誕生日プレゼントは? 3

 それから虎王のマンションへ向かう。去年は引っ越しが済んでなかったのでホテルで会ったが、今年は虎王が一人暮らしをしている場所へ侵入した。
 虎王名義のマンションは一室だけではなく、7階建てのマンションそのものが虎王の物だ。いや、そのものと言うのは少し間違っているか‥。
 実は虎王は大学4年生の春に宇治田監督からお呼びが掛かったとき、既にここ「サンライズ」へ入ると決めていたらしい。他には一切知らせてなかったのは、親父よけだったのかもしれない。虎王はきっとうちの親父が跡を継いで欲しいと言えばここには入ってなかっただろう。
 だけどそうだとちょっとおかしいか。このマンションの土地はサンライズに入ると決めたときに虎王のポケットマネーで購入した。虎王はモデルで稼いだ分を株や外貨取引で相当な額まで膨らませていたらしい。20戸余りのマンションが建つ土地をポンと買えるなんて。
 そこへうちの親父が会社名義でマンションを建てたのだ。高級賃貸マンションのそこはゆくゆくは全てを虎王が買い取る予定らしかった。
 なら虎王はここにずっと住むつもりなんだろうか。親父は虎王の行く先をどう思っているんだろう。家の中では一度も会社に入れと言う言葉は聞いたことがない。だけど家族も社員も全員が虎王が次期社長だと信じ、期待していた。例えバレーをやるにしても数年のことだろうと。それがそれらしい話しは一切ない‥。
 考え出すとどうしても社長の座に納まってる虎王が見えてこないのだ。俺は‥、虎王と一緒にうちの会社を下条先輩の下条財閥とタメが張れる程の企業にするつもりでいるのに。そのために今頑張って勉強しているのに。あいつはどういうつもりなんだろう。
 それともさっきも言ってたように、あいつは俺の財産でいるつもりなのだろうか。自分ではトップに立たずに?
 そんなの‥、どうかしてる。

 中学の2年くらいだったか、まだ俺が虎王と仲違いしてなかった頃だ。その前日の夕飯の時に将来の話しになって、俺は当然のように父親の会社に入るつもりでいたから同じことを繰り返し言ってた。虎王は俺に頑張ればいくらでも立派な社長になれると言ったのだ。その時は冗談だと思って「兄さんよりなんて無理」と言ったのだが、大丈夫だと頭をワシワシと撫でられ、なんだかごまかされてしまった。
 それで虎王が帰ってくる前に母親に聞いてみたのだ。会社を継ぐ気がないのかと。
 そしたら母親は変なことを言っていた。
「う〜ん、お兄ちゃんは何を考えているのかよく分からない所があるから。でもね、昨日のことって気になるわよね。母さんも気になって。それで一生懸命考えてみたの。お兄ちゃんはもしかしたら狼ちゃんが社長をやりたいなら会社には入らないつもりなんじゃないかって。狼ちゃんが他のことをやりたいなら、お父さんが喜ぶ方向へ動くと思うんだけど、そうじゃないならあなたが一番いい方へ動くと思うわ」
「俺は兄さんが社長で俺が副社長って、今の状態と同じように出来れば一番だって思ってるのに。親父とおじさんみたいに」
「そう‥、そうよね。お兄ちゃんはあなたのことが一番だから、きっとあなたがそう望んでるって言えば、そうしてくれるわ」
「うん、ちゃんと兄さんに言うよ」
 それを聞いて母親はニッコリとした。兄弟の仲の良さも自慢だったから。

「でもどうして兄さんって俺のことこんなに大事にしてくれるんだろう。小さい頃は兄弟だから、兄さんだから当たり前って思ってたんだけど、省吾のところだって桐谷のところだって兄さんとはあんまり仲良くない。どっちが勝つかいつも競ってるし、出し抜こうとしてるから」
「そうねぇ、お兄ちゃんって変わってるから」
 いつも自慢の息子という言い方しかしない母親が、俺の前だけだからと虎王のことを変わってると言った。それだけで母親であっても怒りをぶつけたくなる。
「あら、ごめんね。怒っちゃった? でもね、正直な話し、狼ちゃんくらい賢かったらそれだけで天才児の母親って充分言えるのよ。だけどお兄ちゃんクラスになると子供のレベル超えてるのよね」
 まるで他所の子みたいに話す母親に少し寒気を感じたのを覚えてる。

