6月16日(土)5「‥なっ‥何? やっ‥止めてっ」 先輩のモノが入ってきただけでもの凄い圧力が下腹部一杯に広がった。身を捩って逃げる。 虎王先輩はそんな俺の反応を見てニヤリとする。 そしてギリギリまで抜いて、突いた。 「ぅわぁぁぁっっっ‥」 もう、もうそれだけでダメになりそう。 「先‥輩、止‥めて。お‥願い」 息も絶え絶えになる。なんでこんなに苦しいんだろう。いつもと同じようにしてるだけなのに。特別変わったことは何もしていないのだ。 そりゃ1時間も勃ったままだったから、かなり溜まってはいたけれど。 そのままで止まっていた先輩はニヤニヤを止めない。 「冬哉、そんなに気持ちいいか?」 「ちっ‥違う。くっ‥苦‥しい」 「ふーん、苦しいんだな。じゃあイかずに済むな」 先輩はもう一度突いた。 「ああああっっ!」 強すぎる刺激で苦しいけど、すぐに達しそうになる。 「‥駄目、‥イっちゃ‥う」 「あれ、おかしいな。苦しいだけならイくことも無いだろう。違うか?」 先輩は意地が悪い。こんなに痛いほどの刺激なのに、フワフワと気持ちいいのと一緒にしようと言うのだ。 「なっ‥なんでか‥、苦しい‥くらいの‥刺激が‥くる」 「要は苦しいと思うほど気持ちがいいってことだな」 先輩に言い直されると随分違って聞こえる。でもいつまでも逆らっていても仕方がないので諦める。 「うっ‥うん」 「よし、気持ちいいと言ったな。それじゃあ、その凄い快感を味わわせてやるから悦べよ」 「いっ‥イヤ。お願‥い、止めて」 さっきのあまりの刺激を想像すると身体が萎縮する。 先輩はそれでも俺のお願いを無視した。またギリギリまで引き抜くと、今度は容赦なく打ち付ける。 「いやあああっ‥」 間髪入れずに次がくる。 「‥ああああっ‥」 喘ぎと言うより叫びと言った方がぴったり来るものが俺の喉から勝手に飛び出る。ほんの数回でまた堪えきれなくなった。 「止めてーーっっ‥、出るぅぅ‥」 先輩はいったん止める。 「冬哉、イかないと誓っただろう」 「だっ‥だって、‥こんな‥いつ‥もと、‥違‥な‥て」 もう解放に向けて準備万端な身体はビクビクと小刻みに震えている。中に入ってる虎王先輩にはそれが伝わっているだろう。 「ここでイくのと、ちゃんと約束を守るのとどっちがいい? 選ばせてやる」 約束を破ればまた何をされるか解らない。先輩は俺にそれしか選べないようにしておいて、言ったことに責任を持てと言う。 「やっ‥約束‥、守‥る」 虎王先輩は龍将に命令する。そしてその間に俺に説明する。 「冬哉。お前まだ分かってないのか。俺とする前に何がしたかったか考えてみろ」 もう考える力なんか残ってなかったけど、一生懸命に思い出す。そして思い出した。 「とっ‥トイレに‥、行きたかっ‥た」 「そうだ。だからイきたいのと、出したいのと両方の刺激で、倍感じてるわけだ。分かったか」 分からせるように先輩が中で動く。ああっ、言われるともの凄い排尿感がある。振動があると膀胱から出てきそうになる。同じ所から出るモノは近い感覚なのだろうか。我慢していたモノは二つもあったわけだ。 先輩のあの悪魔の微笑はこれが分かってたって言うことか。それでまだ待たせたんだ。 「ひ‥酷い‥」 「滅多に味わえない快感だ。嬉しいだろう」 龍将が命令された物を見つけ、取ってきた。 それは先輩のバレーの時の靴ひもだった。虎王先輩は大学でもいきなりレギュラーに選ばれている。靴は何足か持っていて、部屋にも置いてあった。龍将はその靴から紐だけ抜いてきたのだ。 そしてそれは俺のイきそうになってるモノに、くびれた部分からしっかりと下に向かって巻かれていった。隙間無く締め上げても2本分でちょうど根元まで埋まる。 出したいモノは両方とも堰き止められる。張りつめた先からはそれでもまだ雫が零れる。しかし巻かれたことによって自力で我慢する必要はなくなり、その瞬間は少し楽になったような気がした。 「これで約束は守れそうだな」 本当に先輩が悪魔に見えた。
