6月16日(土)3「今日はのんびりでいいから、龍将にフェラを教える」 虎王先輩はそう宣言する。 「冬哉は必ずいいか悪いかを言うこと」 この中で虎王先輩に逆らえるものはいない。筋の通った正当な理由があるときだけ狼帝が意見を述べる。しかし俺が関わることは身体が悦んでいるかどうかを見てから決めていた。そうされちゃうと俺の身体はいつでもどこでも悦んでるので狼帝は何も言えなくなってしまうのだ。 「ほら、冬哉。ちゃんといいのか悪いのか言わないと、これからずっと下手なまんまでされるんだぞ。上手にして欲しかったら教育しないと」 龍将は一生懸命、先輩の言ったとおりにする。始めは嫌がっていたのだがやっぱり先輩には逆らえない。 「やったら冬哉さんの口にも入れていい?」 渋っていた龍将は先輩に訊く。そして逆鱗に触れる。 「馬鹿野郎。お前な、なんか勘違いしてるようだが冬哉は俺のもんだ。下の口はこいつが悦ぶから貸してやってるんだ。冬哉が悦ばないことはするな。させるな。俺が許さん。二度と貸してやらんぞ」 一応先輩は俺のことは思ってくれてる。強すぎる、多すぎる苦しいほどの快感はいくらでもくれるけれど、ただ苦しいだけっていうことはされたことがない。 先輩に怒られちゃ龍将はやるしかない。もちろん、女の子ともまだしたことがないと言っていたので、中に入れる気持ち良さを止める気にもならなかったのだろう。 拙い動きが今までに味わったことのない感触で、上手とは確かに言えないけれど新鮮でいい。チロチロとくびれた部分に舌の先が触れてくるととても気持ちが良かった。 それに後ろには先輩の指が入ってる。やっぱり俺の一番いいところを上手に刺激してくれる。2人合わさっていると不満はなかった。 しばらくそのままでいるとだんだんと高まってくる。少しずつ喘ぎも出てくる。俺のその反応を見てより一生懸命になる。 「龍将。お前もここに指を入れてみろ」 俺の後ろはもう2本の指を呑み込む。 「もうちょっと喉の奥まで入れて、吸いながら頭を上げるんだ」 龍将の懸命の動きでイきそうになる。 「なっ? 締まってきただろう」 銜えたまんまで「うん」と返事をする。俺が高まってきたのを知って、イかそうと必死になる。 「ほら、分かるだろう。こうなってくるともうじきイく」 先輩の言葉で鷹神も指を入れてくる。 「ああ、ほんとほんと。これはきつい」 そこへ狼帝も指を滑り込ませてきた。 「‥ああっ‥むっムリ‥」 「冬哉、締めすぎ。力抜いて」 そっそんなこと言ったって何本か分からないほどの指が入り込んで、それだけで後ろは伸びきって一杯だ。 4人の指が中で好き勝手に動く。どこを感じていいのか分からないほどあちらこちらで蠢いている。伸びきっていて辛いので刺激を逃すための腰を振ることも出来ない。 4人分の指は俺の反応を楽しんでいる。 「龍将、止めるなよ。狼帝、胸でも嬲ってやれ」 壁際に1人で居る狼帝に乳首を摘まれた。 ずっと遊んでいた乳首は突然圧力を受けてびっくりする。 「んっ‥」 身体ごとビクッと震える。 「なっ、分かったか。今また締まっただろう。冬哉が素直でないときはこっちの口に訊く。すぐに気持ちいいか悪いか分かる」 狼帝の指の動きに合わせて「ほら」とか、「おお」とか声が出る。 そんなに下と連動しているのだろうか。あっでも、一昨日鷹神に散々見せつけられたんだ。 みんなは俺の反応を見て笑っている。まるでテレビでも見てるように。俺は1人でこんなに耐えているのに。ああ、龍将だけは苦しそうだ。 「りゅ、‥龍将。もう‥ダメ」 遊ばれているのにイきそうになる。 「駄目だ。俺がいいって言うまでイくなよ。短時間でイくと最後勃たなくなるからな」 そっそんな。今までだって凄く我慢してきたのに。それなのに中で沢山の指は動くし、乳首は狼帝が揉むし、ペニスは龍将の口の中だ。 「もっ、ダメ‥、ほんと‥ダメっ‥てば」 それでもまだ先輩は許してくれない。下腹部に力が入り、尻の筋肉にも力が入る。しかし締めたらもっと我慢できるのに、沢山の指が邪魔をして締まらないそこは力が出し切れず、余計と我慢が利かない。脂汗が滲んでくる。 「せっ先‥輩。お‥願‥い」 「まだだ。勝手に漏らしたらお仕置きだぞ」 お仕置き。虎王先輩のことだ。一体何をされるやら。恐ろしくて出そうなモノが少し留まる。 それでも限界を乗り越えていた俺の腰はだんだんと浮いてきた。 いったん刺激を送るのを止めて我慢しろって言うのなら分かるが、イかすようにしか嬲ってないくせに我慢しろって言うのは無理で無茶だ。持てる力を振り絞って我慢すると足の裏と背中の上の方しかベッドに着いていない状態になる。小刻みに足が震える。 「くっ‥ううっ‥」 足の指先がグッと曲がる。どんなに力を入れても激しい激流が俺の堰にぶち当たり続ける。ああ、お願いっ、もうイかせて。激流と戦いながら心で叫ぶ。 「おお、冬哉先輩、凄い力。何でも喰い千切りそうじゃない」 鷹神は楽しそうに「バナナでも入れてみる?」とか言っている。 もうほんとに限界を超えた。 「せっ‥先‥輩っ!」 先輩が「もう少し」と言うと誰の物か分からない指に、一番いいところを強く押された。 「ダメッ、‥出るっ」 ぶるるるっと身体中が痙攣すると一拍おいて龍将の口の中に吐き出した。 「ああああっ‥」 すぐに離れたので後から出るモノは自分の腹にぶちまける。 「はぁっ、はぁっ‥あんっ‥」 「ゲェ、まっずー」 俺の腰は落ち、やっと得られた開放感で身体は弛緩する。 「まっ、始めは慣れんだろ。うがいでもしてこい。そんで冬哉は俺の言いつけを守れなかったから、お仕置きな」 激しい痙攣と快感で霞んでいた頭が冷める。 「そっそんな。‥だって‥あれ以上どうやったら我慢できるの」 「それを頑張るのがお前の役目だろ」 一体何の役目があるというのだろう。虎王先輩の天下では虎王先輩の法律に従うしかない。例えそれが理解不能なことであっても。 |