 虎王は本当に小さな頃から破格だった。1歳になる前に全ての言葉を理解し、幼稚園に入る頃には読み書きが出来た。母親の言うことは何でも聞き、俺の面倒もよくみてくれたそうだ。
 だけどある日、幼稚園の年中だったらしいが、こんなことを言って母親をビビらせた。
「どうして俺は生きてるの。なんのために産まれてきたの。生きている意味がある?」
 小さな頃は自分のことを名前で呼ぶが、それもせず、まるで哲学者のようなことを呟く虎王。まあ、うちの母親もたいがいがぼやけてるから、これが普通の親だったら狼狽えて病院にでも行ってるかもしれないが、驚いたには驚いたんだろうけど、一般人の比ではなく。
「あのね、王ちゃんはお兄ちゃんになるために一番に産まれてきたのよ。だから狼ちゃんを守るためにお兄ちゃんになったの」
 虎王の質問に的確に答えているとは到底思えないような解答だが、何故だか虎王にはヒットした。
「そっか、そうだったんだね。俺は狼ちゃんのお兄ちゃんだから産まれてきたんだ」
 それまで余り表情のない子供だったのが、母親の微笑みに心からの笑みで応えてくれたらしい。

「お兄ちゃんはね、それまで生きてることに目的がなかったからいつもどっかでつまんないって思ってたのかもしれないわ。お兄ちゃんにとっては出来て当然のことを不思議がられ、同じことが出来ない同級生やお友達の方が不思議なのに自分の方を変に思う人間に当てられちゃったのね。自分は変なのだから生きていてもしょうがないって。生きてる意味がないってことは喜怒哀楽も持てないのよ。だからこの時初めて生きる目的を持って感情が通ったんだと思うの」
 虎王がまるで高性能のロボットみたいに思えてしまった。映画でも漫画でもロボットが心を持つってな話しはよくあるが、そんな風に思える。
 しかし生きてる意味なんて大人になったって分かってない人間が大半なのに、幼稚園児がそれを悩むだろうか。それとも純粋だからこそ悩むことなんだろうか。虎王には本能というものが欠如してる気がする。生きる目的や意味が無くても普通は本能で生きたいと思う。それがないのはなんだかやっぱりロボットみたいだ。
「だからね、いつでも狼ちゃんのお手本になれるよう頑張っているし、自分が守ってきた狼ちゃんが可愛くてしょうがないのよ」
 俺のことを思ってくれてるのがそんな小さな頃からだと聞いて嬉しい反面、少し照れ臭い。でもここまで大きくなったのだから、あとは自分のことを考えてもいいのに。

「お兄ちゃんにとっては狼ちゃんが一番だから、他のことはどうでもいいのかもしれないわ。なんたって生きてる意味なんですもの」
 こんなに真面目に話していても、最終的には冗談にして締めてしまううちの母親の脳天気さには参るが、最後の台詞は自分にもそう言って励まして理解しづらい虎王のことを見守ってきたのだろうか。親にまでそんな風に思われて虎王は寂しくなかっただろうか。
 ああ、だから余計に俺のことを可愛がってくれたのか。俺は虎王の全てを尊敬していたから。なんでも出来る虎王は俺の誇りだった。虎王に出来ないことなどないと信じていた。
 実際2〜3歳上の相手なら頭でも負けなかったし、身体もそんなには違わなかった。運動神経も抜群だったし、出来なくて困ったことなど思い出せない。
 あの頃の俺なら虎王が例え魔法を使ったって驚きはしなかっただろう。さすが俺の兄さん、と自慢に思うことはあっても、変だと思うことはなかっただろう。
 きっと虎王はそれくらいに変わったものを見る目つきで見られてきたんだろうな。だからその全てを認めていた俺が唯一本当の虎王でいてもいい対象だったのかもしれない。
 だが、そこまで賢い奴は小学校の高学年(4年生からの後半の意味で)になった頃には普通に見せる術を知っていたと思う。充分目立ってはいたが、それでも極力目立たないよう力をセーブして生活していたのだろう。

