Dear My Friend

ブランドlight 発売日2004.7.9
定価8800円 
ハードPC ディスク数CD1枚
OSWin98/Me/2000/XP ジャンルADG
原画くすくす シナリオNYAON
正田崇
音楽樋口秀樹
梶原正裕
 
音声フルボイス ボーカル曲あり

ストーリー
 それは、ある冬の日に始まった、淡い青春の物語――。  主人公の少年――森川恭一は、その街の学園に通うごくごく普通の男の子。
 売れない小説家の父親と看護婦をしている母親に育てられ、真っ直ぐに……とは言え ないまでも、取り立てて道を踏み外すこともなく、用意されていたレールの上を走り続 ける毎日だった。退屈で、刺激の少ない日常。多少は不満を感じないでもなかったが、 友達という名の仲間たちと共に過ごす毎日は、それなりに楽しいと感じられるものだっ た。

 だが、その日から、彼の生活はほんの少しだけいつもとは違うものになっていく。
 きっかけは、恭一の父親が一人の孤児を自宅に引き取ってきたこと。恭一と同い年で、 久城麻衣とかいう名前の、可愛いらしい女の子である。父親曰く、身よりのない彼女の 里親になることにしたのだという。

 突然「家族が増えました」などと言われても、恭一には戸惑うことしか出来ない。そ れは引き取られてきた少女も同じの様子。だから、二人は友達になることにする。一緒 に暮らしているとはいえ、友達が増えるだけなら問題はない。そんな風に思いこもうと する。恭一は自分の親友達にも麻衣を紹介し、新たな仲間に加えていこうと試みる。

 一つの変化を除き、何も変わらない日常。
……でも、一つの変化が何かを変えつつあることを、 誰もがひっそりと感じている――。

キャラクター名私的お気に入り度声優属性
久城麻衣■■■■■■■■■■■■??/10かわしまりの正統派・ロング
北沢都香■■■■■■■■■■10/10九条信乃元気っ娘・ショート
栗原月夜■■■■■■■■ 9/10西田こむぎ巫女
黒崎小麦■■■■■■ 7/10金田まひる生意気娘・後輩
永村冴香■■■■■■■■ 9/10一色ヒカル幼馴染み・勝気
杉野司■■■■■ 5/10桜川未央ショタ
森川こずえ■■■■■ 5/10緒田マリメガネっ娘・母
森川文人■■■■■■ 6/10ルネッサンス山田変質者・父

主要搭載システム
BGM及びボーカル曲
●オートメッセージ
●スキップ(既読判定あり)
●バックログ
●バックログ中の音声
●オートセーブ
●クイックセーブ
●クイックロード
●マウス追尾
●CG鑑賞(クリアー後)
●音楽鑑賞(クリアー後)
●シーン鑑賞(クリアー後)
●パズル(コンプリート後)
●アナザーストーリー
●BGM20曲
●OP歌
 Dear My Friend
 White Lips
●ED歌
 昔、夢見てたことは
 White Lips
●挿入歌
 たまあひのうた
 White Lips
雑感
個人的名曲
 正直な話、最高です。
 オートメッセージはコンマの世界で調整可能であり、個人的には文句無し。
 レスポンスよし、セーブも使い勝手よし、おまけにアナザーストーリーをダウンロー ドしたり自分でつくったり出来るという、至れり尽くせりな搭載システムは本当に素晴 らしい。他のメーカーも見習って下さい。
 ただ、オートメッセージ時、画面から「オートモード」と言う表示が消えないのがや や気になるところ。
 綺麗なクラシック調の音楽が多いです。そんな中で好きな曲はしっとり系が多いかも。

●Dear My Friend
●夕日を見つめる瞳には
●背中合わせ
2004年のプリンセス、麻衣
(C)light
2004最萌えキャラは麻衣で決まりだっ!
引退をかけて……


 2004年。私はCLANNADにより、「萌え」というギャルゲーの永遠のテーマをどこか遠くの世界に吹き飛ばされてしまいました。CLANNADから「超えられない何か」を感じてから、もうこの世界に戻れないと思いました。萌えというものにかける情熱が削がれてしまったのです。それから数ヶ月、友人から譲り受けたゲームが悉く外れ、私は本当にギャルゲーから引退しようかと思いつつもCanvasをプレイして何とか萌えというものを忘れない様に頑張っていたのです。

 そして時は来た……

 確かに絵は良いと思っていた。だが買う気が起きなかった。そんな時、某所にて本作が激しく良いと聞かされる。特攻した。このゲームが外れたらもうやめようと決めて。そう。DMFは私とギャルゲーとを繋ぐ砦となったのです。

