愚かなる狂宴

    





       ピシャッ…





       古びた配管から水が滴り落ちている。

       



       …ここは…どこだ…?

          ロイは目を凝らして辺りを見ようと試みたが、真っ暗で何も見えなかった。



       どうやら目隠しをされているらしい。







       両手が動かない……拘束されているのか…







       肌に直接冷たい空気を感じる…

       服は着ていない、と言う事か…





       いや、着せられてない、といった方が正しいかもしれない。





       

       やけに冷静に状況を判断する自分に、ロイは思わず苦笑いをしてしまった。





       「目が覚めたようだね…マスタング大佐。」



       この声は…?

       

       

       「分からないようだね。随分とつれないものだ。」

       「覚えていますよ。ガルゼ少将閣下。」



       そうだ…私を東地区へ左遷させた上層部の一人…





       ロイが中央(セントラル)に戻ったとたん、また関係を求めてきたかつての上官。

      





       もう貴様などの力に用はない。

       そういってロイは拒絶したのだが…



      



       「これはどういうことです?私はきっぱりと断ったはずですが…?」

       「そういうな、大佐。わしの他にも君と楽しみたいという輩は沢山居てね。」



       そう言うと、少将はパチンと指を鳴らした。

       突然、ロイの体に誰かが触れてきた。



       それも一人ではない。2人、いや、3人…



       「はっ…んん…」

       何本もの手がロイの体を撫で回す。

       手だけではなく、舌で全身を舐めまわしていく…



       唇から強引に舌を入れ、口の中をかき回すようにキスを求めてくる者…

       胸の突起を舌で転がし、ロイの反応を楽しんでいる者…

       後ろの双丘に舌を這わせながら、ロイ自身を弄ぶ者…





       「あぁ!はっ…んっ…」

       堪えようと思っても、体が自然に反応してしまう。

       士官学校にいた時からロイは上級生に、上官に快楽の技を覚えこまれ、快楽に過敏に反応する体にされていた。

       

       自分の体が野望達成に役に立つと気がついてから、ロイは積極的にその体を利用した。





       今はこんな輩に体を開く必要はない。ロイには今や最高のパトロンがついていたはず…





       「私に…こんな事…するとあなた方も…ただではすみませんよ…」

       息も絶え絶えにロイは訴え、止めさせようとした。



       だがロイの体を這いまわる舌は一向に止めようとはしなかった。

       それどころか、薄笑いをしながら、益々ロイの全身を犯していく。



       「大総統閣下の事を言っているのかね?」

       「その心配はないよ、大佐。大総統閣下の許可は頂いているからね。」





       大総統の…許可…?





       「信じられないと言う顔だね。だったらご本人の口から言って頂こうか?」

       目隠しされていても感じる、強烈な威圧感がロイの傍に近づいてきた。





       「君が他の男とどんな風に乱れるのか、見たくなってね。」

       「私の事は気にやむ事はない。存分に楽しみなさい。マスタング大佐。」





       その声を聞いた途端、ロイは強張っていた体の力が抜け、素直に快楽に反応し始めた。



       「はぁぁ!!あぁ…」

       先程まで犯し続けていた3人にガゼル少将も加わり、ロイは4人の男に好きなようにされていた。









       To be continues.






 
     ハガレン新連載を…と思ったら、裏でやってしまいました。

本当はやっぱり1話完結にしようと思ったのに…

どうぞ最後までお付き合いをお願い致します!


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