うたわれるもの
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
絵が好みなので誰彼云々関係無しで購入。 しかし、インストールすると『エラーコード5「セットアップがコピーできません。 ディスクの空き容量が無い可能性があります」』などとMyPCが泣き始めました。おいおい……またバグか……と思い投げ出したくなりましたが、実際はバグでは無い様でして\Temp\フォルダ内の"setup.exe"を手動で削除することにより問題解決。この問題でプレイが1日遅れてしまうという悲劇。既にやる気半減でゲームを開始しました。すると綺麗なアニメーションムービー(結構長目)が入り、さてこれは……! という感じの複雑な出会いを果たしたうたわれるものが今回の題材です。私、実はゲームはTVでプレイする方が好きな人間です。というのは安定感が抜群であるからでして、特にRPGをPCでプレイするのには抵抗を感じております。どうしても安定感が無かったFC時代のDQの印象が残っていて、フリーズするなどの諸事情に途轍もない恐怖感を抱いているのです。そんな中で本作はSLRPGという形をとったわけで、ビクビクしつつプレイしましたがとりあえず動作環境を満たしていたので動きが重く感じることは無くサクサク進みました。 ゲームらしいゲームはアリスとエゴぐらいしか作らないエロゲー界において、一石を投じた巨匠Leafの復活作を批評していくこととします。 「ゲーム」としての面白さ ロールプレイング形式のエロゲーというのは比率として見るとかなり低いですよね。何故かというとそれだけ技術が必要だから。アドベンチャーはゲームとして見た場合、そのレベルはかなり低いです。近年では選択肢が何の意味も持たない「これゲームじゃないだろ」と疑いたくなるものも少なくありません。こうした現状を鑑みるに本作は貴重な「ゲーム」である、と言えるのです。うたわれるもの本編はワンクリアーでコンプリート出来るものですが、大抵のRPGもストーリーそのものはワンクリアーで終了する点を考えると問題はありません。ストーリーも大切なのですが、本作において重要なのはシステムとしての面白さ。ゲームとしての面白さです。折角シミュレーションロールプレイングの形をとっても、面白くなければ意味がありません。ですが、本作はゲームとしての面白さが確かに存在していました。適度な戦闘パートの長さとストーリーを読み進めるアドベンチャー(分岐が無いためアドベンチャーと言えるのかどうか)パートのバランスが絶妙でした。戦闘の難易度は低かったのですが、キャラのレベルアップ時にステータスアップを自分で操作する機能、戦闘中にマウスクリックによって必殺技を発動させる機能など、純粋に楽しめる要素を盛り込んでいました。それに戦闘時のSE、カットイン演出も素晴らしい。今思えば長すぎず難しくも無くの戦闘は重要なポイントですな。戦闘パートは確かに本作の醍醐味の一つではあるのですが、メインディッシュでは無いからです。メインは飽くまで登場人物たちの繰り広げる物語にあるのです。それにこの業界のユーザーは時間の無い方が多いですし。 とまあ良いずくめことに見えたのですが、エロゲーとしては失格。キャラが可愛いのは認めますしゲームとして面白かったのも認めます。それにしてもエロが薄すぎ。やる気無い。作品を経る毎にエロが薄くなっているとは感じておりましたが、今回はカスです。それ以前に恋愛描写自体が薄すぎます。エロばかりを求めるわけでは無いですが薄すぎるのも問題。エロゲーとして出ておきながらゲーム性しか目立たないのはある意味本末転倒。 それと中身について少し口を出すとすると、エロゲー版ゼノギアスな感じです。奥が深いのでシナリオ重視の方にもお勧め。戦闘はサクラ大戦。何と言うか「ゲーム」が好きならやって損無しな作品ですな。というかコンシュマーで十分通用するので声つけて出して下さい(ぉ
エロが薄く今一つ恋愛描写も物足りませんでしたが、キャラクターの魅力は抜群であったと思います。私の各キャラクターに対するお気に入り度を見てもらえば分かると思うのですが、感情移入度が凄まじいことになります。進めれば進めるほどにどのキャラもとても好きになれる。漢キャラが熱い。ヒロインたちが愛しい。 このゲームは恋愛という観点から見ると前述の通りなのですが、シナリオそのものがしっかりしていてキャラ個々のエピソードやイベントが細かく展開されるので、各キャラについて深く知ることが出来ます。それに彼らは共に戦線を潜り抜け寝食を共にするために、愛着が湧いて湧いて仕方ありません。恋愛は無くとも家族愛があったと思います。そこが魅力なんだろうなぁ……。顔も文句なしに可愛いですしね。万人向け。 延々と戦い続ける熱き漢たちと美しくも可憐な女たち。求めるものは小さくも大きな幸せ。家族と仲間がいつまでも平和に暮らせるように……。 世界に秘められた謎とは何なのか? そしてうたわれるものとは一体……? Leafによって送り出された大作RPG。ギャルゲーを抜きにしても楽しめる一本です。 |