君と僕の昨日と明日 -7- |
《加藤成亮Side》
あの公園での告白から数日が経過した。 「慶、一緒に帰ろう」 「あーうん、待って。すぐ用意する」 僕は晴れて彼と恋人同士となった。 でもあの時はホントにびっくりしたなぁ。 告白しようと決意した日も、告白の文句もまるで一緒だったんだから。 「シーゲっ。ねぇ今日シゲんち行っていい?」 軽やかに絡ませてくる腕。 さり気ない仕草が可愛らしくて、こんな人が僕の恋人なんだと思うと凄い幸せが込み上げてくる。 「う〜ん、僕は慶んち行きたいんだけど、ダメ?」 まだ一度も行ったことのない慶の家。 ラーメン屋さんらしいことは確かなんだけど。 「え? あ、ダメダメダメ〜」 が〜ん。ショック。 そんなに僕を家に上げたくないのかなぁ? 「だって、オレの部屋今凄く汚い…シゲに見せたくないんだもん。見せたら絶対嫌われちゃうよ…」 か、可愛い…。 今ちょっとクラッてきたよ。 あなたホントに僕より年上なの? 「嫌いになんかならないよ。でもしょうがないね、今日は僕の家で遊ぼ」 途端に慶の顔がぱあぁって明るくなる。 あ、言い忘れてたね。 付き合うにあたって、慶って呼び始めたんだ。 恋人とはいえ、三つも年上の人をあだ名で呼び捨てすることには抵抗があったんだけど、慶はどうしてもって譲らなかった。 以前僕が東新くんと付き合っていた時、二人の時だけ「ヨシ」って呼んでたことがバレて、慶がヤキモチ妬いたのが主な原因。 慶、東新くんのことになるとナーバスになるみたいで、そこも嬉しかったりするんだよね。 デートは大抵僕の家か、街をぶらつくかのどちらか。 内容はショッピング中心だけど、たま〜に勉強を教えてくれたりもする。あくまでたまに(笑)。 では、今日はとりあえず僕の家で、のんびりお茶でも飲みながらゲームでもしますか。 可愛い年上の恋人と一緒にね。 アドバイスをくれた東新くん、ホントにありがとう!
《小山慶一郎Side》
皆さんっ、聞いてくださいっ。 ついにオレとシゲは恋人同士になりましたっ。 だから今すっごく幸せ。 楽屋でも、仕事の時でも幸せモード全開のオレ。 『前の微妙な雰囲気もイヤだったけど、目の前でイチャつかれるのもかなり腹立つ』 って武内には言われるけど、それって独り身のやっかみだよね〜。 あ、武内といえば、昨日彼から聞いたんだけど、INGのアレ、オレとシゲをくっつけるためのお芝居だったらしいじゃん。 何かもー、真に迫ってたから本気だと思ったよ〜。 まぁ、そのおかげで今のオレ達があるわけだから、彼らには感謝してますけど(笑)。 そして、今日もこれからシゲの家へ行って一緒に遊ぶんだ♪ 前に一回、シゲがオレん家に来たいとか言ったことがあってかなりびびったけど。 う〜んでも、オレの方が年上なのに、シゲの方がオレのやって欲しいこと、みんなやってくれるんだよね。 そこがちょっと気に入らなかったり、それでもシゲに甘えてしまう自分がいたり。 「け〜い、何してるの〜? 早くおいでよ」 「ちょっと待ってろって〜」 とにかく、小山慶一郎17歳、素敵な彼氏との理想の恋愛生活を満喫しております。 『何で小山くんとシゲばっかり幸せなのっ。俺だってらぶらぶな恋人欲しい〜。亀梨く〜ん!』 と楽屋で草野に嘆かれても、横尾に冷めた目で見られても、飯田に苦笑いされても、やっと掴んだこの幸せは譲れないね。 前を行く男らしい背中に向かって駆け出す。 えいっ、抱きついてやれ♪ 「待ってよシゲ〜。だ〜い好きッ☆」
END
終わりました…。不可解な点も数多くありますねぇ。きっとシゲだけじゃないですからね、小山くんを「慶」って呼ぶの。そもそもシゲを含め大概は「慶ちゃん」じゃないですか。かなりドリーム入ってるわ…。それに東新くんもニックネームが「ヨシくん」とか「よっくん」らしいじゃないですか。また自分の都合の良いように設定してるし(笑) |