魔王と踊れ!
─Legend of Lord of Lords─


ブランドCATWALK 発売日2005.3.25
初回限定版6800円 
ハードPC ディスク数DVD1枚
OSWin98/Me/2000/XP ジャンルSLRPG
原画神無月昇 シナリオ桜沢大
音楽細井総司
風水嵯峨
 
音声女性キャラのみ ボーカル曲あり

ストーリー
千年前──。
人々は荒れ狂う魔王アツィルトの脅威にさらされていた。
強靱な肉体、想像を絶する魔力、彼の手足となって戦う魔物の大軍団。
魔王は、無人の荒野を進むがごとく、城を攻め落とし、村を焼き払い、 街を占領していった。
人間や亜人たちに抵抗するすべはなく、大陸は暗黒に包まれようとしていた。
だが、ある日を境に、魔王は謎の失踪をとげる。
当時、信者を増やしていたプリティヴィ聖教の手により封印されたという噂も流れたが、 真相は定かではない。
魔王は伝説となり、人々の心に恐怖だけを残し、世界から消え去った。



それから、千年の時が過ぎ―─。



ある夜、ひとりの若者の前に女暗殺者があらわれる。
彼女は、うやうやしくかしずくと、こう言った。
「千年の間、待ち続けておりました──魔王様が復活されるこの時を!」
彼が、封印されていた魔王の転生体だと言うのだ。
この時を境に、平凡な鍛冶屋だった彼の運命は変わった。
戦えば戦うほど蘇る魔王の力!
だが、若者に魔王の記憶も自覚もない。
人智を越えた力を持ってしまったものの、その実、気が弱く人のよい青年なのだ。
はたして、彼は現世の魔王となるのか? 
運命は、彼を 世界創世の謎へと導いていく。

キャラクター名私的お気に入り度声優属性
ウィッカ・アムリタ■■■■■■ 7/10天天暗殺者・強気
フィリア・セオリカス■■■■■■■■■■■■??/10田中美智修道女・正統派
ソフィス・アゾニア■■■■■■■■ 9/10涼森ちさと聖母・正統派
ヌル■■■■■ 5/10???謎の騎士
ピルミア■■■■■■■■ 8/10紬叶慧エルフ・正統派
オーラ■■■■■■ 7/10櫻レオナ 王女・強気
ヴァユ・ヴァンガード■■■ 3/10奥川久美子女騎士
シビル■■■■■ 5/10紬叶慧小悪魔・ロリ
トリノ■■■■■■ 7/10理多眼鏡っ娘・正統派
ミーニャ■■■■■■ 7/10比未子獣耳
チッタ■■■■■ 5/10理多商人・ショート

主要搭載システム
BGM及びボーカル曲
●オートメッセージ
●スキップ(既読判定あり)
●バックログ
●バックログ中の音声
●クイックセーブ
●クイックロード
●マウス追尾
●CG鑑賞(クリアー後)
●音楽鑑賞(クリアー後)
●シーン鑑賞(クリアー後)
●BGM20曲
●OP歌
 Silent Flame
 霜月はるか
●挿入歌
 深き森の子守歌
 田中美智
雑感
個人的名曲
 アドベンチャーパート、ダンジョンパートに分かれて操作します。アドベンチャーパートはいつものVA形式で使い勝手は良いです。スキップもサクサクやります。また、道具などの購入、装備もアドベンチャーパートで行います。
 ダンジョンパートですが、ダンジョン内をマウスによって主人公を操作して動いていくことになります。特に重くも無く動きました。戦闘はタクティカルバトル形式で、味方と敵がターン制で交替して、相手を選択して攻撃や回復などを行います。トルネコやチョコボをご存知の方はそれらを想像していただければと。
 このゲームは章構成となっており、上記のアドベンチャーパートとダンジョンパートを繰り返して進めることとなります。ちなみに全10章です。
 民族調の音楽が多いです。重厚感のあるRPG調の音楽と明るく楽しい音楽が上手く溶け込んでいる様に思います。問題点としては、中ボス戦でも通常の戦闘音楽が流れるところです。本格RPGならボス戦の音楽は用意して欲しかったところ。

●郷愁
●贖罪
●深き森の子守歌
●人として神に謳う
フィリアさん
(C)CATWALK
女神のようなフィリアさん
「本格RPG」見山!


 大変地雷臭そうなタイトルとは裏腹に、パッケージを見るととても面白そうな気がしてくる……「魔王と踊れ!」はそんなゲームです。
 公式ページを見ると分かるのですが、本作はダンジョン内を動いて発見した敵を倒していく、トルネコやチョコボと同じタイプのダンジョン探索ゲーム。可愛いキャラ、濃そうなHシーンが魅力的なのですが、それ以上に「本格ファンタジーRPG」という売り文句が最近ADGばかりプレイしていてすっかりぬるゲーマーと化した私の購買欲をそそり立たせるには十分でした。思えばこの手のRPGは結構プレイしてきましたが、エロゲーでとなるとかなり久し振り……でもないか(^^; ですが、「本格RPG」などと言われては期待しないわけにはいきません。加えてシナリオもボリュームもこだわられたとあっては思わず手を出してしまうと言うもの。かくして6800円と言うリーズナブルな価格にも後押しされ、私は魔王への道を歩み始めました……。


二周目の恐怖


 起動と同時に現れるタイトル直後にスタートするOPムービーは、舞台の雄大さ、ヒロインの魅力、そしてHシーンの豊富さを効果的にアピールした、格好良く妖艶な出来栄えです。主題歌を歌うのは霜月はるかさんで文句無しの上手さ。この人はファンタジー系ゲームの歌を歌わせると業界一、ニを争うと思います。

