私の言葉によほど傷ついたのか、必死で逃れようと抗い続けた少女は、目の前で呆然と立ち尽くしている。 テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
私はこの女生徒を、好ましくは思っていない。
むしろ嫌悪感すら覚える事がある。
常に潤みを帯びた瞳。過度なまでの上目遣い。
無自覚であの様な視線を異性に送っているのならば、なおのこと性質が悪い。
甘ったれたような声色は、聞けば聞くほど苛立ちがつのった。
黒く膿んだ感情が、胸の奥に急速に広がる感触を覚える。
「・・・先生は。」
焦点の定まらない目で宙を眺めたまま、先刻の口づけでグロスの剥げ落ちた唇が微かに動く。
「私を・・・私の気持ちを受け入れてくれたんじゃないんですね?」
「何を差して受け入れた事になるのかは解りかねるが・・・。」
まだ光を取り戻さない瞳を一瞥すると、彼女の唇が微かに震えているのが視界に入った。
それでも私は、更に鋭い言葉を吐く。
「単に執拗な君の誘いを、条件付きで受けただけだ。それ以外は何も無い。」
私の嫌悪の対象物は、大きく目を見開く。
僅かに唾を呑む音が聞こえた。
絶望に打ちひしがれるその姿を眺めるのは、痛快であった。
この少女が、次に何を言うのだろう。
泣き叫び、ここを去ろうとするのだろうか?
彼女へ対する拘束を解くと、私はリビングへ移り、ソファへ腰を下ろした。
「ご褒美・・・下さい。」
彼女は私の目の前に立ちはだかると、長い間の沈黙を破る一声を発する。
少々意外な答えではあったが、予測の範疇ではあった。
「言っておくが・・・。」
彼女の肩が僅かに上がる。
この少女は、私の言葉に怯えていた。
次はどんな台詞で傷つけられるのだろうと、恐れている。
胸の奥に湧き上がる妙な高揚感を表に出す事無く、私は彼女を見つめ、冷ややかに言葉の続きを吐く。
「私は君を好きではない、愛してもいない。逆に君を見ていると、嫌悪感すら覚える。」
いつもより数段扇情的な瞳が、私を映す。
彼女は黙って頷くと背中に手を回し、大きく胸の開いたドレスを脱ぎ捨てた。
「シャワーを浴びてきます。」
抱かれる用意をしようとする彼女の腕を掴む。
「不要だ。」
「でも・・・。」
顔を赤らめ恥じらう彼女を引き寄せると、無理矢理ソファへ座らせた。
そして彼女の脚を押し開くと、彼女の手を取り秘所へあてがう。
「・・・な・・・。」
「抱かれるとでも思ったのか?“ご褒美”と聞いて。」
彼女の顔色が消えてゆく。
「たかが一度の満点で、思うままのものが得られるとでも?」
問い掛けに答えはない。それは肯定を意味していた。
彼女の指をあてがった部位に目をやると、下着が微かに湿っていた。
「・・・欲情していたようだな。」
更にそれを煽るように、彼女の指先でそこを擦る。
「・・・ん・・・。」
刺激を待ち望んでいたのか、軽く触れただけで彼女の息は容易にあがった。
「自己処理をしたまえ。」
怯えた目をして、彼女は上目遣いで私を見つめた。
それが誘う眼差しだと言っているというのに、だ。
学習能力が無いのか、それともわざとそうしているのか。
理解出来ない分、不快感に拍車がかかる。
「・・・解りました。」
私の苛立ちを悟ったのか、何の抑揚もない声で返事を返してきた。
掴んでいた手を離すと、彼女は自ら下着の奥に手を潜らせた。
「・・んっ・・・あぁっ・・・。」
行為がエスカレートしだすと、彼女は下着を自ら脱ぎ、花芯を執拗に弄る。
秘裂をひくひくと震わせ、淫猥な液体を止めどなく溢れさせていた。
彼女の空いた手を掴みあてがうと、そのまま彼女はするりと指を潜りこませる。
「・・・く・・・んんっ・・・。」
頬を朱に染め、快感に浸された目で彼女は私を見つめている。
何の感情も見せずにただ眺めているだけの私という存在は、彼女の興奮を更に煽っているようだった。
「・・・いやらしい、な。」
蔑まれる事にすら、快感を感じている。
この少女の欲の深さに、私は改めて嫌気がした。
指の動きが忙しなくなり、水音が激しくなる。
膨らみきった花芯を繰る指が、激しく蠢き出した。
「・・・あっ・・・あああ・・・はぁ・・・。」
派手な声をあげると、彼女の身体が大きく震えた。
「・・・せんせ・・・イク・・・いっちゃ・・・。」
一瞬身体の震えが止まり瞳孔を開くと、彼女はぐったりと四肢を投げ出した。
「自分がいかに淫らな人間か、理解出来たか?」
肩で息をしながらも満たされた表情の少女は、黙って首を縦に振った。
「寝るのならベッドへ移りたまえ。」
ソファで裸のままうとうとしかけている彼女にそう言い捨てると、私はテーブルにこの部屋のキィを置く。
彼女は小声で返事をし、気だるそうに身体を起こす。
「第3学期の期末考査の結果にも期待している。」
無様に丸まった背に、偽りの台詞を投げつけた。
「・・・はい、頑張ります。私・・・。」
力を失っていた瞳に、一瞬光が宿る。
「先生の事、愛してますから。」
彼女の台詞に、私は呆れて言葉が出ない。
「・・・おやすみなさい。」
緩慢な動作で寝室に向かう後姿を見送る事無く、私は部屋を出た。
果てる寸前まで、彼女は私から目を逸らさずにいた。
そして屈辱的であったろうにも関わらず、彼女は私への好意が変わらないと口にした。
彼女に対して、更に冷たい感情が沸き起こる。
彼女が私に抱いているのは、恋愛感情ではない。ただの欲望だ。
あれだけ痴態を晒しておきながら、懲りもせず愛情を口にする。
募りすぎた悪意は、嫌悪感を抱くだけでは足りなくなりはじめた。
彼女を・・・壊す。
壊して・・・狂わせる。
氷のようなその言葉は、妙に心地よく心に染みていった。
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