〜トワイライトシンドローム
〜
探索編・究明編
発売日/探索編・95年
究明編・96年
メーカー/ヒューマン
PS/AVG
そもそもの発端
全国各地の学校のトイレに出現し、巷の話題を席巻した謎のおかっぱ少女。
ここ武蔵野市の雛城高校でも御多分にもれず、
今日もその噂がささやかれている。
「旧校舎3回の北側の女子トイレ。
そこを真夜中の12時過ぎに 3番目の扉をコンコンコンと3回叩くと、
中から女の子の声が…」
岸井ミカは噂の達人である。
常に行動を共にする取り巻きの総数12人。
その15歳の笑顔と入学4ヶ月にして作り上げた情報網に勝てる人材は、
ほかにも見当たらない。
「雛城高校のおかっぱ少女」も
脚本を手がけたのはほとんど彼女である。
この茶髪系、獅子座のAB型は
いつも話の真ん中にいる、そんな自分が大好きで仕方ないのだ。
ともあれ、今年3年生が卒業したら取り壊される予定の旧校舎は、
そんなどうでもいい信憑性を与えやすい、
あまりに無防備な風貌で立ちそびえていた。
「さて、と…」
次なる作戦を前にして、岸井ミカは期待に胸をふくらませていた。
町中に潜む、あの、噂の暗闇を探検する…
生徒会の経験もあり、
コンパの進行もお手のものの彼女にとっても、
これはちょっとしたビッグプロジェクトだ。
同級生ではダメ。仲間内で参加者を募るわけにはいかない。
あくまでヒロインは彼女ひとり。
男の子も×だ。
暗いトコにふたりっきりなんてシチューエーション、
今は求めていない。
「センパイっていうのは、こういうときこそ利用価値があるんだよね。」
職員室でふと見たもうひとりの噂の中心人物は、
ロングが似合うちょっとカッコいい感じ。
ハゲの数学教師が目の前で本気で怒鳴り散らしているのに、
涼しい目付きで受け流していた、あの人。
「2−C 長谷川ユカリさん。
話題になっていますよ、センパイ」
こうして今週末の探検プランは、 彼女の中でできあがったのだった。
(上記説明書より)
☆
プレイヤーは3人の女子高生を操作し、
噂を追体験すべく学校・街で行動します。
基本は横スクロールのAVGで、
怪しい所を調べ、
そこに出た選択肢を選び話を進めていきます。
噂を解明できるも迷宮入りになるのもプレイヤー次第。
それぞれの噂の結末として3つの終わり方が用意されいます。
また、彼女たちも普通の女子高生ですから、
怖いものを見ればドキッとします。
このドキッは心音とバーグラフの脈によって表現されますが、
怖い出来事にあまりにも多く遭遇してしまうと
彼女たちの心も体もその恐怖に耐えられなくなり、
ゲームオーバーとなります。
無事に噂を解明できるよう細心の注意を払いながら
日常の「影」の恐怖と
リアルなジョシコーセーライフをお楽しみ下さい!