どきドキお兄ちゃん
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妹ブームの渦中で 何か移転後のアクアハウス公式ページはとても適当になっていて、本作についての紹介は皆無に等しいですね……。 というか普通にヤフーメールを公式のアドレスに使うのはどうかと思う。 妹属性のブームが氾濫していた2002年、例に漏れず発売されたのがこの「どきド キお兄ちゃん」です。どういった理由があってタイトルを「どきドキ」と平仮名とカ タカナを分けたのかはゲームからは計り知れませんでしたが、少しでもタイトルにインパク トを持たせようとしたためと考えるのが妥当でしょうか。 本作はストーリーの項にあるように、突如主人公の目の前に現れた親戚の女の子を、 家に泊めて犯してしまおうというゲームです。攻略可能キャラクターはヒロインであるる みるしか存在せず、ボリュームの面において莫大な不安要素を抱えています。ヒロインが 一人であるという条件下で8800円という値段で発売するということは、余程キャラ クターがたっていて、且つこの手のゲームでは相当に濃いHが無いと苦しいと言わざる を得ません。 各地で妹ゲームが氾濫する中、「どきドキお兄ちゃん」はプレイヤーの印象に残るゲ ームとなったのでしょうか。 怠惰な毎日の目的 まず本作は、シナリオの中身は皆無と言えるHシーン主体のゲームであります。そのHシーン は主人公のヒロインるみるに対するいたずらからなっています。約一ヶ月間、毎日4回乃至3回 の機会が与えられ、その中で主人公はいたずらを繰り返してるみるを開発していくのです。 いたずらとしては、毎回複数の選択肢が現れて制限された回数の中から選択していき開 発していこうというこの手のゲームのお決まりといえる構成。 しかし、選択機会は多いのだがそのほとんどはいたずらどまりであって、本番行為に 移るのは後半の数日間のみというのがこのゲームの実態です。いたずらの内容もそれ程濃 いとは言えず、ソフトなものが多かったですね。 使いまわしも多く、クリアーまでに何度も同じシーンを見ることになるでしょう。一ヶ 月も期間があるだけにこれはかなり痛い……。 テキストについてもこれが言える。毎日同じセリフが繰り返される展開は読んでいて 面白みの欠片もありません。さらにはギャグに関しても皆無というつまらなさが目立つゲーム となってしまいました。
本作をプレイして、どこかこのゲームは妹というものを履き違えていると感じざるを 得ませんでした。キャラクターはそこそこたってはいるが、従順なだけが妹ではありませんよね。お兄 ちゃんと呼んでくれさえすれば良いと言うものでもありません。要は、妹萌えの本質を掴めず に単なる性欲解消の道具としかキャラクターを使えなかったのが失敗した理由ですな。まあ、 そもそものヒロインの設定が親戚であり、どこにも妹という設定が無いのではありますが、 タイトルから妹属性をターゲットとしているとしか思えないのでこういった書き方に なってしまうのですが。いずれにせよ、キャラクターを生かせなかったという点において は変わりありません。 また、やはり8800円で売るからには主題歌の一つでも入れて欲しかったのが本音 です。 本作は良作と呼べるものではなく、強烈なインパクトを受けるような作品でもなかっ たのですが、まったりと従順な女の子といちゃいちゃした毎日を気軽に過ごしたいという方に は向いているかもしれません。心が荒む様な展開はほとんど無いので、その点は安心でしょう。ヒロインが一人しかいないので、キャラクターが合うかどうかがこのゲームの出来 を左右することになります。パッケージを見て絵が合わないと感じたならば回避するのが賢 明かと。 それと、何故か声優の名前が明かされてません。誰なんでしょう。 というか何でこんなゲーム買ったんだ私は。 |