とらいあんぐるハート
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今回はとらいあんぐるハート。 人気3部作の第一作として世に出た本作は、発売当初は目立たなかったもののその後じわじわと人気を延ばし、現在の位置に立っているということです。ご存知の通り、3を持ちましてシリーズは終了しました(リリカルおもちゃ箱というFDは出ましたが)。私自身はプレイしたのがかなり遅く、あまり本作には思い入れが無いばかりかそれほど好きな作品でもなバキッ!! ……何はともあれ、とらいあんぐるハートが人気シリーズであることには変わりありません。そんな本作の魅力を探りつつ、今回も批評を展開していきたいと思います。 そう言えば2002年に3部作+FD2作が入ったDVDバージョンも発売されましたな。今から買うならう〜ん……、単品でもかなり安くなっているとは思いますが、バグが多かったゲームだけにこちらの方が良いかもしれませんねえ。何となくお得だし。 あ、何だかんだ言って私も買いましたが(爆) エンディングの形 とらいあんぐるハート略してとらハは純愛ADG。 本作の魅力は、公式ページにもある通り、恋愛の「その後」も描かれたストーリーにあるとされています。要するに普通のギャルゲーにありがちな「告白してHしてハッピーエンド」というパターンでは終わらずにHした後も描かれていることにあると言うのです。プレイしてみるとなるほどその通りで、Hした後もストーリーは続いていきます。当然その後もHシーンは存在するわけで、純愛ゲームにしてはHシーンが多いことも有名ですね。ただ、Hシーン中にやたらと選択肢が多いのが本作の特徴。しかも意味があまり無いものが多く、正直萎えます。調教ものではないのだから、Hシーン中に十数回も選択させないで欲しい。集中力がとぎれ(以下略 そんな突っ込みを入れつつキャラクターとストーリーを振り返ってみましょう。忍者とか幽霊とかそれはもう有り得ない設定がてんこ盛りです。それでも展開されているストーリーは普通の学園ADGそのもの。この普通さがとらいあんぐるハートの特徴なのです。 それにキャラクター間の横の繋がりが差しさわりの無いものながら描かれていて、単なるストーカーゲームで終わらない楽しさを味わうことが出来ます。ただ、タイトルのとらいあんぐるから予想され得る三角関係について深く言及するようなストーリーは見られなかったのが微妙なところ。 また、突飛なストーリーを繰り広げつつもエンディングを非常に綺麗に纏め上げている点は高く評価出来ます。特にさくら編と弓華編エピローグは秀逸。ただのハッピーエンドでは無い心に響くものを感じることが出来るでしょう。
最近ではあまり見かけなくなってしまった懐かしさが本作にはあります。To Heartを連想してしまう……というか、つまるところ王道なんですよね。漫画チックな現実離れした設定の中で繰り広げられる温かいストーリー。Hのその後を描いたことも確かに魅力ではありましたが、どこかノスタルジックな優しい絵と相まったこの温かい雰囲気そのものが好評を博した原動力となったのではないでしょうか。 そこを古臭くて面白くないと感じるか懐かしい感じで良いと思うかどうかで本作に対する評価は変わってくるでしょう。 キャラクターがしっかり立っているだけに、萌え要素は高いです。むしろどちらかと言うと萌え重視な部類に入るゲーム。万人受けするタイプのゲームなので、絵が好みに合えば……というところ。大きな当たりは無いですが、外れることもありません。 優しい恋をしたい諸兄におすすめな一本です。 |