 ふと思い出してしまった昔話。そこと摺り合わせて考えても、虎王は会社へ入らず、俺に全てを譲るつもりなのかもしれないと思えてしまう。


 その色々と考えさせるマンション最上階のワンフロア1邸の部屋に虎王は一人で住んでいる。階下には白坂先輩の部屋があるらしい。
 非常に綺麗な部屋は白坂先輩が掃除してるんだろうと思わせたが、キッチンのカップを見れば相当数の女の子が出入りしてると証明していた。冬哉と相変わらずだなと顔を見合わせ、デリバリーの料理を並べる。
 白坂先輩も誘ったのだが、あの人は絶対虎王の前へ出しゃばりはしない。今日も頑として断られてしまった。
 なので男3人でワインを空け、料理を腹に収め、最後はケーキを食べた。そこで冬哉は虎王へ誕生日プレゼントを渡す。

 虎王は手のひらサイズの箱を開け、中を見る。
 それは小さなダイヤが付いたイヤカフ。耳にパチンと挟んで付けるタイプのもので、外耳の上の方へ付ける。
「先輩の誕生石だから。奮発しちゃった。バイトしたらね、一番に先輩にあげたかったんだ」
 冬哉は皿洗いのバイトを一生懸命してお金を貯めていた。虎王のためだとは知らなかったが、前から言ってたからな。品を選ぶのは付き合わされて、結局俺も半分出すことになった。
 プラチナ台のそのイヤカフは幅は1センチほど。真ん中にダイヤが付いて、裏にはイニシャルが彫ってある。虎王のイニシャルではなく、TとR。冬哉は自分たちのことをいつでも胸に止めていて欲しいと願いを込め、このイニシャルを彫ってもらった。
 虎王は裏のイニシャルも確認すると左耳に二つともを付けた。

「どうだ」
「うわっ、先輩格好いい」
「2人並んでる方がいいだろ?」
 そう言って俺の方を見てニッコリする。
 虎王の耳で俺と冬哉が並んでいる。それは今の関係そのままのような気がする。ダイヤは虎王の顔を引き立てるアクセントとなった。ダイヤモンドにだって引けを取らない虎王。飾りが付いてよりいっそうグレードアップする。
「うん、狼帝と俺といつまでも一緒に虎王先輩のことを応援してるからね。先輩、試合とか大変なときとかは俺たちが付いてることを思い出して頑張ってね」
 試合にはアクセサリーは無理かも知れないけど、荷物の中に入れて置いてと注釈も加えながら冬哉は虎王が俺に向けた台詞と似たようなことを言う。
 相手のことをきちんと思えば出る言葉なんだろう。
 いつでもそばに付いてるから。いつでもお前のことを思っているから。
 俺は冬哉にだってそう言いたい。

「冬哉も狼帝もありがとう。もう一息頑張ってサンライズをリーグ優勝させるからな」
 初参戦だったにも関わらず、先日のリーグは3位だったサンライズ。この勢いでいけば今度は優勝できそうだというのがもっぱらの見方だった。だが、虎王の異常人気で練習や外出がままならない状態が続き、相当にストレスが溜まるだろうとも言われていたのだ。
「うん、先輩がいれば大丈夫だよ。信じてるからね。あ、でも絶対無理しないで。初参戦で3位でも充分に凄いよ」
 冬哉はただのファンになってしまって、サイン色紙を取り出し、お願いする。虎王も嫌がりもせずそれにサインをする。
「そう言えばさ、ヨッシーと仲直りって言うか、仲良くなったの?」
「ヨッシー?」
「うん、前田美良(同人誌登場)さん。ほら、ホストクラブで対決した」
「ああ、あいつか。いや、ここんとこは会ったこともないぞ。モデルクラブも止めたからな」
「ヨッシーも凄いよね。今度連ドラの出演が決まったらしいよ。でもそれでね、先輩とはモデルクラブ時代からの親友とか言ってるんだよ。嘘だとしたら先輩の話題にどうしても乗りたいんだね」
 全くあいつも懲りないな。虎王に完膚なまでに叩きのめされたくせに。落ち込むか、よりいっそう敵対視するかが普通だと思うんだが、なにやら手のひらを返して虎王に擦り寄ってきたらしい。白坂先輩からの情報だけど。
 だがドラマに出てるなんて、頑張ってるんだな。うん、根性はありそうだったしな。
 この虎王に挑むことも凄いと思うが、それなりに勝負になることも凄い。俺は‥こいつ‥、虎王だけは敵に回したくないと思うから。

