ロケットの夏

ブランドTerraLunar 発売日2002.10.11
定価8800円 
ハードPC ディスク数CD1枚
OSWin98/Me ジャンルADG
原画キミヲ シナリオfoca
枯野瑛
G・ハギス
音楽有田宏 
音声なし ボーカル曲あり

ストーリー
 そんなに遠くない昔。
 異星からの使者によって、地球は銀河連盟の一員となった。
 宇宙との交流や貿易が盛んになり、毎日のように銀色のロケットが星々へ向って打ち上げられた。
 けれど、ある日をさかいに銀河との交流は途絶え、宇宙港の門は閉ざされてしまった……。

   主人公・真幌高志は、幼い頃からロケットに憧れを抱いていた。だが、ある事故をきっかけに、宇宙への夢に挫折してしまう。少年の頃の輝きを失い、惰性のようにすごす毎日。
 だが、ひとりの女の子との出会いが、彼を変えていく。
 ある朝、高志の目の前にパラシュートで落ちてきた女の子・千星(ちせ)。彼女は「50マイルズオーヴァー」と呼ばれる自作有人ロケット大会の出場を目指していた。
 主人公を兄のように慕う幼馴染み・歩(あゆむ)や、担任のロボット教師である「はるひ先生」の応援もあって、高志は次第に少年の頃の情熱を取り戻していく。
 サヴォア星から家出してきた小さな姫君・セレンと彼女の護衛兼メイド・ベルチアも加わり、大会最大クラス・アルバトロス級有人ロケットの製作を開始する!

キャラクター名私的お気に入り度声優属性
香奈城歩■■■■■■■■■■10/10幼馴染み・妹
夏海千星■■■■■■ 7/10元気っ娘・ショート
セレン・アンジェニュー■■■■■■■■ 8/10勝気・ロリ
ベルチア・ヘリアー■■■■■■ 7/10ロング・武士
はるひ■■■■■■ 7/10教師

主要搭載システム
BGM及びボーカル曲
●スキップ(既読判定あり)
●バックログ
●CG鑑賞(クリアー後)
●音楽鑑賞(クリアー後)
●BGM22曲
●ED曲
 Hello Summer,Goodbye
 月本美香
雑感
個人的名曲
 バックログがマウスホイールに対応していないどころかシステムそのものがキーボードと対応していない点から相当使い難く感じました。オートメッセージが無いのも残念です。
 また、シーン鑑賞機能が無いなど、システム面ではかなり不満が残ります。
 ゆったりした世界観に相応しい音楽に加え、全体的に綺麗で感動的な音楽が心に染み入ります。泣ける。名曲多すぎ。

●Wish Upon a Star
●Green Morning
●Chise
●Winter's Children
●Catapult to the Star
●Orphans of Sky
●Requiem
●Birthright
●Hello Summer,Goodbye
皆の理想、初音ちゃん
(C)TerraLunar
ロマン溢れる壮大な物語
隠れた名作


 私、このゲームをプレイしたのは発売から時間が経ってからなのですが、正直驚きました。このゲームは非常に素晴らしい。
 本作を発売したテラルナというメーカーのゲームはこれまでプレイしたことが無かったのであまり注目していなかったのですが、普通のエロゲーとはやや違った雰囲気を感じ取れるパッケージとタイトルに目をつけて購入。ところがインストールしてプレイしようとするもキーボードに殆ど対応していないなどシステム的にやる気が無くなってしまい、暫らく放置していたのです。
 ですが、積みゲーに割ける時間が出来たために本作の存在を思い起こしプレイ再開。一人クリアーして思いました。「何て面白いんだ」と。本作の持つパワーはプレイして是非知ってもらいたいのですが、一言で表すならば「隠れた名作」である、と。これに尽きると思います。これからどの辺りが素晴らしいゲーム化を批評していきますが、もしこのゲームを見つける機会がありましたら購入して損は無いかと思います。


壮大な舞台での驚愕の展開


 ロケットの夏はロケットを製作して宇宙へと飛び立つことを夢見る主人公とその仲間たちの交流を描いたストーリーです。男なら誰でも一度は大きな夢を見るはず。というか子供の頃思いませんでしたか? 何もロケットじゃなくていいんです。例えばF1ドライバーになりたいとか、電車の車掌になりたいとか、パイロットになりたいとか。別に乗り物系でなくても良いです。とにかく何かを目指して夢中になった時期って無いでしょうか。私はありましたし、皆さんにもそんな経験がある方が少なくないと思います。本作はそんな少年時代の一ページを思い出させてくれるゲームでして、こういったストーリーが大好きな私は嬉しく思いつつも、まあそんな構図の中で繰り広げられるストーリーは「ロケットつくってる途中でヒロインと恋におちて最後にロケット完成してハッピーエンド」的などこか単調なものであるのだろう……と思っていた。

 しかし、ロケットの夏は驚くべき展開を用意してプレイヤーを待っていたのである。

 確かにそういった話もありますし、それが主題の一つであることも間違い無いでしょう。しかし、予想に反して各ヒロイン毎にストーリーがまったく異なった展開を見せるのです。これはもうプレイしてもらうしかない! まったく異なる展開を見せるためにプレイヤーは二周目以降飽きることはありませんし、伏線の張り方が巧妙なので楽しめます。単なるラブロマンスだと思ったら本当に大間違いなのです。
 また、流れる音楽が雄大であり、心に染み入る曲ばかりで一役も二役も買っております。音楽だけを見ても優秀ですよ。


総合得点■■■■■■ 68/100
おすすめ度■■■■■■■■  9/10
シナリオ■■■■■■■■  9/10
テキスト■■■■■■■■  9/10
キャラクター1■■■■■■  7/10
キャラクター2■■■■■■■■  8/10
音楽■■■■■■■■■■ 10/10
演出■■■■■■  6/10
システム1■■■  3/10
システム2■■■■■■  7/10
Hシーン1■■■■  2/5
Hシーン2■■  1/5
グラフィック1■■■■■■    3/5
グラフィック2■■■■■■  3/5
大きな夢と小さな幸せ。


 単調に終わりそうに見えたストーリーは、本作のため用意された特別な世界観の中で途轍もない規模で広がっていきました。それは圧倒的な広さを誇る「宇宙」という舞台を目一杯に活用しているからです。異星人との会話、恒星間ロケットの登場などが違和感無く行われるのも魅力的な世界観があってこそ。宇宙を舞台とした一大スペクタクルが予想もし得なかった方向へとプレイヤーを導くその様は壮大であり、まさしく男の夢・ロマンの体現であると言えましょう。シナリオ途中で主人公が自分の無力さを思い知り絶望しつつも最後まで進んでゆくパワーに惚れ込みます。しかし我々は気づきます。壮大な舞台と大きな夢を全面に押し出しつつも、そのテーマは小さな一つの幸せを守ることであることに。

 近未来を舞台に、運命に翻弄されつつも必死に自己実現に向かって頑張り続ける主人公やヒロインたちの姿を描ききったロケットの夏。
 プレイ時間は一周3時間程度という短さですが、その中にぎっしりとつまった濃密なストーリーに感動を覚えること間違い無しです。



追記:これから始める方は歩編は最後にクリアーすることを激しく推奨します。歩編は他のヒロインとはまったく違いますので……。

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