 そんなわけで今回は、2004年最萌え作品。lightの新作Dear My Friendを取り上げます。
 このゲームのテーマはタイトルから明らかであり、実に分かりやすいと言えますね。友人 から恋人へのステップアップを描いていくストーリーということは誰にも予想可能でしょう。
 攻略可能ヒロインは全5名。幼馴染みあり、同級生あり、後輩あり、の学園生活を送 っていた主人公と、突如同居することとなった一人の少女久城麻衣。内気ながらも主人 公にアタックしていく彼女に、周りのヒロインたちは焦りを感じ、これまでの仲良しの 友達同士という関係が変化してゆく……というお約束な展開。
 甘い恋愛ストーリーとドロドロの三角関係が展開していく中、プレイヤーは一体どの ヒロインを選択していくのか。そして本作はテーマをいかに表せたのかを、要所で突出していた萌えを追いつつ考察していく こととします。


躍動するテンポ感


 本作のヒロインは全員見るからに萌え値が高く、属性的にも広域をカバーすべく努力 しているのが分かります。声優も上手く、性格付けも設定も悪くない。普通以上の萌えがここに あることを感じることが出来るでしょう。まずはキャラクターでがっちりとプレイヤーを 掴みたい学園もののDMFにとって上第一段階では成功を収めたわけです。
 キャラクターが気に入ったなら、後はストーリーに入り込むのみ。通常の学園ものに 必要なのはテンポの良さです。特にDMFはタイトルからテーマが分かるため、余計テン ポを早くしなければ飽きられてしまうのであります。本作はその点で、テキストにはクセがあり やや悪乗りしている感があるが、ストーリーそのものは非常にテンポ良く進んでいくた めに退屈はしませんでした。ここぞという時にイベントを発生させるので飽きを感じなくて良いのですよ。
 難易度は極めて低く、ゲーム性は無いですが、テンポでカバー出来た良作なのです。そ んなストーカータイプのゲームでありながら、各キャラが程よく関係しており横のつな がりが意識されている点が特徴として挙げられることも付け加えておきましょう。
 各キャラを見た場合、麻衣はメインヒロインの位置づけにあるにも関わらずテーマか らややかけ離れている感あり。ですが、必然性のあるHシーンと健気な姿に心打たれるこ と請け合い。それは美しくも儚い恋のストーリー。画面一杯に描かれる萌え萌え、そして萌え! まさに萌えゲーの真髄で私は見事回復出来たのです。
 現実性のあるストーリーが多い中で、月夜編のみはどこかロマン溢 れる設定が用意されているのにも注目したいですな。全員EDを綺麗にまとめてきている ので、純愛系としてレベルが高いゲームです。

 ハイレベルと言えばまずOPムービーにはメラゾーマ級の中毒性があります。毎回スタート時にムービーを見なくてはゲームに入れない現象を味わえるはず。歌とのマッチングも素晴らしいので是非見るべし。そして演出の凄まじさ! 雪が降る、桜が舞い散る、怒ると頭から煙が出るわ耳は動くわ喜ぶと♪が出るわなんなんだ一体この凝り様は。とにかく見ていて飽きない効果が沢山なのは特筆もの。メーカーの規模を考えると、とても頑張っているのではないでしょうか。大変好感が持てますよ。


総合得点■■■■■■ 77/100
おすすめ度■■■■■■■■  9/10
ボイス■■■■■■■■■■ 10/10
シナリオ■■■■■■■■  8/10
テキスト■■■■■■  6/10
キャラクター1■■■■■■■■■■ 10/10
キャラクター2■■■■■■■■  9/10
音楽■■■■■■■■  8/10
演出■■■■■■■■  9/10
システム1■■■■■■■■■■ 10/10
システム2■■  2/10
Hシーン1■■■■  2/5
Hシーン2■■■■■■  3/5
グラフィック1■■■■■■■■■■  5/5
グラフィック2■■■■■■■■■■  5/5
導き出された過程。そして……


 本作のテーマは前述の通りですが、テーマが固いだけにシナリオに求められるのは結果 より過程です。最後にヒロインと恋仲になって終わりという結果ではなく、友達から恋人 へのステップアップの過程こそが重要なのです。
 本作の主人公の設定がここで生きてきます。意地っ張りで青臭い。硬派な態度をしては いるものの実際は異性を意識するがあまりの照れ隠し。そんないかにも青春真っ只中な 設定がなされています。正しく友達からの一歩が踏み出せずにいる人物像。比較的意思が 感じられない主人公が多いギャルゲーの中で敢えて人格を持たせたわけはここにあります。
 そんな主人公だからこそ、友達から恋人への過程を描くことを可能にしているのです。シナ リオ中、ヒロインは必ず何らかの悩みやトラウマを抱えていることに気付きます。そんなト ラウマを主人公と共に乗り越えた先にあるのが恋人としての称号なのです。

 キーワードとなるのは人と人との繋がり。いかにして関係を保つか苦悩することとな る友人同士の間柄ならではの展開と、その中で人の持つ優しさを追求していく心温まる シナリオが疲れた心にフィットしていきます。そして成長していく登場人物たち。元々が青 いキャラだからこそ素直に成長を見守ることが出来るのです。DMFはそんなキャラ の精神的な成長の過程を描いた青春物語。ここにテーマは達成されました。

 甘くも苦い青春の一ページ。
 皆さんも主人公森川恭一の成長劇を見つめてみるのも良いのではないでしょうか。
 凄まじい萌えがここにあることも確約しておきましょう。

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