over18

S M L LL

女体モノ、エロ系お題1


1.口付け

「いわゆる、アレだね」
唇を離した途端にロイは言った。
「んだよ?」
答えるのは不機嫌そうなエドワード。
「例えば年齢差がどうであろうが、だね」
「だから、何が言いたいんだよ!?」
何時になく回りくどいロイの口調に、最近ロイに対してだけ沸点が下がっているエドワードは切れかかる。
だって仕方ない。どう思われてるか、心配だし。
「そう直ぐ怒るのはやめたまえよ。カルシウムが足りないのかい?」
暗に牛乳を飲めと言われているような気になり、エドワードの沸点は更に下がった。
「だから、なんだよ!!! 男なら何事も直球勝負が普通だろ!」
男に見えても男ではないエドワードだけには言われたくない。
だが実際彼女は、ロイの知る誰よりも男らしい。
そんな彼女に負けない為にも、では男らしく直球勝負でもしてみるかね? とロイ。
エドワードを抱き上げると、その耳元に囁いた。
「年はまだまだ子供と言える年齢だと言うのに、君はやっぱり女だね?」
は? と思った時には、エドワードの体は、まだまだ遠いと思っていたベッドに押し付けられていた。
「キスだけって……」
「だから、キスするんじゃないか?」
自由にならない体をどうにか動かして、エドワードは腰のベルトに伸びるロイの手から逃れようとする。
上半身は既にロイの腕の中。
ドキドキと脈打つ心臓の音が、とても、うるさい。
「き、キスはもう、終わっただろ?」
「そうだね。恋愛ごっこのキスは終わったね」
「ごっこ、って……」
キス一つにすらかなりの緊張感を求められたというのに、それをごっこ扱いされてエドワードは泣きそうになる。
「だから、これから大人のキスをするんだよ」
「え?」
と、言ったはずが、言えていたかどうか。
深くまで合わさった唇によって言葉は封じられ、エドワードは「ごっこ」の意味をこれでもか、と実地で教えられてしまった。
触れ合うだけではない、ごっこ、じゃないキス。
優しさなんてあまり感じられないけど、でも、相手の熱が痛いくらいに伝わってくる。
互いの舌が交わり、怪しい音を立てて貪られる。
まるで、食べられているかのようだ。
だが、それだけではなかった。
初めての経験にぼうっとなっている間に、先程はやっとの思いで抵抗していた手が、いつのまにかベルトを解いていた。
ズボンの合わせを割って、下着の中に熱をはらんだ熱い手が忍び込んでくる。
「んんっ!」
悪戯な手はまだ閉じられた弁を割り開き……。
「や、やだっ!」
しつこく追いかけてくるロイの唇を振り解き、エドワードは叫んだ。
未知の経験に怯えるエドワードを苦笑で見やったロイは、しかし首を振る。
「だってまだキスが終わっていないじゃないか」
「キスって……だってもう……」
ともすれば奥に入り込んでこようとする手を、足を閉じて何とか防いで、エドワードは欲と怯えによる涙の滲んだ目でロイを見る。
「……キスには色々あるものだよ。少しこちら方面も勉強しなさい」
諭すように言いながら、しかしロイの手は遠慮がなかった。
強引にズボンと下着を下ろすと片足だけ抜き、細い両足をぐい、と広げる。
「ちょっ!」
閉じて隠そうとしても、男の力強い手には叶わなくて――。
「ここにね」
ロイが言って唇を落としたのは、濡れて恥ずかしい液でしとどに濡れた、エドワードの秘所であった。

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