らぶフェチ 〜覗き・オナニー編〜
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低価格ながら……? 本作を批評する前に。 私には残念なことに覗きの趣味は無いために、どうしても「覗き編」が加えられてい ることに対して、本作がどこかフェチズムゲームとして特化しきれていない面が感じら れてなりません……。これについては後々述べていくこととして、批評を始めましょう。 らぶフェチは「本番よりもフェチが好き」をキャッチコピーにしたシリーズで、各巻 のサブタイトルにあげられているシチュエーションに特化したフェチズムゲームです。売りは低価格でのアニメーション。Hシーンはすべてアニメーションで構成されて います。 安く気軽なゲームをプレイしたいという安易な動機から本作を購入した私ですが、プレ イしていくうちに、良いとは言えませんでしたが、意外と値段の割に質が悪くはないということ に気付きました。ボリュームも手頃であり、Hシーンに辿り着くのも時間をかけるわけでも なく、正に値段に見合った提供が成されている様に思います。 そんな「らぶフェチ 〜覗き・オナニー編〜」。ボリュームが丁度良い本作は、フェ チズムを発揮することが出来ていたのでしょうか。 裏切りのサブタイトル 主体性の無い主人公に、唐突に何の前置きも無く始まるストーリー。本作がシナリオ を重視したわけでは無いことは開始5分で明白となります。その分、ファチズム要素に力を 注いでいないとならないわけですが、本作のフェチズム要素は、「覗き」と「オナニ ー」となっています。 まず、後者に関して考察します。 これに関してはアニメーションで表すことが出来ています。テキストはやや甘めですが、 声を入れてカバーしているし、ボリュームやバリエーション的には多くないがフェチズ ムゲームとしてはある程度合格点を与えますな。 次に覗きに関して。 前述しましたが、どうもこれがうまくなかったように思えてなりません。というのも、女性 の自慰行為シーンを覗く、ということで「覗く」行為を終了させてしまっているのです。 つまり、「オナニー」と「覗き」が一体化してしまっているのです。これでは覗きフ ェチの諸兄は満足出来ないのではないでしょうか? そもそも覗きという行為単体をCG乃 至アニメ化するのは難しいわけであり、覗きには覗くための何らかの対象が必要となります。 そのアニメーション化する対象が自慰行為のみでワンセットとしてしまったのが弱いですな。 かと言ってテキストによる心情効果を上手く表せていたかと言うと、元々テキスト面が 強いゲームでは無いだけにかなり疑問が残ります。 フェチズムゲームとして世に出たらぶフェチですが、本作は二つのフェチズムをサ ブタイトルにつけてしまったために粗が目立ってしまったのです。
値段という観点から言えばこのゲームは成功です。3800円でアニメーションを7パ ターン用意して尚且つフルボイスである点は、システムが若干使いにくいと感じるも高 評価出来ます。 ですが、フェチズムゲームとして見た場合は疑問符が打たれます。それは二つの要素をサ ブタイトルにつけてしまったからです。「〜オナニー編〜」のみにしておけばよかったも のを欲張って「〜覗き編〜」もつけてユーザーを獲得しようと言う魂胆が感じられて、 不満が生じてしまう結果となってしまいました。 よって、本作は覗きフェチな方にはお勧めの出来る内容ではありません。また、本番行為無 しでは駄目という方にもお勧めは出来ません。フェチズムゲームなだけに人を選ぶと言っ たところでしょうか。さして何もこだわらず、私と同じ様に、あまり時間をかけずに気軽 に安くゲームがしたい方は手をつけてみては如何でしょうか。 あ、いくらフェチでも、実際にしたらまずいと思います。 |