6月16日(土)4先輩は考える。すると思っていたよりもなるいお仕置きだった。「これから2時間はイかしてやらない。もちろん今みたいに最高に気持ち良くもしてやらないから安心しろ。ただ前を勃たせていりゃあいい」 良かった。また無茶苦茶されるんじゃないかと思って焦っちゃったよ。 1時に来てもう2時間経ったのか。とてもそんなに性的刺激を受け続けていたとは思えない。たださっきの我慢が身体中の力を必要としたので、グッタリとはしていたのだが。 気持ちのいいことをしているときは時間が経つのが早いのだろうか。 後2時間くらいは大丈夫、そう思っていた。それに2時間経てば終わりの時間だ。今日は覚悟を決めた始めのことを思うと、そんなにハードじゃなかったな。もう結論まで出して呑気な気分で居たのだ。 何回色んなことをされても学習機能のない俺だった。 時計は3時を過ぎ小腹が空いたと言って、先輩と狼帝は何か摘む物を作りに、キッチンへ下りて行った。 その間は鷹神と龍将の兄弟が残る。縛られている俺を守ってくれるあの2人が居なくなってしまって多少の不安が残る。 しかし虎王先輩が恐いから大丈夫だろうと思っていた。それに前立腺を刺激し続けるのが2人の役目になっていた。 「ねぇ、兄ちゃん。俺たちまだたったの一回しかやらせて貰ってないよ。冬哉さんはもう3回もイったのに」 フェラに口出しまでやらされて龍将は不満げだ。だけどそっちの一回は俺にとって4回ということになる。2回は8回だ。4人全員が満足するまでヤったらどうなることか、とてもじゃないが身体が持たない。 「そうだな、お前下の様子見てこいよ。王ちゃんさえ来なければその間にヤっちゃおうぜ」 そっと様子を窺ってきたらしい龍将は30分は大丈夫だと報告する。サンドイッチを作っているそうだ。 「よし、じゃあヤろう」 「そっそんなことしたら先輩に言いつけるぞ」 「冬哉先輩、あんたはそれは言えない。だって俺たちの手でもう一回イったらどう?」 先輩のお仕置きを破ることになる。サッと血の気が引く。さっきの凄い射精感が残ってるこの身体で、30分間我慢する自信はない。 またしても2人が一回ずつ俺の後ろに侵入してきたのだ。疲れ切っていたのにほとんど休む暇もなく、もう一度俺もイかされた。でも今度は我慢しなくてよかったから楽で気持ち良かったのだが。ただ先輩に聞こえないように声を出すのだけは我慢しなくちゃならなかった。 4回も出しても前立腺を刺激されるとあっさりと勃つ。微妙に腰を震わせその柔らかい快感を味わい、クーラーの風が火照った身体に気持ちがいい。 これなら大丈夫だろう。 何がって言うと、残り時間勃ちっぱなしだけどイけずって言うお仕置きがクリア出来るってことと、先輩にばれないってことだ。 時間は4時になっていた。みんなは夜中にやっていたサッカーの試合のビデオを見ている。 もちろん、喫茶店でストローの袋で手持ちぶさたを解消するかのように、俺の身体の一部を弄りながら。 ベッドの横に座り込んでいる鷹神と龍将は片手で食べたり飲んだりしながらテレビを見ていた。鷹神のもう一方の手は当然のように俺の乳首で遊んでいる。龍将は1時からずっと萎えさせてもらってないところを事務的に上下している。 そう、かなり真剣にテレビを見ているのだ。俺はずっと快楽の刺激に晒され続けているのに。休まることのない神経がずっと電気を流し続けているのに。 そしてベッドに腰掛けて中に一本だけ指を入れていた狼帝は、後半にかかると龍将とタッチして机の横に行ってしまった。前半はあまり面白くなかったのか、先輩は早送りをしながら端折っていた。後半になってそれを止めたので、狼帝も真剣に見る気になったらしい。 虎王先輩は始めからここに参加していない。だってそのビデオは先輩が撮ってた物だから。2人ともバレーだけじゃなくサッカーも好きなのだ。 みんなはサンドイッチやお菓子を食べてお腹が満たされていたけれど、俺は何も与えられていない。 「下の口で腹一杯だろう。上から下りてきても困るしな」 その先輩の言葉でそれは決定した。けれどさすがに喉が渇いてきた。 「ねっ、鷹神。俺にも頂戴」 俺は鷹神が飲んでいたウーロン茶を見る。鷹神はすぐに虎王先輩を見る。先輩は俺の方へ顎だけを動かした。 口元へグラスが当てられる。頭だけ少し起こすと、渇いた喉に冷たい物が流れ込む。もっと欲しくてグラスに唇を押し当てる。流れているときにキュウッと乳首が摘まれた。 身体がピクッと反応すると冷たい物は喉の外を流れ落ちる。 「冬哉先輩、お茶くらいちゃんと飲んでよ」 「なっ‥お前が‥んっ」 今度は中がズイッと押された。 鷹神と龍将はおもちゃを見つけた子供のように、水分を欲しがる俺で遊ぶ。散々こぼしながらも剥きになって飲んでいたら、グラスに2杯分が無くなっていた。 みんなが服を着ている中、俺だけ裸で居たので身体が冷えていたのだが、ずっと中心が熱かったため気が付かなかった。そこへたくさん冷たい物を飲んだのでトイレに行きたくなる。 「虎王先輩、トイレに行きたい」 先輩は顔をこちらに向けると、例の悪寒が走る悪魔の笑みを浮かべる。でもこれだけ顔が整っていないと悪魔ではなく、ただの変態だと思う。 「冬哉、お仕置きの内容は分かってるな」 「うっうん」 「だったら俺がイく間お前がイかなかったらトイレに連れて行ってやる」 取り敢えず4回も出した。先輩だけの1回分なら耐えれそうな気がした。また耐えないと当分トイレに行けないと思った。んっ? でももうすぐ5時になる。 「でっでも、もうじき5時だからそれまで待つ」 「誰が5時までなんて言ったんだ?」 「えっ、でもおばさんが‥」 「今日は帰ってこない」 「そっそんな‥」 「だから俺が終わりと言うまでだ。その間中トイレに行かなくて平気か?」 ダメだ。やっぱり一回耐えてトイレに行くしかない。 「‥トイレに行きたい」 「射精しないんだぞ」 「がっ我慢する」 「誓ったな。試合が終わるまで待て」 「ええっ、そんなぁ」 先輩は一度言ったら絶対変えない。でもあと20分くらいなら大丈夫だろう。 それはとても甘い考えだったのだ。 |