 冬哉が話したかったことも、お願いもすっかり全てが済んであとは寝るだけとなった。

「冬哉、したいか?」
「うっ‥うん。先輩‥3ヶ月もしてないもん」
「3ヶ月くらいどってことないだろ。いつも狼帝に可愛がってもらってるだろ」
「や‥だ‥。可愛がってもらってる‥なんて。俺‥が、エッチなこと好きみたい」
「なんだ、違うのか」
「ちっ、違うもん。狼帝の方が絶対好きだもん。いっつも狼帝がやりたいって言うんだから」
「ふ〜ん、それなら今日はやらないでおくか」
「う‥、先輩の意地悪。今日は‥して。たまんない‥から」
 冬哉は普段見せない積極さで虎王にねだる。たまんないのは俺の方だ。こんな冬哉を見せられたら狂いそうになる。
 それなのに虎王は非常に冷静だ。冬哉を襲いたくはならないのだろうか。自分が欲しかったのが一番ではなく、やはり俺のためという理由が一番だったのだろうか。

「冬哉、それなら去年好評だった風呂にするか。また今年もクレイソープ持ってきてくれたんだろ?」
「持ってきたけど、でも‥、あれ‥凄い感じるもん‥」
「だからなんだ。凄くイイのか」
「ちっ違うって、感じすぎて辛い‥」
「辛いと思えるほど気持ちいいってことだろ」
「せっ、先輩」
 冬哉はぐずりながらもいいと白状してるようなもんだ。それに本人は気付いてないが。
 冬哉をからかうのはいつもの虎王の手段なので、自分には関係ないと高みの見物を決め込んでいたら、何故だか俺にもお鉢が回ってきた。
「冬哉、今年は狼帝も感じさせてやろう」
「えっ、狼帝も?」
 冬哉は嬉しそうに虎王の意見に食い付いた。
「なっ、なにが俺なんだよ」
 すると虎王は奥の部屋に入り、何かを持ってきた。そしてそれを冬哉に渡す。
「冬哉にも一枚やる。これで狼帝は思うがままだ」
 それからそれを二人して俺に突き付けてきた。

「うっ、嘘だろ。そんなの時効だ」
「こういうのに時効はないよ。狼帝、嘘付かないよね」
 さっきまでからかわれていたのは冬哉だったのに、その冬哉も楽しんでいる。
 2人に突き付けられた物とは、俺が3年から5年までの3回にわたり虎王の誕生日プレゼントとしてあげたものだった。一回に付き3枚は渡していたから、9枚はあったはず。そのうち3枚ほどは使った気がするから、まだ6枚も残っているのか。
 千円札ほどの大きさの紙切れに、子供の拙い字でプレゼント券と書いてあった。その下には大きく『都築狼帝』と書かれていたのだ。
 そう、俺が欲しいと聞いて、単純に俺をプレゼントにしたのだった。虎王はこの券を見て、それまで見たことがないほど嬉しそうな顔をしてくれたのだ。それは初めてまともにプレゼントをしたから、その行動について喜んでくれたんだと今なら分かるのだが、その当時はそんなことが分かるはずなくて。この券が嬉しいのだと思い込んで、ついつい3回も渡してしまったのだった。
 だけど使った3枚も虎王は自分自身のためではなくて。俺が進級試験に滑った次の回の書道の習い事へ行かないと言った時に、これを出してきて「狼帝は俺がもらったから言うこと聞こうな」と言ったのだ。嘘は付きたくなかったし、その券は兄さんが喜んでくれた物だったから、仕方なく書道へも行った。そんなことがあと2回ほど繰り返されたのだ。虎王はそれ以外には使ってない。
 そんなの俺のためなのに。虎王のためには全然なってない。

