「・・・で?お前が負けたのか?」
呆れるウソップに覇気のないサンジ。
「オレを巻き込むなよォ・・・」
サンジに負けず劣らずウソップの声にも力がない。
「罰ゲームの相手、ゾロでも良かったんだろ?オレ、関係ねェし・・・」
「まァ、そうなんだけどな。男なら誰でも良かったんだ。勝者はナミさんで、マリモマンは一応負けちゃいねェんだ。オレ様より勝ってんだよォ。クソッ!」
段々と声を荒げるサンジ。
「でも、罰ゲームの相手はゾロでも良かったんだろ?」
「ああっ。おめェだろうとマリモヘッドだろうと男とキスすることにゃ変わりねェ」
「だったら何で・・・」
「ああん。あいつ、嫌がんだよ!」
それは当たり前だろうとウソップは心の中で突っ込みを入れる。
「無理やりキスしちまえば良かったじゃねェか」
「アホか!何でオレ様が嫌がる野郎相手にキスしなきゃなんねェんだよ。おらァ、野郎なんかにゃ迫りたかねェ!逃げる男を追いかけるなんて真似、死んでもしたかねェ!」
是非やってくれ。
オレ様の平和の為に是非やってくれと思うウソップだった。
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