気が付いたら風呂場で、浴槽の縁にいつの間にか解かれた両手を掛けて、膝を付いた格好で白いモノと黄色いモノを交互に出していた。 それはまたしても意識を無くすほどの痛みのような快感だった。 グッタリと崩れ落ちそうになった俺を狼帝が支える。先輩が温かい湯をかけてくれて少し意識がハッキリしてくる。 「洗ってやるからな」 みんながみんな手に泡を付けて、身体中を洗われる。あんなに感じまくった後なのに、まだ俺の身体は反応する。 後ろから前からヌルヌル、ツルツルと快感が走りまくる。 「あっ‥あんっ‥」 これは本当にただ気持ちがいい。疲れた身体と高ぶった神経が落ち着いてゆく。 鷹神は両乳首を一生懸命に洗ってる。 狼帝はペニスと、お腹をくまなく洗う。 龍将は内股やお尻を、先輩は中から谷間に沿って洗い、袋もやんわりと洗ってくれる。 やっぱりどこもかしこも気持ち良すぎて耐えられなくなる。 「‥あん、‥イっ‥ちゃう‥」 「よく頑張ったからご褒美だ。好きなようにイっていいぞ」 先輩の許しを得るとすぐに解放してしまった。 もう一度湯が掛けられ、立ち上がろうとして立てなかった。腰が抜けて、膝が笑ってる。 その場で手早く拭かれると先輩に抱き上げられてベッドに寝かされた。 気が付いたら次の日の朝だった。 先輩は俺を抱くようにして眠っていた。 時計を見れば7時だ。 確か一番激しかったことが終わったときに5時だったから6時頃には寝てしまったのだ。 なんと13時間も寝ていたのか。 そして先輩の寝顔を見つめる。そう、初めて見るのだ。あんなに悪魔のように思ったのに、どうしてこんなに整った顔をしているのだろう。寝顔は年令を少し若く見せる。 先輩が可愛くて小さく笑った。 その声とも言えない息遣いに気が付いたのか、先輩が起きる。 「冬哉。お早う」 先輩にそう言われるだけで幸せになる。 「お早うございます」 「お前、昨日は凄かったな。あんなけ喜んでくれるとこっちもやりがいがある」 俺はちょっとふくれる。 「喜んでない。あれは酷い。もう二度とやらないからね」 「そうか? 昨日の感覚を体が覚えてるだろう。もう他の刺激じゃもの足らなくなるぞ」 先輩はそう言うと俺を抱いてた腕を外す。そのまま股間に手をやる。 「ほら。あんなにやったのに、まだ興奮してる」 それは朝ダチって、先輩も分かってるはずなのに。 先輩は裸の俺の身体を撫でると起きあがり、勃ち上がったモノを銜えた。 「せっ先輩?」 先輩は大事なものを扱うように優しく優しくそれを宥める。昨日6回もイったのに。まだ出るものがあるのか。そんな俺の疑問を覆してイきそうになる。 「でっ‥出ちゃう‥」 それでも先輩は口を離さない。 俺は先輩の口の中に出してしまった。 先輩はそれを飲み込んでしまう。 「やっぱりちょっと薄いな」 もう、先輩の思考は分からない。 『そうして昼前にやっと自分の家に帰ってきた。まだ寝れそう。日記は2日分になっちゃった。でもこれからも同じような内容なんだろうな。もう書いても仕方ないような気がしてきた。 うん、これからは、なんか特別なことがあったときだけにしよう。 そんじゃ、終わり 冬哉』 |