 しっ、しかしだな。それはそれでこれはこれだろ。そんなの今出されても困る。虎王に好きなようになんてされたくない。大体、なんでそんなものを後生大事にとっておくんだよ。
 それでも冬哉と一緒に風呂へ入るという誘惑に勝てず、3人で入っても余裕の広い風呂場へ場所を移す。
 そんな券まで出されても、冬哉を前にして実際に俺に手を出すなんて有り得ないと高を括っていたら、マジで虎王は俺を襲ってきた。背中側で虎王は俺の腕を掴んで相当な力で押さえ付ける。冬哉に好きにしろと言い放ち、その冬哉はクレイソープを俺自身に塗りつける。
 冬哉が戸惑っていたのが分かる。これは‥ダメだ。このヌルヌル感が堪らない。
 冬哉にヌルヌルと扱かれ、両手を押さえ付けられて抵抗も出来ず、あっさりと吐き出してしまった。もちろん冬哉にされたというのも大きいのだが。
 それからは解放してもらえたので、冬哉に仕返しをする。まるで子供のように2人で泥まみれになって遊んでしまった。俺たちだっていい年なのに。虎王の前だとつい年下だから子供でもいい、と言う気分になってしまう。これまでは必死で突っ張っていたから、素直な態度を出してしまったのは久しぶりかもしれない。
 虎王はそんな俺たちを楽しそうに見ていただけだった。

 散々遊んでから、今度は兄弟2人で冬哉に手を出した。前からは俺が冬哉のペニスを扱き、後ろからは虎王が冬哉の乳首を弄る。もちろん冬哉が悦べるように両手は後ろ手に縛ってある。冬哉は久しぶりに複数で嬲られてメチャクチャに喘いでいる。泥の所為でどこを触っても感じまくっていた。
 俺は我慢が出来ずまず最初に冬哉に突っ込み、虎王が二番手に回る。浴室用のイスに腰掛けた虎王のひざの上に乗せられて、M字開脚した冬哉の中心を新たな泥を両手に一杯付け俺は握った。冬哉は虎王の巨大なモノを銜え込みながら腰を振る。

「やっ‥、ああっ、ダッダメ‥」
 俺がヌルヌルと扱く度に冬哉は腰を振って暴れる。暴れると中の虎王にいいところを擦り付けるはめになってよりいっそう感じてる冬哉。堪らなく色っぽい。
 こんな冬哉を見てしまえば、もっともっと喘がしてやりたくなってしまう。虎王にも泥で乳首を泳がされビクビクと震える冬哉。竿を扱きながら袋も一緒に揉み込んでやる。

「ああっ、やっ、あっ、んんっ‥」
 言葉を発することも出来ず、ただひたすらに喘ぐ冬哉。そんな冬哉がずっと見ていたくて、泥を追加しつつ蟻の門渡りからペニスの根元から先端の一番感じる部分までを指圧する。
「やんっ‥、もっ‥もう‥、ダメ‥止‥めて」
 余りにも感じすぎて震えが止まらない。見ているこちらが切なくなるくらい喘がせてから、ようやくイけるように扱いてやった。
 虎王と同時に到達する冬哉。どうして冬哉はこんなに色っぽいんだろう。冬哉も人を惹き付けて止まない何かを持っている。

 それから泥をすっかり洗い流し、風呂へ浸かった。もちろん冬哉は俺の膝の上だ。中には俺のモノを咥え込んで。
 俺は冬哉を後ろから抱く形になり、真正面からジェットバスの強い泡を吹き出させる。
「やーっ、やっやめて‥。ど‥うか、なっ‥ちゃう」
 その泡の刺激はまた非常に気持ちのいいものらしく、冬哉に咥え込まれた俺は食い千切られるかと思うほど締め付けられた。
 なるべく吹き出し口に冬哉の中心が来るようにし、冬哉が満足するまでその泡の刺激を与え続けてやり、俺も必死で耐えた。何故かと言えば冬哉の中が凄いのももちろん理由の一つだが、その泡は冬哉だけではなく、俺をも攻撃してくるから。
 二人して最高地点へ登り、一緒に達したのだった。

 虎王の誕生日を祝いに行ったのだが、目的を達成できたかどうかは定かではない。
 ハッキリ言って俺が一番興奮してしまったから。

終わり

戻る分校目次妄想部室あとがき

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル