永ワ刻

ブランドPeasSoft 発売日2004.2.27
定価8800円 
ハードPC ディスク数CD4枚
OSWin98/Me/2000/XP ジャンルADG
原画箱入猫子 シナリオ仙瀬
音楽IT.xx 
音声パートボイス ボーカル曲あり

ストーリー
現代。

平凡な毎日を送っていた主人公「周防恭介」は、ある日事故に巻き込まれ人生の終わり迎えるはずだったが刹那という少女に命を救われる。


恭介は、帰る所が無いと言う刹那に恩を返す為に自分の部屋へ泊める事にするが、それを境に奇妙な夢を見る様になり異質な力


「過去へと遡る力」に目覚めていく事になる。

町で頻発していた連続失踪事件は、主人公の大切な人達を巻き込みはじめ。
それを、異質の力を使う事によって解決を計る主人公の身体は耐えられぬ痛みと共に音を立てて崩れていく。


・・・手にした懐中時計が針を戻す度に夢の中の少女は涙を流す。

キャラクター名私的お気に入り度声優属性
刹那■■■■■■ 7/10涼森ちさとネコミミ・ロリ
日下部小雪■■■■■ 5/10杏露花梨 妹・元気っ娘
月村雅■■■■■■■■ 9/10理多 巫女・正統派
月村聖■■■■■■ 6/10天天 お姉さん・勝気

主要搭載システム
BGM及びボーカル曲
●オートメッセージ
●スキップ(既読判定あり)
●バックログ
●クイックセーブ
●クイックロード
●CG鑑賞(クリアー後)
●音楽鑑賞(クリアー後)
●シーン回想(クリアー後)
●BGM20曲
●OP歌
 銀の雫
 理多
雑感
個人的名曲
 ゲーム中の必要最低限の機能はしっかり備わっています。
 本作の目玉システムである『TJS』【Time Jump System】について。ゲーム本編中にて、主人公(プレイヤー)は知り得た情報を記憶したまま、過去に戻る能力を手に入れ、過去を書き換える事が出来るようになります。ただのセーブ・ロード機能とは違い、ゲーム中で起きた出来事を主人公が記憶しているので、戻ってきた時に、戻ってくる前とはまったく違った行動をとり、新たなストーリーへと展開させる事が可能となります。『未来で起こる出来事が分かっているのなら、変える事が出来る』それを実現させたのが、このタイムジャンプシステムです。主人公(プレイヤー)がこのシステムを使い、ストーリーの方向が決まります。逆に言うならば、このシステムを使わないと過去を変えられずに、そのまま終わってしまうと言うことです。ゲーム性はこれによりそこそこあり。
 ただ、バグが多すぎるゲーム……。
 実は音楽は良かったんではないかと思うのですよ。

●懐中時計
●迫る危機
TJS
(C)PeasSoft
凄くは無かったけれども魅力はあったTJS
キャンペーン参加ー!


 今回批評するのはピースソフトのデビュー作「永ワ刻」なんですが、少なからず思い入れがあったりなかったり……。というのは発売前の一定期間オフィシャルで「トワコクバナー掲載サイト募集キャンペーン」というのをやっておりまして、よくあるバナーをサイトに載せてゲームの宣伝をしてくれるところを募集していたんですよ。応募サイトには特典がついたんです。そして掲載したサイトはゲームのEDでスタッフロールの如く流れるという、ときメモ3のEDで出資者がズラーっと流れるのと同じ様なことが実際に行われたのであります。で、特典欲しさも手伝って私も例に漏れず参加したのです。ですから最後にこのゲームでは私のHNとサイトも流れているのです(以前運営していたサイトなので、このサイトではありません)。そんなわけで色々思い入れがあるのですが……。

 ということで、ピースソフトデビュー作永ワ刻の批評を開始いたします。


欠陥だらけの中、光ったシステム


 永ワ刻がどういったゲームかというとそうですね……伝奇物と考えて良いと思います。何気無い日常を過ごしていた主人公が一人の少女との出会いから特別な力に目覚めると言うよくあるパターンですが、このゲームはよくあるパターンに一つの可能性を見出したのであります。主人公が手にした「過去へと遡る力」をADG内部に組み込むことによってゲーム性を高めたのです。そもそも何故本作を買おうかと思ったのかといえばこの過去へと遡るという【Time Jump System】に魅力を感じたからに他ならなかったりしますし。だって公式ページで紹介されているジャンルわけが時間跳躍アドベンチャーですよ!?
 どういったものかと申しますと、プレイヤーはゲームを進めていきます。そして連続殺人事件(正確に言うと語弊がありますが)に巻き込まれてしまいます。現在進行形の事件を解決すべく過去へと遡ることに。この遡るタイミングをプレイヤー自身が決めなくてはなりません。どの時点で遡るかによって結末が変わるのです。あまりタイミングを伸ばしすぎると解決する前に主人公は殺されてしまい、逆に早すぎると解決する糸口を知らないまま戻ることとなり、結局何故か殺されます。いかにタイミングを見計らって力を使っていくかがこのゲームのポイント。
 こうして単なる伝奇物ADGにアクセントを加えた永ワ刻は楽しめるゲームとなるはずでした。キャラに癖はあるけれどストーリーだってそこそこ楽しめるものでしたし。しかし、永ワ刻の問題点とは何なのだろうかと考えた時に酷すぎたバグについて触れないわけにはいかないのが残念。イベントCGが埋まらない、ヒロインにフラグが立たない(これは仕様なのか不明)、誤字脱字が多すぎる、などとにかく問題点が多いのです。特に聖は攻略出来そうな展開を辿るにも関わらず出来ない辺りがいかにもバグくさい。
 ということでゲームとして遊ぶ以前の問題が積算しているということから、素直に批評出来ない点があることも挙げておかねばなりません。


総合得点■■■■■ 59/100
おすすめ度■■■■  4/10
ボイス■■■■  4/10
シナリオ■■■■■■  7/10
テキスト■■■■■■   6/10
キャラクター1■■■■  4/10
キャラクター2■■■■■  5/10
音楽■■■■■■■■  8/10
演出■■■■■■  7/10
システム1■■■■■■  7/10
システム2■■■■■■■■  8/10
Hシーン1  0/5
Hシーン2■■■■  2/5
グラフィック1■■■■  2/5
グラフィック2■■■■■■  3/5
苦かった旗揚げ。しかし……


 まだまだ不完全なシステムではありましたが中々良い物を持っていると感じ取れた【Time Jump System】でしたが、キャラクター的に見ると限りなく微妙。主人公の友人の津島英二というキャラが登場するのですが、この男が非常に濃い存在で面白いのです。彼が面白いというのは良かった。ただ、良かったのはそこまでで、英二の濃さに各ヒロインが潰されてしまっています。つまり、各ヒロインの作りこみが甘いんです。性格付けもシナリオも弱い。よって、ゲームをクリアーしてもヒロインに対する印象があまり残らない。覚えているのは英二のギャグだけ。そのような結果が残ってしまいました。テキストとしてのセンスが前半はガタガタ、後半に進むに連れて徐々にスキルアップしていくのも本作の特徴。

 あ、それと本作は基本的にHシーンが鬼畜ですので、その辺り苦手な方は注意が必要かもしれません。

 入れ替わりの激しいこの世界で帆を揚げたピースソフト。デビュー作はしょっぱい想い出が詰まりつつも、アイデアとしては光るものもありました。果たして今後どのようなゲームを生み出していくのか。楽しみであったり不安であったり。
 当たり外れが分からないゲームを買うのって案外面白いんですよね(笑)

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