1/10(月) |
深夜のことだった。私のアパートからは誰が発したのか、不気味なすすり泣く声が聞こえていた。 勿論私でやめた。 ということで、愛佳編の余韻も冷めやらぬ内から花梨編突入です。 花梨は人数が集まらない同好会を立ち上げるために、主人公を騙して入会届けを書かせてしまったというワガママ娘ですが、そんな花梨が大好きです。ポイントとしては、 私と非常に相性が良いことがあげられます。きっちりあだ名を呼んでくれるのです(愛佳編初日参照)。ホントどうでも良いですよね。 パターンは結構定番中の定番という感じで進む様子なのですが、この同好会が「ミステリ研究会」。宇宙人探しとかするー、とか言う花梨の無茶な実験に振り回されるんですが、あながち宇宙人探しを馬鹿には出来ないのかもしれない……。 こういう娘もいるし(汗) ともあれ、宇宙人探しの機械を作ったりUFO呼んだりと微笑ましい光景が繰り広げられる。 「タマゴサンド、げっと〜」というのが可愛いですね。名言になりそう^^ カワタヒサシ氏とかクセの強い絵に言えることですが、まず声がついた途端、キャラの威力が倍増する。そしてそれに良いシナリオが付随した時、最初どこか抵抗を感じていたのが限りない愛へと置換される。これなんですよね。やはりこの人の絵って凄いと思います。個人的にはお願い♪っていうポーズが好き。 実験の帰り道の一言。 To Heartってこういうところを大事にするゲームなんです。素直さ。純粋さ。 こういう単純だけど大切な一言をきっちりストーリー中で使い忘れない。そんな要素がどこか懐かしさと温かさを感じさせる一つの要因なのではないか、と思います。 花梨編、クリアー致しました。意外と短め。ストーリーとしてもお約束的でしたが、これがTo Heartの持つ良さなのかなあと。 休日、花梨にデートに誘われ、帰りに謎の発言をする花梨。 そんなデートの翌日、休日前に学校で原因不明の火災が発生していたことが判明。無茶苦茶な実験を繰り返して目をつけられていたことからか、教師に呼び出しをくらってしまう花梨。事件にはノータッチながら、同好会を潰すという教師の意見に花梨は反論出来ません。濡れ衣ということを実証することが出来なかったし、そもそも同好会自体が存在しなかったのだから。何故なら花梨は主人公の入部届けを提出していなかったのです。 事実を知り、困惑する主人公。何故入部届けを提出していなかったのか……。様々な葛藤が走る中、主人公は花梨をとても心配している自分に気付きます。 主人公は立ち上がります。火災の原因を調査するために。そして花梨の笑顔を取り戻すために…… 花梨……性格としては何と言ったら良いか。素直になりきれない娘です。そしてちょっと普通ではない娘。ただ、そこを自覚しているところに花梨らしさがあります。花梨は仲間が欲しかったんです。本気になって付き合い合える仲間が。だからこそ、主人公の入部届けを提出しなかったのでしょう。無理矢理に決めてしまったのでは仲間とは言えないのだから。何とも意地らしい女の子らしい一面を兼ね揃えていますよね。 しかし、普通ではないことをいつまでも一人で続けていくのは無理でした。教員たちに出荷の原因はミステリ研ではないのかと問い詰められ、濡れ衣にもかかわらず反論出来なかったことから伺えます。そしてミステリ研取り潰しの宣告を受け、花梨はついに普通の女の子になってしまったのです。それは、言い換えると花梨らしさが無くなってしまったということ。 その時、ようやく主人公が花梨の魅力に気付いたのです。花梨の魅力ってなんでしょう。UFOを探し回る姿でしょうか。それとも階段の下で女の子らしく泣く姿でしょうか。いいえ。両者が合わさらなくてはいけません。普通ではない中に普通な姿が垣間見える姿があって初めて花梨の魅力が完成するのです。 花梨は今日も花梨らしさを発揮してはしゃぎまわります。それは、探していた素敵な「何か」が見つかったから。 |