とある晴れた日曜日。
もとい、とある晴れた日のゴーイングメリー号の甲板。
今日もウソップは発明に勤しんでいた。


「よォ、長っパナ」
サンジは発明に勤しむウソップに近づき声をかける。

「おっ、サンジ。聞いてくれよ。これな」
「ストップ!」
発明の説明を始めようとするウソップをサンジは止める。

「オレは、おめェの発明のウンチクを聞きに来たわけじゃねェんだ」
「おっ、何だ。オレ様に何か用か?よ〜し!このキャプテンウソップ様に何でも聞いてくれェ!知らねェもんは答えらんねェが、知ってることは答えてやる。よ〜し!何でも言ってみろォ!」
「何だよ、それ・・・何でも答えられるわけじゃねェのかよ。それって、何でも聞いてくれって言う意味あんのか?」
「なななななっ。ひょっとして、おめェは、オレ様でも知らないことを聞くのか?」
「オレ様でもって何だよ。オレ様でもって。でもってやつァ、何でも知ってる奴が言うもんだ。てめェは、何でも知ってるわけじゃねェんだろ。知らねェもんは知らねェんだから、でもなんて言うな」
「そっか・・・そうだな。なるほど。や、すまなかった。そういうわけで、これはだな」



ゴン!



再び発明の説明を始めようとするウソップにサンジは蹴りを入れる。


「人の話を聞け!」
「・・・アイ」
「オレは、てめェの発明のウンチクを聞きに来たわけじゃねェんだ」
「アイ。ぞぼでしたァ・・・」
満身創痍でウソップが答える。

「で、サンジくん。君は何しに来たのでしょうか?」
思わず改まってしまうウソップであった。













「・・・なァ・・・オレとキスしねェか」


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