもらうところがグッときましたね〜。
さくらむすびでもやってましたが、知り合い同士で髪を切るのって余程の関係でなければ出来ません。
それだけに、純一とさくらの仲がずっと良いと感じさせるのは、さくらが純一のことを好きなだけに何ともしんみりさせてくれます。
これは、恋愛関係で一度こじれても、友情関係は続いていくという小恋編の最後も連想させてくれるんです。
それに、さくらが幸せを望むのも無理はありません。
誰もが幸せになる権利をもってるんですよね……それを純一が言うのが残酷でもあり優しくもあるのですが……。
それに、D.C.編だけはドンピシャでシーンに合った曲が流れたのがポイント高いです。
やはり良いシナリオがあっても良い音楽が無いと魅力が半減しますので。
まとめは最終回にて。
最終回
さて、それではまとめに入りますよ。
まずは各項目ごとにいきましょうか。
●キャラクター
絵に関しては駄目。
何が駄目って目が駄目。
特に酷かったのは小恋ですが、全体的に感情が無く怖いです。
イベントCGは良いのですが、立ち絵がボロボロ。
種類や表情が多いのは良いのですが、バランスが悪く視線が合っていないのです。
一番問題なのは七尾絵を真似するあまり個性が無いこと。
好き嫌い以前の問題が多いと思います。
性格付けおよび存在意義に関しては合格。
ヒロイン設定はすべてシナリオと密接に関係しております。
ヒロインが相互に関係しているために、一人欠けるとシナリオが成り立たないのも高得点。
しかし、一番好印象だったのはサブキャラの使い方でしょうか。
渉や杉並や茜や委員長、そしてゆず――どれも欠けてはならない存在です。
ここまで出来るとは思わなかったので嬉しい誤算。
●声優
新人が多いんですかね。聞いたことの無い名前が多いです。
しかしながら、演技は上手だと思います。
●音楽
歌が何と8曲も!
流石はサーカスで、ヒロインごとのエンディングテーマが用意されています。
どれも私は上手いと思います。
その一方、通常の曲はあまり印象に残るものがなく、また、シーンにあった曲を流していない面も多々あり。
この辺りが良作になりきれない所以。
●Hシーン
論外。
短い上に声優の演技も下手で、実用性は皆無。
まあ、コンシュマー移植を前提にしているのでしょうし、Hシーンが無くても問題ないでしょう。
●シナリオ
3部構成で、第1部で仲良くなり、第2部で付き合い、第3部でヒロインの謎に迫る構成。
第1〜2部でヒロインの可愛さと主人公の心情が丁寧に表されているものの、第3部が全体的に駆け足で描写不足の感が否めません。
そこがこのゲームの勿体無さなのですが、長さとしては丁度良いです。
面白いのは、小恋とななかと美夏が学園友情編、音姉と由夢と杏が初音島謎解き編といった感じで分かれているところ。
ただ、どのシナリオもどこかで見た気がして、新鮮味が無いんですよね。
ななか編など前作のことり編と同じ設定を引きずってますし、シナリオまで前作と同じにしなくても良いと思いました。
ONEっぽさに関しては、何とも言えないのですが、ONEとは違って世界のシステム説明をきっちり行なっているので良いこととしますかね。
ONEは目的のためにかの設定を使いましたが、D.C.2は世界観説明の手段として使っているわけですから、根本的に求めるものが違うのかもしれません。
とは言え、やはり斬新さに欠けるのは大問題。
最早、エロゲーのシナリオも限界の域を迎えてるんですかね……。
●総評
さくらアフター。
D.C.2はTo Heart2のような(作品に流れるテーマのみの)続編の形ではなく、純粋にD.C.の続編を目指したんだと思います。
正直に告白すると、音姫編、D.C.編をクリアーするまで、このゲームは単なる劣化版D.C.だと思ってました。
しかし、この二つがあったおかげで評価を上げることが出来ました。
D.C.編が全ヒロインをクリアーしないと出ないことから、このゲームは最後までクリアーしないと本当の良さが分からないと言えるでしょう。
そして、全部クリアーしたとき、このゲームはさくらのためにつくられたゲームだと思ったんですよ。
こうも言えるかもしれません。D.C.2はさくらの夢の世界であると。
D.C.――それは曲のはじめに戻る指示を意味する演奏記号。
すべて最初に戻ったのは、一体誰だったのか……それを考えるとこのゲームに流れる切なさと優しさが見えてくることでしょう。
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