 次にキャラクターについて。ヒロイン達の絵は見た人10人が10人皆可愛いと言うであろう強力なパワーを持っています。メインヒロインは強気なお姉さん系のウィッカと癒し系のフィリアの二人。性格的にもキャラの魅力を十分生かせした設定が為されています。私はたまらなくフィリアさんがツボにはまりました( ̄▽ ̄) では肝心の主人公はどうか。RPGですからプレイヤーが主人公になりきれなくてはなりません。本作の主人公は、魔王の力を秘めた弱気な一般人のビナー。彼は戦闘によって魔王としての力を覚醒させていきます。普段は一般人で戦闘では魔王の力を発揮させていくという水戸黄門的なスタイルはずばり古き良き時代のヒーロー。加えて、世界制覇を目論む「魔王」という設定はただのヒーローには無い「男の野望」を感じさせます。これらの点から鑑みるに主人公としての魅力も合格点を与えられましょう。

 続いてHシーンですが、ダンジョン攻略毎に(一部除く)二人のヒロインのどちらかとH出来ます。 それもすべてシチュエーションが違い、和姦〜陵辱まで堪能出来ます。加えて、戦闘で倒した女敵やサブキャラとのHシーンもあり、ロリ、眼鏡っ娘など様々な属性を味わえます。H度はかなり高めと思ってもらって良いと思います。と言うかフィリアさんエロすぎ(^^;

 本題のシステムについて。本格RPGと言うだけあって、コンシュマーで出せるぐらいのシステム的(ストーリーではない)なこだわりが感じられます。武器の強化、特技の修得方法、攻撃方法によるダメージ変化……。遊んでみるとかなりしっかり作り込まれていることが分かります。特に、ダンジョンの探索方法によって得られる経験値が変化するシステムはなるほどと思いました。実際はこれらのシステムを気にせずにただ出てくる敵を倒すだけでもそれ程苦労せず攻略が可能だったりするのですが(^^; ただ、魔法の威力の段階が【30→60→999】となっているところがあるなど、やや粗も見受けられます。この辺りが改善されるとさらに良かったというのはありました。次回以降の課題ですね。ということで一周目は楽しくプレイ出来ます。……一周目は。このゲームの最大の問題点は二周目以降にあります。低価格の割にボリュームが充実しているところを掲げるだけあって、一周するには結構時間がかかります。そしてメインヒロインが2人いますので一周するだけでは全CGが集まりません。つまり、コンプリートするには二周以上する必要があります(三〜四周かかります)。ここで本作がRPGであることと大ボリュームであることが仇となります。アドベンチャーパートは既読も未読もスキップがきくから良いのですが、ダンジョン攻略は一切スキップ出来ません。それも1章分のダンジョン攻略にさえ時間がかかるのに全10章あるのです。 これを三周。同じ敵との戦闘、同じダンジョンの探索を三周。かなりきついものがありました(−−; 二周目以降は全アイテムを一つずつ持ってのプレイが出来るので、楽になることはなるんですが、流石に三周は堪えます。二周目以降はダンジョン攻略をスキップ出来るなどの配慮が欲しかったですね。コンプリートした人って少ないんじゃないだろうか。


総合得点■■■■■■■■ 81/100
おすすめ度■■■■■■  7/10
ボイス■■■■■■■■  8/10
シナリオ■■■■■■  7/10
テキスト■■■■■■  7/10
キャラクター1■■■■■■■■■■ 10/10
キャラクター2■■■■■■■■  8/10
音楽■■■■■■  7/10
演出■■■■■■■■  8/10
システム1■■■■■■  7/10
システム2■■■■■■■■■■ 10/10
Hシーン1■■■■■■■■  4/5
Hシーン2■■■■■■■■  4/5
グラフィック1■■■■■■■■  4/5
グラフィック2■■■■■■■■■■  5/5
魔王と踊れ!


 ……いつもなら最後にこのゲームの言いたかったことはどんなことだったのかなどを考えてみるところなのですが、このゲームの場合、とても書きにくかったりします(^^;  と言うのは、壮大なストーリーの割にエンディングが適当くさいからなんですが……。何故エンディングが適当な感じになったかと言うと、主人公である魔王の力が強大すぎるところにあるわけですが。そんな全編を通して感じたことと言えば、「何が何でも自分の思い通りにことを運ぶべく頑張る」ということ。それはまさしく魔王のあるべき姿。ジャイアニズムの化身。気弱な一人の青年が、自分の力ですべてを決定しようとする強固な意志の持ち主に進化していく過程がここにあります。そんな潔く格好良い主人公を演じるゲーム。まさしく「魔王と世界を股に駆けて踊る」ゲームが「魔王と踊れ!」なのです。魔王の持つ無限のパワーに酔いしれれば酔いしれる程、プレイヤーのロールプレイは素晴らしいものとなります。欲望に忠実となることへの素晴らしさ。本作で描かれた魔王とは人間の理想そのものなのかもしれません。

 「魔王と踊れ!」は本格RPGの名に恥じず、確かに遊べるゲームでした。アドベンチャー、ダンジョン攻略、Hシーンのバランスが良く、章構成にしたことも良かった。それだけに二周目以降が面倒くさいのが残念ではあるのですが。ただ、ボリュームも多く飽きはきますが遊び甲斐はあります。ダンジョン探索中にクイックセーブも出来るので、時間が無い方にも意外とお勧め出来ます。
 皆さんも壮大な舞台を強大な魔王と共に渡り歩きませんか? 清々しいゲームですよ、これは。

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